この記事では、派遣歴10年以上の主婦の私が感じた「主婦が派遣で働くメリット、デメリット」を率直に書いています。
派遣といえば、若者や正社員になれない人の働き方というイメージが根強くありますよね。
ですが、最近では大手派遣会社が子育て中の主婦が働きやすい環境を提供しているため、「直雇用の正社員やパートではなく、あえて派遣を選ぶ」という主婦も増えています。
実際に、主婦の私が派遣で働いて感じたメリットを一部あげると、
- 時給が高く効率よく稼げること
- 育休のあとや、夫の転勤で地方に引っ越した後も電話だけで仕事探しができて楽だった
- 子供の進学に合わせてフルタイムから扶養内パートへ勤務時間を変えて仕事探しできた
など、他にも数多くあります。
ただ派遣という働き方はメリットだけではなくデメリットもあります。
そこで今回は実体験を交えながら、主婦が派遣で働くメリット、デメリットを詳しくご紹介します。
デメリットといっても、内容を知って対策できるものが多いのでぜひ参考にしていただければと思います。
主婦が派遣で働くメリット
仕事が見つかりやすい
主婦が派遣で働くメリットの1つ目は、「仕事が見つかりやすい」です。
理由は、
- 派遣は主婦向けの求人が多いから
- 派遣は相談しながら希望に近い仕事を紹介してもらえるから
です。
派遣ではフルタイムだけでなく主婦向けの扶養内パート・時短勤務の求人も増えており、専門のコーディネーターから希望に近い求人を電話などで紹介してもらえます。
冒頭でも少しふれましたが、夫の転勤で土地勘が全くない地方に転居した際も電話やメールだけで仕事の紹介をしてもらい、とても助かりました。
また派遣で育休を取得したあとも、派遣会社が子供の保育園の場所・時間にあわせて、時短勤務ができる仕事を紹介してくれました。
派遣であれば一度派遣登録をすれば、そのあとは育児・転居などがあっても電話やメールだけで仕事紹介・相談もできるので仕事探しが楽ですし、仕事が見つかりやすいです。
育児中でも働きやすい
主婦が派遣で働くメリットの2つ目は、「育児中でも働きやすい」です。
理由は、
- 派遣先に大手企業が多く育児に理解があるから
- 複数人が同じ業務をしている部署は休みやすいから
です。
大手派遣会社の場合、派遣先は大手企業が多いのではじめから育児に理解がある場合が多く、安心して働くことができます。
実際に私が長年勤務した職場では、主婦の派遣社員が6割以上在籍している部署もありました。
また、大手企業で同じ業務を複数人で行っている部署などは育児中のママが多いため、子供が風邪などで休んでも助け合いの雰囲気があります。
私も何度も経験しましたが、子供は前日まで元気でも急に夜中に熱がでてしまうこともありますし、勤務中に保育園から電話がきて「熱が出たのでお迎えにきてください」と言われることもあります。
そのようなときでも、「お子さん大変だね。こちらのことは気にしなくていいからね」といってくれる上司や同僚に助けられました。
なので、派遣は育児中でも働きやすいと言えます。
人間関係であまり疲れない
主婦が派遣で働くメリットの3つ目は、「人間関係であまり疲れない」です。
理由は、
- 仕事内容が明確でもめにくいから
- 派遣社員はあっさりした人がわりと多いから
です。
派遣では、契約書で仕事内容が明確に決まっています。
なので、例えば直雇用の正社員やパートのように、
- 気づいたら担当業務が増えいているけど当たり前にやらなければいけない
- 本当は◯◯さんの仕事なのに私がやらなければいけない
というストレスがほぼありません。
また、派遣社員はあっさりしている人が多い感じです。
実際に、私が長年勤務した派遣先では数十人の派遣社員がいましたが、お昼休みは一人時間を楽しむ人が多く、帰りも周りを気にせずにさくっと定時にあがっていました。
なので、派遣では人間関係で疲れにくいと思います。
辞めやすい
主婦が派遣で働くメリットの4つ目は、「辞めやすい」です。
理由は、
- 3ヶ月ごとに契約更新するから
- 派遣登録者が多いため後任が見つかりやすいから
です。
派遣は主に、3ヶ月ごとに契約を更新していく働き方です。
なので、今の派遣先をやめたい場合には契約を更新しなければやめることができます。
また、大手派遣会社の場合は登録者数が多いため後任者が見つかりやすく、やめづらいということもあまりないです。(短期間でやめるのを繰り返すと仕事紹介が減るので注意)
さらに少し話をひろげると、仕事をやめたあと生活圏に影響が出にくいのも派遣のメリットです。
例えば、私の友人ママのケース(派遣ではなく普通ののパート勤務)だと、友人ママは近所でスーパーのレジ打ちのパートをしていましたが、パート主婦仲間の人間関係が辛くなりパートをやめ、そのスーパーには買い物に行きづらくなったそうです。
運悪く、子供同士が同じクラスだったためパートをやめたあとも辛い気持ちは続いたまま・・・。
その点、主婦が派遣で働く場合はオフィスワークがほとんどなので、同じ生活圏に住んでいる人が少なくやめたあとも影響が出にくいです。
主婦が派遣で働くデメリット
サービス業の職種は少なめ
主婦が派遣で働くデメリットの1つ目は、「サービス業の職種は少なめ 」です。
理由は、
です。
職種にもよりますが、派遣では飲食業、スーパーなどのサービス業の求人が少ないです。
ただ、サービス業の中でも銀行の案内係やコールセンターなどは求人が多く30、40代の主婦も多く働いています。
実際に、私のママ友は大手通信会社のコールセンターで長年働いています。
子供が幼稚園のうちは扶養内パートで週に2~3回働き、子供が小学生になったタイミングでフルタイムに切り替えて働き続けています。
また、私が以前働いていた派遣先の上司の奥様はブランクが10年以上ありましたが、今は派遣で銀行の案内係をしています。
このように、派遣のデメリットの1つはサービス業の求人が少ないことですが、職種によってはむしろ主婦の需要が高い場合もあります。
責任ある仕事が任されない
主婦が派遣で働くデメリットの2つ目は、「責任ある仕事が任されない」です。
理由は、
です。
そのため、大きなやりがいを求める人にとって派遣の仕事は物足りないかもしれません。
ただ、責任・やりがいについては仕事内容よりも個人の感覚によって異なります。
なので、派遣をうまく利用すると良いです。
具体的には、
- 仕事探しの時点でコーディネーターに希望の仕事内容を伝えて相談する
- 半年後に正社員や契約社員となる紹介予定派遣制度を活用する
などです。
同じ部署では最長3年までしか働けない
主婦が派遣で働くデメリットの3つ目は、「同じ部署は最長3年までしか働けない 」です。
理由は、
です。
同じ部署で3年働き続けた場合、正社員になってそのまま働き続ける人もいますがごく一部です。
多くの派遣社員は3年経ったら次の派遣先を探すことになります。
そのため、派遣は雇用が不安定ともいわれます。
でも、実際はしっかり3年働いたら、次も見つかりやすいです。
事実、私や周りの派遣で働くママたちは、3年働いた後は同じ企業で違う部署で採用されたり、同じ業種でほかの企業で働いたり、キャリアアップしている人も多くいます。
まとめ
今回は、私や友人たちの実体験を交えながら「主婦が派遣で働くメリット、デメリット」をご紹介しました。
まとめると、
主婦が派遣で働くメリットは、次の通りです。
- 仕事が見つかりやすい
- 育児中でも働きやすい
- 人間関係であまり疲れない
- やめやすい
続いて主婦が派遣で働くデメリットは、
- サービス業の職種は少なめ
- 責任ある仕事が任されない
- 同じ部署は最長3年までしか働けない
です。
私は、派遣だからこそ育児をしながら10年以上も働き続けることができました。
どの働き方にもメリットとデメリットがありますが、主婦にとって派遣はメリットが多い働き方だと思います。
少しでも参考になれば幸いです。