派遣先を辞めたくなったとき、どう伝えればよいか困ってしまいますよね。そこで今回は、辞める理由を5つと、その際の注意点を3つお伝えします。
辞めるときに使える理由
辞めるのには以下のような理由が使えます。
体調を崩した
派遣先を辞める理由として1番無難なのは、やはり体調を崩したということです。まだ派遣先との信頼関係ができていない際には、いくら、派遣先を辞める他の理由があろうと、体調不良を理由に辞めるのがベストです。体調不良では、派遣先も引き留めようがありません。しかし、この際、注意しておくべき点は、深刻な病名を述べないこと。むしろ、派遣先によっては診断証明書を提出させることもあるので、病名は伏せておいたほうがよいでしょう。
家庭の事情
派遣先を辞める理由として、家庭の事情というのも多いです。結婚や出産、夫の転勤に伴う引越し、また親の介護を理由に、現在と同じような条件で働くことが困難になる場合は、派遣に限らずよくあることです。正社員の場合、時短や、他の支社への移転といった措置が受けられることがありますが、派遣の場合、紹介会社と相談し、別の勤務先を紹介してもらうほうが簡単です。派遣先の人にも理解してもらいやすい理由だと思います。
正社員を目指したい
派遣という働き方のデメリットとしてボーナスや福利厚生、また昇進などがないことです。結婚、出産、育児のことを考えると、派遣のままでは不安があります。そうした場合、将来のことを考えて、正社員を目指したいという気持ちを持つのは自然なことです。「正社員を目指したい」という気持ちを率直に述べることがこの際は大事かもしれません。また、派遣でも紹介予定派遣という制度があるので、そうした制度のある派遣先で働きたいという趣旨を述べれば、相手も受け入れやすいはず。
より専門性のある仕事をしていきたい
派遣のデメリットとしては、やはり単純作業が多く伴う仕事であることです。派遣を続けているままでは、専門性がつくことはあまりなく、正社員への道も閉ざされてしまいます。将来のことを考え、より専門性が身につく派遣先に移りたいという理由は誰しも納得するのではないでしょうか。また、その際に今回得たスキルをより専門性のあるスキルに磨けるところで働きたいと言えば、よりポジティブな印象を与えられるのではないでしょうか。
本音を話す
派遣先の職場の中で、すでに信頼関係を築いている場合、なかなかウソの理由を言うことに抵抗がある方もいるでしょう。その場合は、無理してウソの理由をいうより、素直に本音を伝えることがいい場合もあります。職場の人々と今後プライベートでもつながりがある場合、ウソの理由をいった場合、これまで築いてきた信頼関係が崩れてしまいます。もちろん、どの程度の信頼関係を築いているか、また実際の退職理由によって、どの程度、本音を伝えるかも変わってきます。その場合は、ケースバイケースで判断しましょう。
気を付けるべき注意点
辞める時の理由についてお話しましたが、以下のようなことに気をつけてください。
派遣会社に相談する
まず、仕事を辞めると決めた際には、紹介元である、派遣会社に相談する必要があります。間違っても、派遣先の職場の上司や同僚に先に伝えてはなりません。理由は、あなたが雇用されているのは派遣会社であり、派遣先の会社ではないからです。派遣先に先に伝えてしまうことになれば、派遣会社から何も伝えられていないのに、派遣社員が一方的に契約を切ってきたということで、派遣会社に迷惑がかかります。まずは、派遣会社の営業担当に相談することがベストです。対面だけでなく電話でも対応してくれるところがほとんどです。相談後は、派遣会社で、退職手続きをすすめてくれるので、それ以降は、担当者に従いましょう。
派遣先の悪口を言わない
辞める際、注意することとして、派遣先の悪口を退職理由としないことです。労働環境が悪い、人間関係がストレス、給与が低いといったことを理由にしてしまっては、派遣会社の営業マンに、引き止められるかもしれません。派遣会社は、紹介先との信頼関係を築きたいために、派遣社員が辞職することを避けたがります。そのため、上記のことを辞める理由として伝えた場合、営業マンからは、派遣先の会社に、条件を交渉するので、もう少し頑張りましょうという声を掛けられることも少なくありません。病気や家庭の事情といった自己都合の方が、承諾してもらいやすいです。
辞める1ヶ月前には伝える
派遣先を辞める場合、いつまでにその趣旨を伝えればよいかわからないですよね。派遣先を辞めたいことを伝えるには、それなりの覚悟が必要ですし、実際に伝えた後も、一定の期間は働かなければならないので、その間、気まずい思いはしたくない。そのため、退職を伝えることを先延ばしにしてしまう方もいらっしゃいます。しかし辞めることは最低1ヶ月前までに言いましょう。それよりも短くなってしまう場合、派遣先は、人で不足に陥ってしまいますし、急な求人をしなければなりません。また、紹介会社にとってのデメリットもあります。不適切な人材を紹介したということで、紹介会社と派遣先の信頼関係に傷がついてしまいます。さらにその結果、派遣社員も紹介会社からの信頼を失ってしまし、次の職場探しに苦労します。なかなか次の仕事を紹介してもらえなかったり、好条件の求人を回してもらえなかったりすることは避けたいものです。