現在、アパレルショップでは店舗でたくさんの販売員が仕事をしている中で、派遣社員の割合がとても高くなってきています。そういった流れの中で、正社員でもなく、パートでもない派遣という雇用形態を選んだ人たちはなぞそうしたのかを考えるために、アパレル派遣の特徴たるメリットやデメリットを詳しく紹介していきたいと思います。
現在、アパレル業界に就職や転職を考えている人に選択肢の一つとして派遣があるということを知っていただくためにも、参考になっていただければ幸いです。
派遣社員の特徴
近年話題になっている「働き方改革」。これの影響は今までの働き方を抜本的に変えるというところまで波及してきているように思われます。
というのも、従来の「大手に就職し、正社員として定年まで働き続けられる」という終身雇用の概念が崩れつつあるからです。
つまり、正社員ではたらくことが安心の時代ではなくなってきました。
そこで多くの人間が、長期的な就業にはつながらないが、柔軟に働くことができ、比較的に高い給料を望める、そしてキャリア形成の助けとなりうる「派遣」という雇用形態を選ぶようになってきました。とりわけ出産や育児が考えられる女性にとっても働きやすい形態なのではないでしょうか。
そういったなかで、今回はアパレル業界における派遣の特徴をメリットやデメリットと一緒に話していきたいと思います。
アパレル派遣のメリット
ここではアパレル派遣のメリットについて紹介していきたいと思います。アパレル派遣の最大のメリットは3つあります。
比較的過酷な労働環境の中、自由な働き方が選べる
アパレル業界は立ち仕事、残業が多いなど体力的にも肉体的にも厳しい業界であることが特徴です。
そういった劣悪までとは言わないですが、厳しい環境の中で派遣という雇用形態は良くも悪くも自由にのびのびと仕事ができるというのはメリットといえるのではないでしょうか。
また比較的責任が少ない立場であり、残業があまりないというのもメリットのひとつではないでしょうか。
また出勤日数においても柔軟な対応をしてくれるケースが多く、子育て中の主婦の方々にとって大きなメリットであると思います。
難しくない業務内容から十分な給与が望める
他業界と給与面についてから比較していきたいと思います。
派遣社員はボーナスが出ない場合がほとんどです。したがって、給与が正社員に比べると少なくなる場合が多いのですが、アパレル業界は少し特殊なのです。
というのも、アパレル業界は正社員の販売員であっても、ボーナスが出ない場合が多く、その点を加味すると派遣と給料にあまり大きな差がないのです。
そしてアルバイトと比較すると、給料自体は圧倒的に高いので、その点も加味すると、給料面において派遣という形態は大きなメリットといえるでしょう。
正社員では就業の難しい大手に就職可能?
最後の最大の特徴は大手への就職ができる可能性があるということです。
派遣であれば、難しいとされる大手のブランド会社も入ることは容易になります。
そこで十分な経験を積んで、正社員として就職するというのは転職するうえでの、キャリアアップの正攻法です。たとえ派遣といえども大手アパレルで販売経験のある人というのは拍が付きます。キャリアアップを考える人にとっても、派遣というこの業態は大きなメリットの一つなのではないでしょうか。
アパレル派遣のデメリット
次にアパレル派遣のデメリットを紹介したいと思います。わたしが思うアパレル派遣のデメリットは2つあります。
即戦力が求められがち?
派遣社員には正社員のように大規模な研修制度というものが行われません。なので、課せられる業務内容を着実にこなし続けられるような即戦力や、それらスキルを短期的に身につけられるようなコミット力も必要となってきます。
これをデメリットととらえるか、成長のチャンスと感じるかは個人によると思いますが、派遣アパレルのデメリットのひとつとしてあげたいと思います。
短期契約なので実力不足は契約更新されない…
まず派遣社員はおおよそ3ヵ月ごとの契約更新制です。つまり、企業側から「使えない」や「この人はいらない」と思われてしまったら、更新を契約せずクビというのが簡単なのです。
これはアパレル業界だけに限らず、派遣という雇用業態の最大のデメリットだと思います。
そういった中で、アパレル派遣が長く就業するために必要なことは、「しっかりとした実力」です。
店舗ごとに、会社ごとに評価はまちまちですが、ハイレベルなことをやろうと肩に力を入れず、真面目に業務をこなることが重要だと思います。
これにつきましては、派遣会社の人や店舗の方々とコミュニケーションをとり、どうするべきなのかを考える必要があります。
以上がアパレル派遣の最大のデメリットの2つです。
最後に
これまで、アパレル派遣のメリット・デメリットを話してきました。人それぞれ、働く上での生活環境も性格も目的も違います。
アパレル業界を考えるのであれば、そしてアパレル派遣を考えるのであれば、自分の立ち位置をしっかり自己分析し、先述したメリット・デメリットを踏まえた上で、ご検討ください。