
「ハケンの品格」ってすごく面白いよね!
私もあんなすごい派遣社員になりたいなぁ!

「ハケンの品格」の中には、実際にはあまり現実的じゃない内容も含まれています。


2007年に放送された「ハケンの品格」。
当時の平均視聴率は20%を超え、大人気ドラマとして話題となりました。
さらには今年2020年4月から「ハケンの品格2」が放送されます。
そこでこの記事では、「ハケンの品格」パート1について、現実の派遣社員の状況と比較していきたいと思います!
ぜひご一読ください!
「ハケンの品格」の簡単なあらすじ
「ハケンの品格」パート1は13年前の放送でしたので、今一度そのあらすじを確認していきたいと思います。
主人公は、篠原涼子さん演じる大前春子。
彼女は派遣会社「ハケンライフ」の登録型の派遣社員で、「特Aランク」の評価を受けるほどの凄腕でした。
取得している資格は26個以上。
大型自動二輪車の運転免許や食品衛生管理者、核燃料取扱主任者など、さまざまな難関資格を持っています。
「〇〇ですがそれが何か」「私としたことが…」などの口癖と、その人間離れした能力、痛快な性格も相まって、作品の中でも特に人気なキャラクターでした。
そんな彼女が、東京の丸の内にある大手食品会社「S&F」の営業事業部マーケティング課に派遣社員として雇われたのが、このドラマの始まりとなっています。
ノルマは淡々とこなしていきますが、どんな相手にも言いたいことを言ったり、契約した仕事以外は一切しなかったりといった態度が目立ち、最初社内では腫物扱いされてしまいます。
ですが次第に社内の人も春子に影響されていき、彼女の存在を認めていきます。
最終回で、春子は「S&F」との3か月の契約満了後、大泉洋さん演じる東海林武が所長を務める「S&F」の子会社「S&F運輸名古屋営業所」に3か月の契約でトラック運転手と一般事務の業務に就いています。
「ハケンの品格」と実際の派遣社員には少し違いがある!?
「ハケンの品格」のあらすじを簡単にご紹介しましたが、ドラマ「ハケンの品格」での派遣社員には、実際の派遣社員といくつか違うところがあります。

派遣社員の大前春子と実際の派遣社員を比較してみましょう!
実際の派遣では「ありえない」ところ
まずは「実際の派遣ではありえない」ところから解説していきます。
- 超難関資格を26個以上保持している
- 一匹狼気質な性格の派遣社員が雇われている
①超難関資格を26個以上保持している
春子は先ほど紹介したもののほかにも、看護師や調理師などたくさんの資格を持っています。
これらの中には、実務経験や指定養成所の卒業が必要な資格もあります。
となると、春子の年齢でこれほどの資格を取得しているのは実際にはほぼ不可能といわざるを得ませんね。
春子ほどではありませんが、実際に資格・免許とキャリアを積み、特定の仕事を専門とする派遣社員として働く人はたくさんいます。
②一匹狼気質な性格の派遣社員が雇われている
派遣先企業が派遣社員を採用する際、派遣社員が会社の雰囲気に合っているかもしくは合わせられるかをみることが多いです。
派遣先となる企業にもたくさんの正社員がいます。
その中で派遣社員がうまく馴染むことができなければ、正社員側も派遣社員との間でギクシャクしてしまい、社内が微妙な雰囲気になりかねません。
それは会社自体の売り上げ等にも影響してしまうかもしれませんよね。
また派遣社員には女性のスタッフが多いため、会社内での陰湿ないじめなどが発生してしまうこともしばしば…。
このような事態になるのを派遣先の企業は非常に嫌うのです。

春子ほどの実力とスキルを持っていたらわかりませんが、現実的とはあまりいえませんね。
実際の派遣でも「ありえる」ところ
実際の派遣ではありえないことを2つご紹介しましたが、実際の派遣でも「ありえる」ことももちろんあります。
そちらも解説していきます。
- 派遣社員にランクが付いている
- 時給3000円
- 休日出勤・残業なし
- 派遣社員ののち契約社員となる
①派遣社員にランクが付いている
春子には派遣会社から特Aのランクが付けられていました。
このようなランクは、特に日雇い派遣バイトに付けられることが多いです。
これらのランクは主に派遣先からクレームが来なかったり、そんな派遣内容でも断らなかったりする人を高く評価します。
派遣先企業からのクレームがあった場合、ランクが下がっていきます。
ランクを持った派遣社員は、派遣されやすいのももちろんですが、難しい仕事なども回されやすくなるので、相応の責任感も必要となります。
通常の長期派遣の場合も同じです。
ですが長期の派遣となると、ランクなどからわかる実力ももちろんですが、主にその会社とのマッチングに採用の重きが置かれるので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
②時給3000円
春子はそのスーパーウーマンぶりから、破格の時給3000円で働いていました。
さらにマグロ解体ショーの件で時給3500円に昇格もしています。
本来、春子のような東京23区内での事務業務を長期の派遣としてするとなると、平均の時給は約1700円ほどです。
それに比べると時給3000円というのは非常に高いですね。
ですが、設計士やデザイナー、システムエンジニアなどの専門職の派遣になると、時給3000円もしくはそれ以上をもらうことも可能です。
③休日出勤・残業なし
春子が派遣された会社「S&F」では、休日出勤や残業を一切しない春子を半ば問題児扱いしていました。
ですが本来、派遣社員は契約された以上の仕事をする必要はありません。
もちろん社内での雰囲気の悪くなるような態度のもとでは、嫌悪的に思われても仕方のないことですが…。

派遣社員のひとつの魅力として、業務時間を比較的自由に組むことができる点があります。
④派遣社員ののち契約社員となる
春子は「S&F」で3か月の派遣ののち、「S&F」の子会社で所長を務める東海林のもとで契約社員となっています。
(ドラマ内で詳しく言及されてはいませんが、春子のマネージャーの一ツ木を間に通していないことから、「S&F」との直接雇用もしくは契約社員としての雇用になったと考えられています。)
派遣社員として1つの会社に勤めたのち、契約社員もしくは直接雇用(正社員)になることはできます。
ですがもともと、派遣先企業が派遣社員を採用するのは、正社員よりもコストがかからず即戦力となる点があってのことです。
なのでコストのかかる派遣社員の雇用変更は、派遣先企業としても避けたい事案となってしまいます。

派遣社員から正社員・契約社員になるには、相当の努力が必要となるでしょう。
まとめ~「ハケンの品格」について考える~
この記事ではドラマ「ハケンの品格」についてドラマ内と実際の派遣社員を見てきました。
記事内容について、簡単にまとめておきますね。
実際の派遣では「ありえない」ところ
- 超難関資格を26個以上保持している
- 一匹狼気質な性格の派遣社員が雇われている
実際の派遣でも「ありえる」ところ
- 派遣社員にランクが付いている
- 時給3000円
- 休日出勤・残業なし
- 派遣社員ののち契約社員となる
やはりドラマ内と現実では、少し違いがみられましたね。
現実ではありえない大前春子の超人さには驚かされます…!
そんな春子が会社内で起こる問題を痛快に解決していくのが、このドラマの面白いところなんですよね!
2020年4月には13年ぶりの続編「ハケンの品格2」が始まります!
「ハケンの品格2」に関する記事もございますので、興味のある方はぜひ見てみてくださいね!

※本ページにはPRが含まれます。

ぜひ実際の派遣社員の現状と照らし合わせながら、観てみてくださいね!