「派遣看護師として働く中で妊娠してしまった…。」
「派遣なのに妊娠が発覚してしまいこの先どうすれば良いかわからない…。」
派遣として働く中で妊娠が発覚してしまったらその先が見えず、不安でいっぱいですよね。
妊娠が発覚してしまった場合、どのような行動を取ればよいのでしょうか?
すぐに取るべき行動から、受け取り可能な給付金についてを紹介していきます!
<今回の記事でわかること>
- 妊娠発覚時に取るべき行動
- 産休・育休の取得方法
- 給付金について
- 産後仕事に復帰したい場合
- 妊娠中に働く際の注意点
妊娠が発覚したら即行動!
まず妊娠が発覚した場合は速やかに先のことを考えて行動しましょう。
まずは以下の二点を優先的に対応します。
- 派遣会社に連絡・相談
- 病院側に丁寧に報告
派遣会社に連絡・相談
派遣で働く中で妊娠が発覚してしまった場合、まずは登録した派遣会社に連絡しましょう。
派遣会社の方から、その後の流れなど提案をいただけます。
しかし、ここで派遣会社によっては良くない態度をされる場合があるので注意が必要です。
優良な派遣会社
大きな病院や、派遣社員の人手が足りているという場合、寛容に対応いただけます。
場合によっては、妊娠中でも働くことができるように、あまり負荷のかからない業務に切り替えて対応いただけることもあります。
ここは派遣会社次第なので運もありますが、妊娠する可能性を予測できるようであればあらかじめ派遣会社に伝えておくことをオススメします。
妊娠に寛容ではない派遣会社
妊娠したと伝えたら嫌な態度をする派遣会社の担当者も多々いるので、注意が必要です。
特に派遣会社に登録してからすぐの妊娠だとなおさらです。
妊娠はおめでたく喜ばしいことですので、トラブルが起きて嫌な気持ちにならないよう穏便に済ませたいところです。
派遣会社の営業担当の方とは常日頃から関係性を良好にするようにしておく必要があります。
病院側に丁寧に報告
派遣会社側から病院へと連絡がいくのはもちろんですが、妊娠した旨を自分から報告することも大切です。
引き続き妊娠中も仕事を続けたいということであればなおさら丁寧に報告をしましょう。
良い派遣先の病院や、仲の良い社員さんがいる場合は、作業量を減らしてくれたり気をつかっていただけたりする場合もあります。
産休・育休は取得できるのか?
派遣看護師だから産休や育休を取ることはできないと思われがちですが、派遣社員でも産休・育休は取得することができます!
産休や育休を取得する方法と条件をみていきたいと思います。
また、育休取得後に復職を考えている場合の復職までの流れについてもみていきます。
産休・育休を取得できる条件
前述した通り、実は派遣社員でも産休・育休を取得することは可能です。
条件としては以下の二点が必須です。
- 産後、育休を経ても引き続き契約が見込みがある人
- 同じ派遣会社に一年以上在籍している人
1つ目の条件としては、出産後も派遣としての契約が見込まれる場合です。
派遣社員なので人の代替は効きますが、法改正があり出産を理由に契約を切るということはできなくなりました。
よって、派遣会社はほとんどの場合妊娠・出産が原因で契約を切ることはないので、この条件は比較的クリアしやすいといえます。
続いて、同じ派遣会社に1年以上在籍しておかなければならないという条件もあります。
派遣会社に登録したばかりで妊娠してしまい、産休が欲しいというのは無理がありますね。
最低でも一年以上の在籍というのは基本だといえます。
しかし、一年以上の在籍といっても事実上の契約で大丈夫なので、登録してから途中働いていないブランクがあるという場合は問題ありません。
産休・育休を取得して復職するまでの流れ
産休・育休を取得後、復職するまでの流れとしては以下の4ステップです。
- 出産予定日を派遣会社に報告して産休を申し込む
- 自分の主治医からの指導に従い、派遣会社にも内容を報告する
- 産休に入る
- 復職(最低1ヵ月前には派遣会社と派遣先に連絡)
出産予定日を派遣会社に報告して産休を申し込む
まず、出産予定日がだいだいわかったら、派遣会社に知らせましょう。
あらかじめスケジュールを伝えておくことでスムーズに産休の手続きが進みます。
自分の主治医からの指導に従い、派遣会社にも内容を報告する
産婦人科医院の主治医からの指示は優先で従うようにしましょう。
主治医からの指導内容は派遣会社にも共有し、理解してもらうようにしましょう。
産休に入る
派遣会社が産休の手続き等を済ませてくれます。
スムーズに産休に入れるよう適宜情報共有をしましょう。
復職(最低1ヵ月前には派遣会社と派遣先に連絡)
復職する際は、最低でも1ヵ月前に派遣会社と派遣先の病院に連絡をしましょう。
早めに連絡をとっておくことで、復職時に円滑に事が進みます。
業務内容等を確認しておくのも良いですし、産休後の仕事となると身体に負荷もかかるので業務内容を考慮してもらうことも大事です。
給付金について調べる
万が一産休や育休が取得できなかったとしても、給付金を受け取ることができる可能性があります。
受け取れる給付金は以下の三種類があります。
・出産一時金
・出産手当金
・育児休業給付金
出産一時金
出産一時金としては、社会保険の加入など条件を満たせば子ども一人につき約40万円を受け取ることができます。
出産手当金
出産手当金では、一日あたり以下の条件で支給を受けることができます。
1日当たりの金額
【支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3)
(支給開始日とは、一番最初に出産手当金が支給された日のことです)(引用ページ:全国健康保険協会ホームページ)
育児休業給付金
育児休業給付金を申し込むと以下の条件で給付金を受け取ることができます。
- 平均して月額15万円程度の場合、育児休業開始から6か月間の支給額は月額10万円程度、6か月経過後の支給額は月額7,5万円程度
- 平均して月額20万円程度の場合、育児休業開始から6か月間の支給額は月額13,4万円程度、6か月経過後の支給額は月額10万円程度
- 平均して月額30万円程度の場合、育児休業開始から6か月間の支給額は月額20,1万円程度、6か月経過後の支給額は月額15万円程度
(引用ページ:厚生労働省ホームページ)
派遣会社が、寛容に対応してくれないという場合は上記の給付金について調べ申請することも可能です。
条件や制度も異なってくるので念入りに調べる必要があります。
育休後仕事に復帰したい場合
育休後、仕事に復帰したい場合は、以下の二点に注意しましょう。
・子どもを預けられる場所があるかをあらかじめ探しておく
・出来る仕事から積極的に取り組む
子どもを預けられる場所をあらかじめ探しておく
まずは、復職を希望するなら子どもを預ける場所を確保しておく必要があります。
最近では、保育園の受け入れ人数が限られていたり思うように入園まで進まないというケースも多いのであらかじめ調べて手続きを進めておくことをオススメします。
また、看護師専用の託児所付きの病院などもあるみたいなので、そちらをチェックしてみるのも良いでしょう。
出来る仕事から積極的に取り組む
産休に入る前にできる仕事を積極的に取り組み、アピールをしておくのも良いです。
自ら積極的に働くことで、派遣先の社員に「育休後も戻ってきてほしい」と思われることが大事です。
これだけは気を付けて!妊娠中に看護師として働く際の注意点
産休に入るギリギリまで働きたいという方は、以下の三点に気を付けてください。
- 重労働は避ける
- 衝突や転倒などに気をつける
- お腹の赤ちゃんのためにも感染症などの病気には気を付ける
重労働は避ける
身体の負担を考えると、重労働は避けた方が良いです。
迷惑をかけることもあると思いますが、周りに協力してもらい負担のかかる業務は手伝ってもらうようにしましょう。
衝突や転倒などに気をつける
病院では、忙しく動き回ったり走ったりしている看護師や医師の方も多いです。
そのような方々と衝突したりすることがないように気を付けましょう。
特に廊下や角が多い院内は注意が必要です。
中には小さい子どもが走り回っていたりするので気を付けましょう。
また、自分自身も忙しいがゆえに走ってしまったり転倒することがないように気を付けましょう。
お腹の赤ちゃんのためにも感染症などの病気には気を付ける
病院には、もちろん感染症や持病のある方が通院されていますよね。
自分自身が感染してしまったら元も子もありません。
細心の注意を払って、病気などをもらってしまわないように気を付けましょう。
派遣看護師でも育休・産休を取ることができます
派遣看護師でも妊娠してしまった場合は育休や産休を取得することができるということがわかりました。
また、万が一産休が取れなかったという場合も受け取り可能な給付金がいくつかあるのでそちらも参考にしてみてください。
自分と赤ちゃんの健康を第一に産休を取得できるよう早めの行動が吉です!