現在、共働き夫婦は増えています。
専業主婦とは違い、働きながらも家事をしたり、子供の事を気にかける必要があります。
派遣社員の主婦の場合はお金が安定しないこともあるので、老後や将来のお金の不安もあるでしょう。
「老後にいくらお金が必要なの?」「どうすれば上手に貯金できるの?」といった疑問を持つ方は多いです。
そこで、今回は派遣で働く主婦の方向けに、上手に貯金するコツや老後に必要な貯金額を紹介していきます。
派遣は貯金が上手くいかない?
派遣社員として働いている主婦の方は多いです。
しかし、「派遣社員だからお金が貯まらない」という話を耳にすることがあります。
本当に貯金が上手くいかないことが多いのでしょうか?
なぜそう言われているのか、理由を改めて確認していきましょう。
派遣社員は収入が不安定
まず、派遣社員は雇用が不安定です。
雇用が不安定ということは収入も不安定になりすいです。
派遣の契約は契約期間が決まっているため、契約期間が過ぎれば仕事を探さないといけない訳です。
また、いつ仕事を切られるのか分からない所も収入の不安定を助長しています。

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正社員との待遇の差
正社員との待遇の差も収入が不安定な理由です。
派遣社員はアルバイトやパートと比べると時給が高めですが、正社員と比べると待遇面での差は歴然です。
以下は主な派遣社員と正社員との待遇の差です。
- 休んでしまった日はお金にならない
- ボーナスが出ない
- 福利厚生が手厚くない
- 交通費が出ない
小さい事かも知れませんが、これらの理由で手取りは正社員より少なくなりやすいですね。
派遣主婦は老後に備えて早めに貯金を始めよう
派遣会社で働いていることで、長期的な収入の安定は保証されていません。
そのため、より早いタイミングで老後の貯金に踏み切る必要があります。
では、年金はいくらもらえて、必要な貯金額はいくらなのでしょうか?
年金はいくらもらえるの?
まず、年金はいくらもらえるのでしょうか?
結論から言うと、モデルケースの家庭で、25年間で約6000万円もらえます。
平成26年度の厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」では一般家庭の年金のモデルケースは、夫の老齢年金が、月々14万8,000円、その妻(専業主婦)の老齢年金は、月々5万1,000円です。
つまり、この夫婦の世帯が受け取る年金は、月額19万9,000円となります。
25年間ぶんの支給額は、5,970万円になります。
当たり前ですが、専業主婦でも年金は貰えるが共働きの方が多くもらえます。
妻が派遣で働いていた場合は支給額はもう少し高いです。
ここでは、とりあえず25年間ぶんの支給額は約6000万円ということにしましょう。
夫婦二人で暮らすのにいくらかかる?
次に、夫婦二人で暮らすのにいくらかかるのでしょうか?
結論から言うと、20年間で約6500万円かかると考えると良いです。
少し節約する生活をして、夫婦二人で生活していくのに、相場は1カ月27万円くらい掛かると考えます。
65~85歳までの20年間で1カ月27万なので以下のような式になります。
27万円×12ヶ月×20年=6,480万円
つまり、20年間、夫婦二人で暮らすのに約6500万円かかるということになります。
老後に必要な貯金は概算で500万
老後に必要な貯金は概算で500万ということになります。
夫婦二人で20年間暮らすのに6500万円必要で、もらえる年金が約6000万円なので、必要な貯金額は500万円です。
あくまで目安ですが、65歳までにこの金額を貯金しておく必要がありますね。
仮に40歳から貯金を始めるのであれば、月に1.7万貯金出来れば可能ですね。
できたら、さらに余裕を持たせるために月に2.5万貯金していきたい所です。
派遣主婦がたくさん貯金するためには
貯金を始めようと思っても、なかなかできないという方は多いです。
貯金するためには、節約やお金に対する考え方の転換が大切です。
以下に、上手に貯金をする具体的なコツを紹介していきます。
貯金に対する姿勢
まずは、貯金や節約にたいする姿勢を改めないと意味がありません。
多くの派遣で働く主婦も同じように戦っていることを忘れないようにしましょう。
贅沢はしない
贅沢や無駄遣いをしていたら、もちろん貯金はできません。
ちょっとした贅沢を許してしまうとチリも積もって、大きな出費になります。
贅沢をしたくなったときはその分のお金を計画的に貯金するようにしましょう。
「今回だけ」と思いつつ、気付けば毎週のように「ちょっとした贅沢」や「自分へのご褒美」でお金が流れていくことになります。
こうした支出を極力抑える努力が着実な貯金へとつながっていくということです。
オンとオフのめりはり
お金を使うタイミングのオンとオフのめりはりは大切です。
服や化粧品は最低限買うけど、自宅で使うものは極力節約するようにしましょう。
部屋着用のシャツやご近所に出かけるスウェットとか何年も変わらずとも誰も気にしません。
お金をかける部分とかけない部分にきっぱりとラインを決めておくと良いでしょう。
すぐに実践できる節約術
ここからは明日からでもすぐに実践に移せる具体的な節約術を紹介していきます。
行動を変えていかないと、貯金は出来ません。
視覚効果で具体的なイメージを
理想や目標とする生活があるのであれば、それにまつわる画像やポスターを目につく所に貼りましょう。
視覚的な情報は人のモチベーションの維持を助けてくれます。
リビングに、将来住みたいと思っているお洒落な家のポスターを飾ったり、「夢ノート」を作成して画像を貼っても良いでしょう。
明確な目標があった方が努力を続けやすいですよね。
先に貯金してしまう
給料が入ったら、決めた額を先に貯金することが大切です。
それなりの額を貯金に回すのでそのあとの生活が少し苦しいですが、節約せざるを得ない環境なので、確実に貯金できます。
少し苦しい状況も人間の工夫で以外と何とかなるものです。
恐れずに実践してみてください。
家計簿をつける
家計簿をつけて毎日の支出を徹底的にチェックしましょう。
家計の流れがひと目でわかるので、無駄を省きたいと感じている人にはオススメです。
貯金するためには、家計に対する緊張感を持ち続けることが大切ですね。
今では家計簿アプリもたくさんあるので、合うものを探してみて下さい。
常に自炊をする
自炊は節約の基本です。
外食に行く回数が多いということに自覚がある人はまずそこを直しましょう。
小さな出費が積もり積もってかなりのダメージを家計に及ぼします。
どうしても外食がしたいのであれば「一週間に一度だけOK」とルールを決めることが大切です。
多めに量を作って何日か分に分けて冷凍保存しておく、作り置きをしておくと便利です。
食費が節約の中で一番効果が表れやすい項目なので、外食が多かった人は自炊を基本とするだけでも、かなりお金が浮くはずです。
タイムセールを利用する
スーパーで買い物をする時には、タイムセールを利用しましょう。
なるべくその場でタイムセールをしているものを狙ったり、広告の品を買うようにすれば、かなり食費が浮きます。
高価な食材を頻繁に使わないようにする小さな工夫が大切です。
趣味にかけるお金を少し減す
趣味にかけるお金を減すことも考えていきましょう。
自分の趣味のためにかけているお金は削りたくないという人が多いです。
しかし、食費の次に削るとしたら必然的に趣味になってしまいます。
適度に減らすだけでも違うはずです。
季節の変わり目やタイムセールで服を買う
洋服は季節の変わり目やタイムセールで買うようにしましょう。
季節の変わり目には、必ずどこのお店でも大々的にセールを行います。
服を大量に買い込みたいと考えているのであれば、そのチャンスを逃す手はないです。
お店によってはほぼ半額で購入できる場合もあります。
ブランドによってはタイムセールはかなり安値がつけられている事もあるので要チェックです。
ペットボトルは買わない
外出先で缶ジュースやペットボトルを買わないようにしましょう。
水筒か空のペットボトルにお茶を入れて持ち歩くことで、買わなくて済みます。
旦那さんのお昼もお手製の弁当にして、食費を浮かせましょう。
自販機やコンビニの飲み物やお昼代も毎日重なればそれなりの額になるので、自宅から持参できるものは外では買わないという意識が大切です。
派遣で働く主婦の貯金術を紹介!将来に備えてお金を貯めよう!まとめ
という事で、今回は派遣で働く主婦の方向けに、上手に貯金するコツや老後に必要な貯金額を紹介してきました。
派遣で働く主婦は考えることや心配ことが多くて大変ですが、しっかり目標金額を決めて、夫と協力して計画的に貯金をしていきましょう。
貯金は精神論だけではうまくいかないので、今回紹介した貯金術を生かして、建設的に将来に備えていきましょう。