派遣でも給料の前借りってできるの?派遣会社特有のサービスとは

給料の前借りをする派遣社員

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お役立ちコラム

日払いのアルバイトなどを除けば、給料は通常月一回の給料日に支払われます。

ただ、「家族が病気になってしまった」「今月結婚式が何件かある」「急な葬式が」など、急にまとまったお金が必要になる場面はよくありますよね。

特に派遣で働いている人は、給料の前借りができるのか不安になるのではないでしょうか。

実は給料の前借りはきちんとルールが決まっていて簡単にできることではないんです。

今回はそんな知っているようで知らない、派遣でも給料の前借りができるのか?派遣会社特有のサービスについて詳しく解説していきます。

そもそも給料の前借りって?

給料の前借りとはすでに働いていることを前提に、まだ支払われていない分の給料を給料日より前にもらうことです。

ここで気をつけるポイントは、「借りられる金額は決まっている」ということです。

給料の前借りは、自分がすでに働いている分の給料しかもらえません。

給料は通常1ヶ月ごとに支払われるので、借りられる金額も1ヶ月分くらいが上限となります。

当たり前ですが「今月いつもより多く働くので、先に20万貸してください。」ということはできないので注意しましょう。

そして給料の前借りをした場合、返済は元々決まっている給料日から前借りした分を差し引く形で行われることがほとんどです。

そのため前借りした分だけ翌月の給料が減りますので、翌月の生活もその分苦しくなりますので気をつけてください。

前借りした給料も使い切ってしまった!なんてことがないようにしましょう。

実際に給料の前借りができるケース

すでに働いている分のお金なら前借りできて当たり前!と思うかもしれませんが、給料の前借りができる条件は決まっています。

給料の前借りが適応されるケースとは「非常時のみ」です。

実は、非常時の際は給料の前借りができると法律で認められていることを知っていましたか?

では非常時とはどのような状況を指すのでしょうか?

前借りが認められる非常時とは

給料の前払いは以下のように労働基準法で、会社側は支払う義務があると定められています。

「労働基準法第25条では、労働者が、出産、疾病。災害等の非常の場合の費用に充てるために請求する場合は、
賃金支払期日前であっても、使用者は、すでに行われた労働に対する賃金を支払わなければならないと定められています。」

(引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001aune.html)

このようにきちんと法律で認められているんです!

ちなみに、給料の前払いが認められている非常時とは以下のケースです。

・出産
・結婚

・病気

・災害 等

これらの状況で労働者から給料の前借りがしたいと依頼があった場合は、会社は対応しなければいけません。

ですがあくまでも非常時であることがポイントのため、「友達と旅行に行きたいから」や「欲しい洋服があるから」などという理由では対応してもらえないので気をつけましょう。

派遣でも給料の前借りってできる?

正社員はできるかもしれないけど、派遣でも給料の前借りができるかどうかって不安になりますよね…

結論、給料の前借りができるかどうかは派遣会社次第です!

派遣社員の人の給料は実際に働いている企業からではなく、派遣会社から支払われています。

そのため給料の前借りが必要になった時は、就業先の企業ではなく派遣会社に直接お願いしなければいけません。

派遣会社によって給料の前借りに対応できるか異なるので、まずは派遣元のコーディネーターなどに確認しましょう。

給料の前借りができる派遣会社ってある?

ですが実際、派遣会社の中で給料の前借りができる会社は現状ほとんどありません。

大きい会社になればなるほど、一個人の要望に柔軟に対応することは難しいでしょう。

全国で何万人と登録している派遣会社では、一人一人の状況に合わせて対応していてはキリがないんです。

ですが派遣会社のなかには給料の前払い制度があるって知っていましたか?

一般企業ではできない、派遣特有の制度を利用することができるんです。

それでは、派遣会社特有の「給料前払い制度」について説明していきます。

派遣会社特有?給料前払い制度とは

給料の前借りと似ていますが、派遣会社によっては「給料の前払い制度」を設けている会社があります。

前払い制度とは、実際働いた分の賃金を給料日前に派遣スタッフの希望に応じて支払われる制度のことです。

よく派遣会社の求人案内に「前払いOK」などの記載があるのを見たことありませんか?

この場合は派遣会社が独自で設けている制度のため、希望すれば非常時関係なく賃金が支払われます。

これは派遣だからこそできるサービスですよね。

前払いができるといっても細かいルールは派遣会社によって変わってくるので注意しましょう。

前払い制度で確認しておくこと

給料の前払い制度を利用する前に、派遣会社によっては以下のようなケースがあるので確認しましょう。

・最低労働日数が決まっている

・月で前払い回数の制限がある

・支払われる日が決まっている

・支払う金額の上限がある

・手数料が引かれる

その他、給料の日払いができたり、今週働いた分を翌週の○曜日に支給するなど、独自のルールを設けている派遣会社もあります。

給料の前借りする際の注意点

非常時だから、なんとか給料の前借りをお願いしたい!

そんな時に注意するポイントがあるのでしっかり確認しましょう。

すぐもらえない

たとえ給料の前借りができたとしても、支払いが即日になるとは限りません。

会社として非常時には前払いに応じないといけませんが、いつまでに支払わなければならないといった日にちまでは規定されていないからです。

会社には会社の事情があるので、急に「今日10万円ください」と言われてもすぐに対応してくれる可能性は低いです。

大きな会社になるほど支払い管理が徹底しており、事実確認などに時間がかかってしまうことがあります。

このように、必ずしも即日にお金がもらえるわけではないことを注意しましょう。

利子がかかる?

給料の前借りをする際、会社によっては給料ではなく「社内貸付金」という扱いになり、利子が発生するケースがあります。

この社内貸付金とは銀行などとローンを組む仕組みと同じで、会社からお金を借りる制度のことです。

労働基準法では、まだ働いていない分の賃金の支払いが禁止されていますが、非常時によっては働いた分の賃金ではカバーできないケースもありますよね。

社内貸付制度は既に働いた分の賃金を先渡しにするのではなく、本当に「会社からお金を借りる」ことができるので、派遣会社にこのような制度がないか確認してみると良いでしょう。

お金を借りることになるので利子がつくことをお忘れなく。

社会的な信用をなくす

給料の前借りは、いくら非常時とはいえお金に問題がある人と警戒されます。

前借りをお願いするということは、給料を使い切っているのはもちろん、貯金がない人だと判断されてしまいます。

このように働くうえで信用をなくす恐れがあるので、どうしても致し方ない事情でなければ前借りするのはやめましょう。

やはり社会人として、非常時に備え計画的に貯金をしておくことが大切です。

派遣スタッフ必見!前借り以外の方法

派遣会社の求人には、単発のお仕事や、日払い可能なお仕事などさまざまな求人があります。

このようにその日すぐ給料がもらえるお仕事を紹介してもらえるのも、派遣に登録するメリットではないでしょうか。

さらに既に紹介していますが、派遣会社には「給料の前払い制度」を設けている会社があります。

この制度を利用すると、規定の給料日より早く給料が支払われるので助かりますよね。

最後に給料の前払い制度を設けている派遣会社を紹介していきます。

前払いができる派遣会社まとめ

実際に給料の前払い制度を設けている3つの派遣会社を紹介します。

テクノ・サービス

工場や製造業などの求人に特化した派遣会社です。

テクノ・サービスには「お財布応援制度」という独自のサービスがあり、働いた分の賃金が給料日前に受け取れる制度です。

しかも求人内容問わず手数料無料で利用することができます。

統合キャリアオプション

オフィスワークや製造系のお仕事が多く、寮付きの求人が充実している派遣会社です。

統合キャリアオプションにも独自の「スピードペイ」というサービスがあり、給料日を待たずに7割の先払いが可能な制度です。

手数料や支払い規定などについては、統合キャリアオプションのHPを確認してください。

ランスタッド株式会社

オフィスワークと製造・工場系のお仕事がメインの派遣会社です。

求人は「週払い可」「日払い可」「前給制度あり」など細かい条件でお仕事を探すことができます。

もちろん求人内容によっては利用できないお仕事もあるので、細かい条件や利用詳細については担当の各支店に問い合わせてください。

まとめ

給料の前借りは簡単にできるものではなく、対応できる派遣会社が少ないのが現状です。

ですが派遣会社には福利厚生の一環として「給料前払い制度」を設けている会社があり、さらに独自のサービスを展開しているところもあります。

このような派遣会社特有のサービスを利用して、お金のピンチを乗り越えましょう!

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