派遣社員の引き抜きって違約金が発生する?気になる事情を紹介

手を握る男女 派遣社員の労務事情

派遣社員として働いていると、派遣先の会社から引き抜きのお誘いが来ることが稀にあります。自分の働きぶりや能力が評価されたようで、嬉しく思うことがあるかもしれません。

しかし、そう簡単に引き抜きをしても良いのでしょうか。

また、違約金など発生することはないのでしょうか。

今回は派遣社員の引き抜きに関する法律等についてご紹介していきます。

派遣社員の引き抜きについて

派遣社員でも有能な人がいれば、会社としても当然長く働いてほしいと思うでしょう。

会社が派遣社員の引き抜きをおこなうメリットとしては、派遣会社にマージン(仲介料)を払うことなく、雇い続けることができるというのが一つとしてあります。

では、引き抜きの行為そのものは法には触れないのでしょうか。

答えは触れません。

会社が派遣社員を引き抜いても、それは法律違反ではありません。

しかし、派遣会社からクレームが来ることは稀にあります。

契約期間中に派遣先企業が派遣社員を引き抜いて正社員にするということは、派遣元からすると雇っている社員が突然他社に就職するということになる。派遣元の会社は労働者を派遣することで収益を出しているので、社員を引き抜かれることは損失に繋がる。派遣元が苦情を言ってくるのは理にかなっていると言える。

このように話す弁護士もいます。

また、規模の小さい派遣会社であれば、引き抜きを持ちかけられた契約社員に違約金を要求してくるケースもあるそうです。

このような場合はどうすれば良いのでしょうか。

違約金はかかるの?

女性-はてな

引き抜きをした場合はクレームが入る事がありますが、行為そのものは違法ではありません。

しかし引き抜かれる側である派遣社員が、派遣会社から違約金を請求されるケースがあります。

この場合、派遣社員には違約金を支払う義務があるのでしょうか。

答えは、ありません。

繰り返しになりますが、派遣の契約期間終了後であれば、派遣先からの直接雇用をすることに違法性はありません。むしろ法律では、派遣会社は契約期間の終了後の直接雇用を妨げてはいけないということが定められています。

つまり、契約期間の終了後に派遣先に転職することで違約金を支払わせるような契約を、派遣社員と結んではいけないのです。

大手の派遣会社であれば心配はありませんが、このような違約金を支払わなければならないような契約を結んでいた場合は、法律違反なのでまったく拘束力を持ちません。そのため訴えられることもありません。

しかしこれが派遣の契約期間中であれば、微妙に話が違ってきます。

というのも、契約内容によっては、紹介手数料を派遣先の会社が派遣会社に支払う義務が発生するケースもあるからです。

そのためもし引き抜きに応じるのなら、契約した派遣期間が終了してからが望ましいでしょう。

引き抜きには応じるべき?

派遣社員の引き抜き

ここまで、引き抜き行為そのものの違法性と、違約金の支払い義務についてお話してきました。

違法性も、支払い義務も無いことがわかっていただけたと思います。

では、実際に「直接雇用したい」と引き抜きの話しを持ちかけられた場合、応じるべきなのでしょうか。

当然のことながら、これは契約内容によるとしか言えません。

しかし、応じる前に理解しておきたいポイントがあります。

「直接雇用」と聞くと、待遇が良くなるように思ってしまう人が多いかもしれません。つまり正社員ですね。

ところが実際は、正社員ではなく契約社員としての直接雇用というパターンが最も多くなっています。契約社員の方が派遣社員よりも安定しているといったイメージを持たれがちですが、これもまた誤った認識です。

派遣社員も契約社員も期限付きの契約での雇用なので、「安定性」という点では評価できる雇用形態ではありません。その契約期間も契約社員のほうが派遣社員よりも長くなってはいますが、何かトラブルが起こった際、真っ先に切られるのは実は契約社員です。

法律的に、あまり良くない言い方になってしまいますが、一番扱いやすく捨て駒にされやすいのは契約社員なのです。

この点から、派遣社員の方が派遣会社に守られているといえます。

そのうえ給与の面でも、「派遣社員から契約社員になったら待遇が落ちた」というケースが多くあります。

派遣会社を通さず引き抜きをする理由としては、派遣会社を通してしまうと紹介という形になり、紹介手数料が発生してしまうからです。紹介手数料も馬鹿にならない金額です。

それに、引き抜きという行為は派遣会社に損失を与えてしまうため、派遣会社との関係を悪くしてしまいます。そのため、まともな会社であればまずやらない行為でしょう。

まとめ

以上の点から、引き抜きに応じることはあまりオススメとは言えませんが、応じるのならきちんと契約内容を確認し、納得した上で応じてくださいね。

納得できないのであれば、きっぱりと断ってしまっても全く問題ありません。

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