30代派遣社員で実家暮らしを続けることに対して、ヤバいというイメージを持つ人も多いでしょう。
その印象もさることながら、何がどうヤバいのか?ということが、特に気になるのではないでしょうか。
本記事では、30代派遣社員で実家暮らしは本当にヤバいのか?について解説し、続けると起きる問題についても取り上げます。

それでは真相について、チェックしていきましょう!
30代派遣社員で実家暮らしはヤバい!?
30代派遣社員で実家暮らしをしている事情は、人それぞれですし、価値の基準にも影響するので、一概にヤバいとは言い切れません。
しかしリアルな世界においても、インターネット上の声を見ても、ヤバいという印象を持つ人は多数派です。
家族と暮らすこと自体はヤバくない
端的に言うと、家族と暮らすこと自体はヤバくありません。
家族は大切にする方が良いですし、一緒に暮らすことで、みんなで助け合うこともできるでしょう。
30代派遣社員で実家暮らしを続けることに対して、ヤバさが出てくる理由は、家族と暮らすこと以外にさまざまな要素が加わるからです。
また下記のような状況の違いによって、ヤバさの比重も変わってきます。
- 男性なのか?それとも女性なのか?
- 選択肢が他にもあるか?
- 家族構成について
男性なのか?それとも女性なのか?
時代は令和となり、男女平等という考え方は、以前にも増して高く認識されています。
そうは言っても、やはり「男性はしっかりと自立して定職につく」という考えを持つ人は多く、女性よりも厳しい視線を向けられる傾向にあります。
ここでいう自立は、実家を出て1人で暮らすことを意味し、定職につくというのは正社員として働くことを表しています。
選択肢が他にもあるか?
派遣社員で実家暮らしという選択肢以外にも「選ぶことができる道があるか?」という点が関わってきます。
例えば20代までフリーターとして過ごし、30代になったのでなんとなく派遣社員として働くことにし、実家にいると楽だからここにいるという状況であれば、ヤバいと思われる可能性が高まります。
なぜかというと「人生の目的を探すこと」や「自立を目指して努力をする」などの選択肢があるのにも関わらず、現状に甘んじることを選び、成長することが難しい人だという印象を与えるからです。
例えば実家の親の介護が必須であり、制約を設けて働かざるを得ないなどの理由があったとします。
この場合には他の選択肢が難しいということから、30代派遣社員で実家暮らしを続けていても、致しかたないと言えます。
家族構成について
家族構成において、特別な事情がある人に対しては、世間からヤバいという目で見られる可能性が低くなります。
以下に、例を挙げます。
■例①:離婚をしたシングルマザー
離婚をしてシングルマザーになった人の中には、金銭面やワークライフバランスに関して、不安が募ることがあります。
そのような時に、実家に一緒に住ませてもらい、親から子育てに対するサポートを受けつつ、派遣社員という道を選ぶ人もいます。
このような背景がある場合には、30代派遣社員で実家暮らしを続けていても、ヤバいとは言えないでしょう。
■例②:体が不自由な親が居て、さらに自分には兄弟がいない
親の体が不自由で、第三者のサポートが必要なケースもあるでしょう。
自分に兄弟がいれば、その人に面倒を見てもらえる可能性もありますが、兄弟がいなければ、必然的にサポートをするのは自分だと言えます。
こういった事情がある場合には、30代派遣社員で実家暮らしを続けていても、当然だと思われるでしょう。
30代派遣社員で実家暮らしをすると起きる問題…
30代派遣社員で実家暮らしをする際に、ヤバいという側面から見た場合に、起きる問題があります。
それは下記の3点です。
- 結婚は難しくなる
- 友人・知人からの目線が冷たくなる
- 親からの声がうるさくなる
以下に、順を追って解説します。
結婚は難しくなる…
現在交際中の人がいて、いずれは結婚したいと思っている人や、交際中の人はいないけれど、チャンスがあれば結婚したいと考える人もいるでしょう。
そのような人に対して、厳しいことを言いますが、30代派遣社員で実家暮らしを続けるのであれば、結婚は難しくなります。
理由は下記の通りです。
正社員と比較すると年収が低い
派遣社員は時給換算をすると、正社員よりも高いことが多いです。
しかしボーナスや昇給がありませんし、交通費も全額を自腹で払う必要があります。
さらに契約更新が行われず「契約期間満了」となり、新たな派遣先が見つからない場合には、収入がゼロです。
このことから、正社員と比較すると派遣社員の方が、年収が低くなるケースが圧倒的です。
結婚をすると、下記のような大きなお金が必要になるので、派遣社員の年収だと対応しきれない可能性があります。
- 結婚式を挙げる費用
- 新生活を始める際に発生する、引っ越し代や家電購入費
- 出産や育児にかかる費用
- 持ち家やマンションの購入
このほかにも結婚をすると、細かい部分でお金が必要になります。
また30代も後半になれば、紹介してもらえる派遣先が減る傾向にあるので、さらに年収面での不安が出てきます。
以上のことから、本人としても結婚をためらう可能性が出てきますし、結婚相手として選ばれにくくもなります。
家を購入できない可能性がある
結婚をすると、ずっと賃貸で暮らすのではなく、持ち家やマンションの購入を検討する人も多いでしょう。
この場合には、住宅ローンを組んで購入することが一般的です。
派遣社員は一般的にみると信用度が低いので、住宅ローンを組む際に、審査が通らない人がいることも事実ですし、審査が通っても希望よりはるかに低い金額だということも多いです。
さらに住宅ローン自体が、20代よりも30代の方が返済期間を短く設定される傾向にあるので、毎月の返済金額が増える覚悟が必要です。
正社員よりも年収が低いところに、さらに追い打ちをかけることにもなりかねません。
住宅ローンを組む際に、派遣社員なので希望の金額が借りられなくても、実は親と一緒に契約をすると、希望金額が承認されるケースがあります。
しかし良い条件で借りるためには、親と同居を続けるという条件があるので、二世帯住宅を好まない人からは、結婚を断られるでしょう。
また親と一緒に契約をした場合でも、親とは別居でOKというローンもありますが「親から助けてもらわないと家を変えない人」というイメージを持たれて、結婚相手には見てもらえないこともあるでしょう。
特に女性の中には「家の購入が1人で行えないような人とは、結婚をしたくない」と考える人もいるので、結婚に対するハードルがあることを否定できません。

自立して生活をすることに、不慣れな印象を持たれる
どのような事情があったにしろ、「30代」で「派遣社員」で「実家暮らし」という3つのワードがそろうと、親にいつまでも頼っている【自立して生活をすることに不慣れな人】という印象を持たれがちです。
これだけで、結婚相手の候補から外れることも多いです。
3つのワードのうち「30代」という点は、自分の意志では変えようがありませんが、他の「派遣社員」と「実家暮らし」というワードは、変えることが可能です。
本気で結婚を考えているのであれば、これらのワードを変える努力を、視野に入れても良いでしょう。
相手の親から、反対を受ける可能性がある
現在交際中の相手がいたとしても、30代派遣社員で実家暮らしを続けていると、相手の親から、結婚についての反対を受ける可能性があります。
反対をうける理由については、下記のように想定できます。
■何も目標を持たずに生きてきたのではないか?
■子供ができた際に、派遣先が見つからなかったら、どのように生活をしていくのか?
■正社員になって家族を養える状況になってから、結婚の話をしてほしい
■家計のことを任せられるような、生活能力がある人なのか?
■実家に甘えているような人だから、きちんと家事をこなすことができるのか?
■問題がある人だから、30代派遣社員で実家暮らしなのでは?
友人・知人からの目線が冷たくなる…
20代で派遣社員・実家暮らしであれば、友人・知人からの目線は、そこまで冷たくないかもしれません。
しかし30代であれば、周囲には正社員として役職を任されている人もいますし、結婚をして家庭を持つ人も増えます。
そういった時に、30代派遣社員で実家暮らしであれば、友人・知人からの目線は下記のように冷たいものが多くなるでしょう。
- きっと派遣社員は給料が低いから、実家で暮らすしかないのだな。
- 目的意識が低いから、なんとなく派遣社員として働いて、30代になってしまったのかな。
- 30代にもなって、派遣社員で実家暮らしなんて、中身は子供なのだな。
これらの冷たい目線は、30代派遣社員実家暮らしの方に対して「甘えている」「きっと何も考えていないのだろう」という意識から、生じていると言えます。
実際には「生活費をきちんとおさめたうえで、貯金も行っている人」や「確固たる目的意識を持ち、あえてこの道を選んでいる人」も、友人・知人から冷たい目線で見られることについては、覚悟が必要でしょう。
親からの声がうるさくなる…
10代・20代のうちは大丈夫でも、30代になっても派遣社員で実家暮らしだと、親からの声がうるさくなることは、避けられないでしょう。
なぜかというと、親は子供の将来について、心配をするものだからです。
親からの声として、主な内容は下記の通りです。
親がいなくなった後に、1人で生活をしていけるのか?
子供が10代・20代のうちは、親自身の年齢も若いので、老後のイメージが難しいこともあるでしょう。
しかし30代になると、親も老後や自分が亡くなった時のことを考えます。
そうすると、今は自分(親)がお金の面で助けることもできるけれど、将来的に亡くなった場合に、子供が派遣社員を続けながら生活ができるのかと心配になります。
このことから親は「正社員になってほしい」とか「実家から出て、自立できるだけの力をつけてほしい」などど、うるさく言ってきます。
このままでは、結婚ができないのでは?
多くの親は自分の子供に対して、ゆくゆくは結婚をしてほしいと思っています。
孫の顔を見たいという理由もありますが、それ以上に、子供の将来が心配だからです。
結婚をすれば配偶者や子供の存在があるので、困ったことが発生した際にも、助けてくれる家族がいます。
一方でこの先も独身であれば、面倒を見ることができるのは親のみなので、親が亡くなれば助けてくれる人がいなくなります。
30代になると、周囲の人は続々と結婚をするので、自分の子供が結婚をしないことに焦りを感じる親も多いです。
そして結婚ができない理由は、派遣社員で実家暮らしという背景から「親に甘えている」だとか「印象が悪いからだ」と考える親も多く、現状についてうるさく言ってきます。
世間体が気になる
30代派遣社員で実家暮らしということに対して、自分自身は気にしていなくても、親が世間体を気にしている場合があります。
親戚から「30代派遣社員で実家暮らしなんて、大丈夫なの?」と言われることや、近所の人から「30代で派遣社員なんて、もったいない」と言われることもあるでしょう。
こういった影響からも、世間体を気にするようになるので、子供に対して現状を変えるようにと、うるさく言ってきます。

まとめ~30代派遣社員で実家暮らしするなら将来を見据えていないとヤバい~
総合的に考えると、30代派遣社員で実家暮らしを続けることは、ヤバいことが多いと分かりました。
やむを得ない事情があり、30代派遣社員で実家暮らしという道を選ぶ人は別です。
しかしそれ以外の人は、この先のビジョンや道筋を考え、将来を見据えていないとヤバいと言えます。
30代はまだまだ将来性がありますし、人生の巻き返しも可能です。
この機会に、今後のことを見つめてみてはいかがでしょうか。