「30代未経験だけれど、事務職として働きたい」
「男だけれど、事務職として働きたい」
「事務職でワークライフバランスを充実させたい」
こういった方は思いのほか多いのではないでしょうか?
私は32歳の男性です。以前は派遣社員として事務職として働いていました。
その経験をもとに「30代の未経験の男性が事務職に就く方法」をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
「事務」とはそもそもどんな仕事?
事務職とは幅広く会社業務をサポートする仕事です。
ざっくりとした仕事内容は次の通りです。
- 書類の作成・処理
- 書類の整理・ファイリング
- 電話・来客応対
- その他庶務
次に、代表的な事務職の種類とその仕事内容をご紹介します。
一般事務・OA事務
先述した事務職の仕事内容がそのまま当てはまるのが「一般事務・OA事務」です。
営業関連の書類作成、データ入力や作成した書類の管理などが主な仕事になります。
電話や来客対応など、他部署の仕事が円滑に進むための縁の下の力持ち的な存在です。
営業事務
営業職の人たちをサポートするのが「営業事務」です。
見積書や発注書、請求書などの書類作成や商品の在庫、発送管理などが主な仕事になります。
お客様からの電話応対、取り次ぎや来客応対も営業事務の重要な仕事です。
人事事務
会社に所属する社員に関する手続き関連の仕事を行なうのが「人事事務」です。
社員の採用や退職、勤怠状況に関することなどの書類作成、管理が主な仕事になります。
法務事務
お客様との取引の上で交わす契約書のチェックと管理をするのが「法務事務」の仕事です。
用途に応じた契約書のフォーマットの更新や作成した契約書に不備はないかなどを確認します。
社内での法律に関する問い合わせや顧問弁護士への取り次ぎなども行ないます。
未経験から事務職に就くのに必要なスキルとは?
「パソコンスキル」と「ヒューマンスキル」の二つに分けてご紹介します。
まず、パソコンスキルからご紹介します。
Officeのソフトの中でも、ExcelとWordの基本操作ができれば問題ありません。
私の経験から言うと、WordよりExcelの方が、重要度が高いです。
事務職に就くと、Excelの方が社内で使用する機会が多いためです。
また、あらゆるデータをExcelで作成する、Excel文化の会社も一定数存在します。
Excelが苦手な人は、最低限の基本知識は身につけておくとよいでしょう。
続けて、ヒューマンスキルについてです。
事務職では「コミュニケーション能力」や「物事に柔軟に対応できる」といったヒューマンスキルも大切です。
事務職というと、書類の整理などが中心で人と接する場面が少ないイメージがありますが、実際はそんなことはありません。
先述した通り、電話や来客応対をするのも事務職の仕事です。
その応対が、会社の第一印象を左右するといっても過言ではありません。
また、社内の業務を円滑に進めるのも事務職の仕事です。
書類の受け渡しや社内からの問い合わせについて、柔軟に対応することも重要な役割です。
30代未経験が派遣事務になるための5ステップ
未経験で派遣社員として事務職に就くために、必要なステップを5つにまとめました。
ステップ①タイピングとExcelを覚える
派遣会社に登録する際に、スキルチェックをおこないます。
タイピングとOfficeソフトの理解度(主にExcel)は必ずチェックされます。
そのため、タイピングとExcelに苦手意識がある方は、派遣会社の登録面談までに克服しておきましょう。
PCタイピングは、タッチタイピングができればベストです。
タッチタイピングができない人でも、登録の2~3日前にタイピングの練習をしましょう。
Excelについては、入門書を一巡やりきっておきます。
入門書は、Amazonで「Excel 初心者」と検索して自分に合うものでOKです。
Excel系スキルのYouTube動画を見ておいてもよいでしょう。
ちなみに、おすすめの書籍は「Word & Excel 2019 やさしい教科書」です。
また、おすすめのExcel系youtuberは金子晃之さんです。
ステップ②職務経歴書を見直す
事務職は、自己PRでの差別化が難しい職種と言われています。
PRできることがあれば、積極的にPRしましょう。
職務経歴書と履歴書は、自分の代わりになってアピールするアイテムです。
よって、相手に伝わるような内容でなければなりません。
スキルについては、少しでもその経験があるならば相手にきちんと伝えておきましょう。
具体的には前職でパソコンを使用した経験があれば積極的にPRしていきましょう。
- 飲食店勤務であれば、売り上げデータのPCへの投入
- 小売業であれば、取引先とのビジネスメールの使用経験
- 警備業であれば、報告書作成の経験
このように業務上でパソコンを使用した経験があれば職務経歴や履歴書に記載しましょう。
ステップ③派遣会社に登録する
未経験から事務職になるためには、派遣会社の登録会への参加も重要なステップです。
登録会では、面談とスキルチェックが行われます。
面談とスキルチェックで、重要なポイントをまとめてみました。
[派遣会社との面談]
まずは派遣の登録面談までに、「希望条件の優先順位」を決めておきましょう。
仕事をするにあたって、自分の中で絶対に譲れないことは何ですか?
条件の優先順位を決めておかないと、登録面談の際に希望を伝えられません。
登録面談では必ず、以下のような希望条件を確認されます。
事務職として仕事に就くためにあらかじめ条件をまとめておきましょう。
- 希望時給
- 希望業種(メーカー、流通、ソフトウェアなど)
- 勤務期間
- 勤務時間・シフト勤務の可否
- 通勤時間
- 勤務地
- 雇用形態(一般派遣・紹介予定派遣・無期雇用派遣)
上記のような7以上の項目を、その場で決めて且つ優先順位まで決めるのは困難です。
その場で何となく決めてしまうと、就職してから自分に合わなかったと後悔することになります。
この項目の中で、絶対に譲れない条件を3つほど決めておくことをおすすめします。
[派遣会社でのスキルチェック]
登録面談時に行なわれるスキルチェックについてアドバイスさせていただきます。
スキルチェックの多くは「Skill Analyst(スキルアナリスト)」を用いて行われます。
(引用元ページ:Skill Analyst)
私は5以上の派遣会社に登録していますがほぼ全ての派遣会社でSkill Analystを用いたスキルチェックがありました。
「Skill Analyst」にはExcelの他、PowerPointやAccess、Wordなどの項目があります。
その中でも、Excelと文字入力(タイピングテスト)の2つが登録面談時のテストで行なわれるケースが多いです。
参考までに「Skill Analyst」のテスト内容例を記憶している限り記載しておきます。
ぜひ、お役立てください。
[Excelスキルチェックの問題]
<出題される問題]>
- 「売上集計」の文字の大きさを変えなさい
- 「売上集計」を太字に変更しなさい
- シート名を「sheet1」から「売り上げ」に変更しなさい
- 「関数」を用いて合計値を出しなさい *SUM関数使用
- 「利益」列を関数用いて埋めなさい
- 全体売り上げに対する個別売り上げの割合を算出しなさい
- エクセルファイルを保存しなさい
このような問題が出ます。
※出題数は全12問程で、時間制限は15分くらいだったと思います。
(すみませんこのあたりはあやふやです)
このテストで高得点を出すことができれば、派遣会社からの就職先の幅が広がります。
ステップ④求人案件に対して応募する
ここまでのステップが問題なければ、派遣会社から複数の派遣先を紹介されるはずです。
自分の希望に沿っていれば、どんどん応募しましょう。
同じ派遣会社であれば、同時期に複数の求人案件に応募しても問題ありません。
ステップ⑤就業先企業との面談
派遣先の面接では、スキルについても問われることがあります。
派遣会社から渡っているスキルシートをもとに、その内容をさらに掘り下げていきます。
資格やスキルについては、取得するタイプのものでなくても仕事に役立つものであればアピールすべきです。
また、即戦力が求められる派遣社員は、電話応対などの最低限のビジネスマナーが身についていることも採用される条件となりやすいです。
その他にも、職歴についてもよく聞かれる質問です。
職歴が短い場合であれば、そこで経験したことを端的に伝えます。
さまざまな職を経験しているのであれば、全てを伝える必要はありません。
面接を受けている企業に関連する部分を選んでアピールするようにしましょう。
履歴書や職務経歴書に書ききれなかったことを伝えるのも重要です。
また、事前に答える内容はシミュレーションしておきましょう。
事務職としてステップアップするために身に着けておきたいスキルや資格は?
事務職と一言でいっても、その職域は幅広いです。
パソコンスキルや情報処理はもちろん、語学などの能力が求められる場面が多々あります。
スキルを証明できるものとして、おすすめの資格が「MOS」と「TOEIC」です。
この2つの資格があれば、事務職以外の他の職種でも汎用性があるのでおすすめです。
MOS
MOSとは「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の略称です。
WordやExcelなど、Microsoft Office製品の使用スキルを証明する国際資格がMOSです。
先述したように、事務職ではWordとExcelを使えることが募集条件の一つとなります。
この資格はパソコンスキルの証明にもなるので、取得しておいて損はありません。
TOEIC
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営する試験がTOEICです。
英語のコミュニケーション能力を評価する世界標準の試験になります。
外資系企業の場合、事務職の場合でもTOEICの点数が応募条件となる場合があります。
英語スキルが必須ではない企業でも、点数が高いと評価につながりやすいです。
履歴書に書くことができる点数の基準は、600点以上が目安になります。
これだけは知っておこう!失敗しない派遣会社の選び方
30代の未経験から事務職に就くためのポイントをお伝えします。
「未経験可の案件が豊富」
「就業先の選択肢が豊富」
この2つを満たす派遣会社がおすすめです。
あまりにも規模の小さい派遣会社だと他の候補者に埋もれてしまうことがあります。
次章で具体的におすすめの派遣会社を3つご紹介します。
ぜひ、参考になさってください。
30代未経験からでも派遣事務になるために、おすすめの派遣会社3つ
おすすめの派遣会社①マンパワー
運営会社 | マンパワーグループ株式会社 |
---|---|
求人数 | 約19,000件 |
募集職種 | 事務職、コールセンター、営業、販売、サービス、IT、Web、クリエイティブ、映像、医療、介護、福祉、製造、物流、軽作業など |
求人掲載エリア | 全国47都道府県 |
私もお世話になったことがある派遣会社です。とにかく案件の紹介が早いです。
私の時は案件に応募してから5日で就業が決定しました。
とにかく、事務職としてスピーディに就業先を決めたい方におすすめです。
おすすめの派遣会社②日本リック(マイキャリア)
運営会社 | 日本リック株式会社 |
---|---|
求人数 | 約650件 |
募集職種 | 事務経理、人事受付、秘書通訳、翻訳、営業、販売、接客、TEL関連、IT、クリエイティブ、WEB、医療・介護、製造、軽作業、イベントなど |
求人掲載エリア | 全国47都道府県 |
派遣会社はそこまで大きくありませんが案件そのものが豊富です。
特に「官公庁」や「通信系企業」、「医療福祉」系の案件が豊富です。
このような派遣先はマニュアルが整備されていることが多く、未経験でも就業しやすいです。
おすすめの派遣会社③パーソルテンプスタッフ
運営会社 | パーソルテンプスタッフ株式会社 |
---|---|
求人数 | 約14,000件 |
募集職種 | オフィスワーク、翻訳・通訳、金融・証券、マーケティング、営業、販売、接客、IT・CAD・クリエイティブなど |
求人掲載エリア | 全国47都道府県 |
とにかく案件数が豊富です。そのため未経験でも応募可能な案件が多数あります。
「時給1,700円で働きたい」「家の近くで働きたい」といった希望から、「ゆくゆくは経理になりたい」といったステップアップのために就業することも可能です。
テンプスタッフのサービス特徴・口コミ評判はこちら▶︎▶︎▶︎
30代未経験から事務職になる方法まとめ
「30代未経験からでも派遣事務になる方法を徹底解説!」をご紹介しました。
お伝えしたように、一言で事務職といってもその職域や求められるスキルは幅が広いです。
その分、挑戦するチャンスも広いのが事務職です。
誰でもできる仕事と思われがちですが、会社の中でも縁の下の力持ちとしての役割は重要です。
専門スキルを身につければ、ステップアップも可能な職種でもあることもポイントではないでしょうか。
キャリアアップの最初の一歩として、未経験でもチャレンジできるのが派遣事務です。
是非、この記事が皆様の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。