私パートで働いてるんだけど、パートより派遣の方が時給高いってホント!?
そうですね。派遣社員の場合、派遣先企業のニーズなどから時給が高くなりやすいんです。
パートやアルバイトと比べて時給が高くなりやすい傾向にある派遣。
「同じ業務内容なのに、なぜパートよりも派遣よりもの方が時給が高いんだ?」と疑問に思う人も多いことでしょう。
ということで今回この記事では、パートより派遣の方が時給が高い理由を、実際にパートと派遣を比較して解説していきましょう!
パートと派遣の違いは雇用主?
時給についてみていく前に、まずはパートと派遣の違いを確認していきましょう。
パートとは?
パート(パートタイム労働者)は、同じ会社に雇用された通常の労働者(正社員)の人の1週間の所定労働時間に比べて、短い時間を働く労働者のことを指してます。
採用を希望するときは、働きたい会社にに直接応募して採用選考を受け、パートタイム労働者として直接雇用契約を結びます。
そのため勤務先、雇用主はそのパート先です。
また給与や仕事の指示などもパート先からうけることになります。
派遣とは?
派遣社員は、まず派遣会社に登録し雇用契約を結びます。
その後派遣会社の方から派遣先を紹介してもらい、その派遣先を勤務地として働いていきます。
なのでパートとは違い、派遣社員の雇用主は勤務する派遣先ではなく、雇用契約をした派遣会社ということになるんです。
業務の指示は派遣先がおこないますが、給与は派遣会社の方から支払われます。
イメージで言うと、パートで言う労働者と会社との間を、派遣会社が仲介している感じですね。
派遣のメリット・デメリットとは!?
パートと派遣の雇用の違いを見てきましたが、今度は派遣のメリット・デメリットを見ていきましょう!
パートの場合と比較してご紹介していきます。
派遣のメリット
- 応募が簡単
- 困ったら相談できる
- 時給が高くなりやすい
①応募が簡単
パートの場合は応募も採用選考のためのアポも自分でしなければなりませんでした。
ですが派遣の場合、会社への応募もアポも、求人の紹介さへ、派遣会社が担ってくれます。
また応募書類の提出や面接もする必要がありません。
そのため、簡単に会社への応募をすることができます。
派遣先の仕事内容の取り決めや雰囲気確認なども一緒におこなってくれるので、仕事を始めたあとも安心です。
パートの場合は、求人に応募するとき履歴書や職歴所、その他書類を応募先に提出しなくちゃいけません。
複数の会社に応募するときは、その分だけ書類も準備しなければなりません。
何かと面倒ですよね…。
その点派遣は、面倒なところを派遣会社が担ってくれるので楽でいいです!
②困ったら相談できる
パートの人も派遣の人も、困ったときは勤務先(派遣先)の上司や同僚に相談しますよね。
派遣の場合は、派遣会社にも相談することができます。
派遣先に改善してほしい点などがあれば、内容によって派遣会社が直接交渉してくれたりもします。
③時給が高くなりやすい
今回の記事の主題となるところですね。
先ほども少しお話していた通り、パートより派遣は時給が高くなりやすいです。
その理由は派遣先企業にとっての利点が多いからです。
詳しい内容については派遣のデメリットの紹介のあとに解説していきますね。
派遣のデメリット
- 雇用期間が決められている
- 派遣切りの可能性がある
①雇用期間が決められている
パートには、雇用の期間に制限はありません。
ですが派遣の場合、法律によって派遣の期間に制限が課せられています。
同じ派遣先で働けるのは3年間と決められているのです。
そのためどんなにその派遣先が気に入っていたり慣れていたりしても、3年を過ぎてしまえばそこでの派遣をやめてほかの派遣先に移るか、正社員になるほかありません。
この制度は、60歳以上の人や派遣会社で無期雇用されている人には対象外となります。
派遣の無期雇用についての記事もございますので、参考にしてみてください。
②派遣切りの可能性がある
派遣切りとは、派遣社員が派遣会社との契約期間が終わっていない間に、派遣契約が打ち切られてしまうことをいいます。
これは派遣独特の用語とも言えますね。
主に派遣先の様々なコスト削減のためや派遣社員の能力不足、勤務態度の悪さなどが原因で起こります。
派遣切りをされてしまうと、派遣社員としては一時収入がなくなってしまうことになりかねません。
なのでいつでも派遣切りされないように気を付けている必要があります。
もちろん、パートの人たちもクビの可能性は否めないわけですから、態度などには気を付けなければなりませんね。
派遣切りに関する記事も貼っておきますので、こちらも参考にしてみてください!
パートより派遣の方が時給が高いのはナゼ!?
では今回の主題である「パートより派遣の方が時給が高いのはなぜなのか」についてご紹介していきましょう!
以下の5つをご紹介いたします。
- コスト削減・税金の節約になるため
- すぐ雇えてすぐ切れるため
- 時給の高さでより人材を集めるため
- 求人広告を上げるための費用を抑えられるため
- 派遣社員の時給に交通費とボーナスが含まれているため
①コスト削減・税金の節約になるため
派遣先企業は派遣会社に派遣社員の分の金額を支払うことでスタッフを派遣してもらっています。
このとき派遣先が派遣会社に払っているのは、給与ではなく外注費です。
給与というのは企業(雇用主)が直接人に払うのもですからね。
派遣先企業にとっては、人材を買うための外注費、つまり人件費ではないのです。
これは税金の節約にとっても有利になるので、企業の方も好んで派遣社員を雇っていくんですね。
②すぐ雇えてすぐ切れるため
先ほど派遣の雇用には期限があるとお話ししましたが、派遣社員は基本的に3か月ごとに契約をしています。
3年間同じ派遣先で働いているのは、3か月の契約更新をし続けた結果ということです。
3か月の契約更新の際には、更新をせずに契約の打ち切りという選択肢もあるんです。
このような派遣の制度は、必要な時にすぐ雇えて必要でなくなったらすぐ切れるのを可能にするので、派遣先の企業にとって非常に都合がいいのですね。
③時給の高さでより人材を集めるため
例えば派遣社員が欲しい企業があるとします。
その企業は求人をあげるわけですが、ほかにも派遣社員が欲しい企業はたくさんあります。
似たような求人が並べられているとき、応募者が真っ先に見るのはやっぱり「時給」ですよね。
企業側もより多くの派遣社員をより早く集めるために、時給の設定を上げたりしているのです。
またこれに関しては、派遣会社側が登録者確保のために高い時給の応募を上げやすいということも理由として考えられます。
④求人広告を上げるための費用を抑えられるため
企業が求人サイトに情報を載せたいとき、結構お金がかかってしまうんです。
たくさんの人材を採用するときには、その掲載費用と一緒に面接の費用まで掛かってしまいます。
会社にとって、本当に大掛かりなものになりかねないんです。
そこで派遣会社を利用すると求人広告分のお金が節約できるほか、面接の費用までいらなくなるので、会社にとって願ったり叶ったりなんですね。
企業にとって都合がいいことが多いのね。
だから多少時給高くしてでも派遣社員が欲しいんだ!
⑤派遣社員の時給に交通費とボーナスが含まれているため
派遣社員の場合、交通費・ボーナスは基本的に出ません。
ですがその分のお金は、時給に上乗せされているんです。
これもパートと派遣の時給に差がある理由といえますね。
交通費・ボーナス込みの時給となると、年収で考えたとき場合によっては正社員よりも高くなることだってあるのです。
パートと派遣の時給を比較!
パートの時給と派遣の時給を、大まかに表でまとめてみました。
職種 | パートの時給 | 派遣の時給 |
---|---|---|
レジ打ち | 950~1,300円 | 1,200~1,400円 |
一般事務 | 1,050~1,500円 | 1,400~1,600円 |
データ入力 | 1,000~1,500円 | 1,400~1,600円 |
コールセンター | 1,200~1,400円 | 1,500~1,800円 |
秘書 | 1,300~1,800円 | 1,600~2,000円 |
通訳・翻訳 | 1,300~2,000円 | 1,800~2,400円 |
やはり派遣の方が時給が高いのがうかがえますね。
まとめ~パートと派遣の時給を考える~
この記事では、パートより派遣の時給の方が高い理由を主にご紹介してきました。
記事の内容を簡単にまとめます。
パートと派遣の違い
- パートは雇用主がパート先、勤務先もパート先
- 派遣の雇用主は派遣会社、勤務先は派遣先
派遣のメリット
- 応募が簡単
- 困ったら相談できる
- 時給が高くなりやすい
派遣のデメリット
- 雇用期間が決められている
- 派遣切りの可能性がある
パートより派遣の方が時給が高いのはなぜか
- コスト削減・税金の節約になるため
- すぐ雇えてすぐ切れるため
- 時給の高さでより人材を集めるため
- 求人広告を上げるための費用を抑えられるため
- 派遣社員の時給に交通費とボーナスが含まれているため
この記事を、皆さんの「パートにするか」「派遣にするか」の決断に役立てていただけたら幸いです!