派遣検定ってどんな検定?合格率やおすすめテキストも解説

派遣検定

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お役立ちコラム

派遣検定ってどんな検定なの?

派遣検定は労働者派遣に関する関係法令の知識をはかる試験です。主に派遣会社の業務担当者が受験するものですね!

お仕事に活かせる検定は多く、その一つに「派遣検定」があります。

でも「どんな試験なのか?」「どんな問題が出るのか?」「合格率はどれくらいか」わからないですよね。

そこで今回は派遣検定の概要、合格率、おすすめのテキストを中心に解説していきます!

派遣検定とはどんな検定なの?

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派遣検定は年2回実施される労働者派遣の関係法令の知識を測るための検定で、正式名称を「労働者派遣契約責任者検定」といいます。

検定は2010年から始まり、派遣会社、派遣先企業、派遣スタッフのコンプライアンス向上、コンプライアンス能力の標準化を推進するための実施です。

その他試験の概要・要綱は以下の通りです。

  • 試験会場:仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡(開催地は多少増減します)
  • 検定料:一般:8,000円 賛助会員:7,000円 (ともに税込)
  • 形式:択一式のマークシート形式(計50問・90分)
  • 合格発表:受験日の約2週間後に協議会から受験者に電子メールにて通知。合格者には協議会から合格証書を送付。
  • 出題範囲:労働者派遣法、労働基準法、安全衛生法、個人情報保護法、社会保険などの事項
  • 申し込み方法:人材ビジネスコンプライアンス推進協議会ホームページの専用申込フォームから

悪質な派遣会社が蔓延している現在、今後は派遣会社で働く上で必須の資格にもなるかもしれませんね!

派遣検定の試験問題の内容は?

試験は全50問のマークシート形式(試験時間:90分)で、複数選択肢のなかから正解を選択する「択一式」です。

100点満点中80点を取れば合格で、平均点は70点前後です。

派遣検定の具体的な出題内容は以下の通りで、労働者派遣に関する法令からの出題となってます。

  • 労働者派遣法
  • 労働基準法
  • 安全衛生法
  • 個人情報保護法
  • 社会保険などの事項

派遣検定の出題例はどんな感じ?

派遣検定の問題の例(旧法準拠)をご紹介します。

問.1~5の中から、労働者派遣法において派遣することができる業務を1つ選んでください。

1 配管工の業務
2 スーパー等の駐車場管理に付随して行われる車両の誘導業務
3 建築事務所の管理建築士の業務
4 建設業経理事務士の業務
5 医療を受ける者の居宅において行われる医療管理業務

正解 4(2013年8月 出題)

問.1~5の中から、労働基準法に関する記述として誤っているものを1つ選んでください。

1 法定労働時間は、原則として1日8時間、週40時間である。
2 年次有給休暇の時効は、権利が発生した日から2年間である。
3 休憩を60分付与するとき、20分の休憩を3回のように分割して付与してもよい。
4 使用者は、業務上のケガや病気で休業している間は、解雇することはできない。
5 妊産婦を時間外労働及び休日労働に従事させてはならない。

正解 5(2012年8月 出題)

(引用元ページ:派遣検定-過去出題問題 一覧

派遣検定の合格率・難易度は?

派遣検定の合格率は、初回から令和1年8月の回(第19回)までで平均27.2%となっています。

第1回派遣検定から第20回(2020年2月実施)までの合格率推移は以下の通りです。

派遣検定の合格率推移

(参考:派遣検定-実施報告を参考に作成

グラフを見ると徐々に合格率は減少傾向にあり、出題内容は難しくなっている可能性が高いですね。

特に2019年2月実施の第18回試験では最も合格率が低く、合格率は9%でした。

一見すご く難しそうですが、派遣検定の問題内容は平易で基礎的なものが多いため、合格率が低くともきちんと学習すれば合格点は十分に目指せます。

また派遣検定の実施前には「事前研修」を開いていますので、試験対策のために参加するのをオススメします。

派遣検定を受験するメリットは?

派遣検定の受験メリットは以下の通りです。

  • コンプライアンス意識の向上
  • 法律や知識があることのアピール

派遣検定に合格すると「合格認定証」「合格認定バッジ」「名刺用の印字データ」をもらえ、”派遣の知識や最新の法律事情に詳しい”とアピールできます。

派遣会社で勤務している方の場合は、実務に関連する法令理解を深めて、コンプライアンス意識の向上にも繋がります。

派遣検定の勉強方法は?

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派遣検定の勉強方法・手段は主に以下の3つです。

  1. 事前研修(任意)
  2. 専用テキスト・問題集
  3. 厚生労働省や労働基準監督署の資料・リーフレット 

一つずつ見ていきましょう!

①事前研修(直前対策講座)で知識を補強しよう!

事前研修とは「派遣検定」の本番前に実施される、実務経験者向けの講義(参加は任意)です。

「検定に合格するには公式テキストや過去問だけだと厳しい…」という口コミもあり、「事前研修を受けるべき」との声も多いです。

試験準備が心配な方、検定前の知識の見直しや再学習をしたい方にも参加をおすすめします。

事前研修の詳細は以下の通りです。

  • 受講料:10,000円(テキスト代含む)
    ※法人団体割引(5名以上)9,000円/(10名以上)8,000円
  • 研修の時間:4時間(14:00~18:00)
  • 開催地:東京、名古屋、大阪

②専用テキスト・問題集を使って勉強しよう!

派遣検定の受験の際には『「派遣検定」問題集』を使って勉強するのをオススメします。

問題集はAmazonやメルカリなどで販売されているため、購入してみてください。

Amazonなどで通常購入すると2,700円前後しますが、メルカリだとその半額以下で購入可能です。

派遣検定問題集をメルカリで買う

派遣検定で問われる労働者派遣法の内容を中心に、労働基準法など関係労働法令について詳しく記載されています。

ご購入の際は内容が最新のモノか、よく確認してくださいね!

仙台・岡山・福岡で受験予定の方には「派遣検定テキスト」も使おう

仙台・岡山・福岡で受験予定の方で「直前対策講座」の受講が困難な方に向けて、「直前対策講座」で使う「派遣検定テキスト」(発行元:人材ビジネスコンプライアンス推進協議会)を販売しています。

ぜひ検定試験の対策に活用してみてください。

③厚生労働省の資料・リーフレット

内容は少々堅めですが、厚生労働省の資料・リーフレットなどに記載された事項も参考になります。

厚生労働省の資料・リーフレットはこちらから

派遣検定でコンプライアンス意識を高めよう!

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最近の派遣業界には、一部の派遣事業者によるコンプライアンス違反や、「派遣切り」などのネガティブなイメージが付きまとっています。

そうした意識の低い姿勢を正すためにも、派遣検定はこれから大切になってくるかもしれません。

なかには資格取得となると「検定合格が目的」とお考えの方もいますが、それは控えるべき考え方です。

「コンプライアンス意識のさらなる向上」を大切にして学習を進めていくべきですね!

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