
派遣会社ってどのくらい儲かっているんだろう?
現在派遣社員として働いていたり、これから派遣社員として働こうか考えていたりする
方の中には疑問に思っている方は多いはずです。
派遣会社も利益を出さないと会社の存続ができず、皆さんに仕事を紹介することができないので利益を出す仕組みが必ずあります。
実際、他の業種と違ってかなりシンプルな利益構造になっているのが派遣業界の特徴です。
今回の記事では、派遣会社がどうやって利益を出しているかを解説していきます。

派遣会社の利益の仕組みが気になる方はぜひご覧ください!
派遣会社の利益の仕組み
人材派遣会社はマージンによって利益を出している業界だと言われています。
マージンとは、紹介料や派遣先の企業からもらうお金の事です。
派遣先企業はあなたに支払う金額とは別で、マージンを派遣会社に支払っています。
図にすると以下の通りです。
例えば時給1500円であなたが働いていたとしたら、派遣先企業はこの時給1500円とは別に派遣会社にいくらかのマージンを収めていることになります。
その差額分が派遣会社の利益になります。
派遣として働いていると、派遣先企業は働いた人にのみ賃金を支払っているイメージが強いですが、実際の所は多く上乗せした状態の賃金を派遣会社に納めていることになります。
このようにシンプルな利益構造で派遣会社は経営されているのです。
派遣会社のマージン率
派遣会社の利益の仕組みをここまで紹介しましたが、実際にどのくらいのマージンをとっているのか気になりませんか?
派遣会社の中にはマージン率を掲載する企業が増えてきたので、見たことがある方もいるでしょう。
このマージン率は、派遣会社を選ぶ際にも重要な判断材料となるのです。
マージン率とは派遣料金から派遣スタッフの給与を差し引いた残りの額の割合の事を言います。
次のような計算で算出されます。
このマージン率は各派遣会社で異なり、派遣料金も業種によって変わってきます。
一般的に専門職の派遣料金は高いのに対し、事務職の料金は低い傾向にあります。
そして、マージン率は25%~30%前後で設定している派遣会社が多いです。
このマージン率をみて「結構マージンをとっているな」と感じた人は多いのではないでしょうか?

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派遣会社の利益はどのくらい出るの?
派遣会社のマージン率が25%~30%前後だとすれば、派遣スタッフの時給が1200円の場合、派遣先から実際に支払われている額は1500円~1600円程度と予想されます。
1ヵ月22日出勤で毎日8時間働いたとすると、
1500円×8時間×22日=264,000円の派遣料金が派遣先から派遣会社に支払われることになります。
年間で考えると3,160,000円と結構な金額となるのです。
ですが、当然コストについても考慮しないといけません。
スタッフの時給が1200円だとすると、年間2,530,000円ほどの賃金を稼ぐことになります。
これを差し引くと、大体600,000円ほどしか残らないのです。
そこから社会保険の折半などもあるので、実質400,000円ほどしか残りません。
思ったより残らないと考えた方は多いのではないでしょうか?
しかも、ここからさらにオフィスの家賃やスタッフの人件費、社会保険料も払わないといけないのです。
利益を伸ばすためにはかなりの人数を派遣する必要があり、派遣会社の営業担当は一人で100人近くの人を担当することも少なくないです。
大手人材派遣会社のマージン率
大手で人気のある有料派遣事業者に認定されている会社に絞ってマージン率を調査してみました。
派遣会社 | 派遣労働者の1日の賃金 | マージン率 |
テンプスタッフ | 13,080円 | 30.2% |
スタッフサービス | 12,525円 | 29.5% |
アデコ | 12,822円 | 33.1% |
このように大体30%前後という結果になりました。
「マージン率が低い会社にすれば良いんだ」と感じた人はとても多いはずです。
しかし、一概にもマージン率が低い派遣会社がいいというわけではないのです。
マージン率だけに着目して派遣会社を選んでしまうと、他社の良いサービスに気づけない可能性があります。
マージン率が少し高い代わりに福利厚生がかなり充実している会社もありますので、ぜひ調べてみてください。
また、マージン率だけでなく口コミも重視してよい派遣会社を見つけてみてください。
一般的に大手の派遣会社の方が評判も良く、福利厚生も充実しているためおすすめです。
派遣会社はマージンをとりすぎている?
派遣会社のマージン率をここまで紹介しましたが、どの程度儲けているか気になりませんか?
マージン率で30%ほどとっているのでそれなりに儲かっていそうと考える方が多いと思います。
しかし、実際にはそこまで利益率は高くないのが現状です。
ここからは派遣会社の利益率を紹介していきます。
利益率は平均1.6%ほど
結論から言うと、派遣会社の営業利益率は平均1.6%と言われています。
営業利益は売り上げから経費を引いた額になり、派遣会社によって異なります。
営業利益の割合が1.6%という事なので、とても薄利多売のビジネスモデルという事がわかりますね。
この数字を見て、「思ったより儲かっていないな」と感じる人が多いはずです。
マージン率は25%~30%が平均なので、もっと利益が出ていてもおかしくないと考えるのは当然の事です。
実際は派遣会社の営業やコールセンターの人件費、オフィス、人材募集の広告費などの諸経費を除くと平均1.6%ほどしか営業利益になりません。
1.6%という事は派遣社員が月に20万円の給料をもらっていたとすると一人当たりの営業利益は約3,200円となってしまうのです。
また、社会保険料は年々上昇している関係で、派遣会社の営業利益率は減少をし続けると言われています。
「派遣会社がぼったくりをしている」ことはない
先ほど紹介した通り、派遣会社はマージンからさまざまな諸経費を払わないといけません。
そのため、福利厚生が整っている派遣会社ほどマージン率は高くなる傾向にあります。
マージン率を上げれば上げるほど利益は出ますが、その分他社と比較して労働者の時給を下げないといけないので派遣社員の満足度は下がってしまいます。
他社と戦っていく中で利益を出していくには、質の良い派遣社員を抱え、なおかつ企業が利用しやすい派遣料金を設定し、適切なマージン率で運営する必要がありますので簡単な事ではありません。
企業は人件費をなるべく抑えるために派遣会社を利用しているので、派遣料金を安くしてくれる派遣会社から人材を集めたいのが本音です。
そのため、派遣会社も料金を下げないと他の派遣会社に仕事を取られてしまうので、料金を下手に上げることはできないのです。
派遣会社も色々大変なことがわかりますね。

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派遣会社の選び方のポイント
ここまで派遣会社の利益の仕組みやマージン率、利益率について紹介しました。
マージン率を公表している会社が最近は増えているので、「マージン率が低い会社を探して登録すればいいんだ」と考えた人もいますよね。
実際にはマージン率が低い派遣会社に登録すればよいという事はないです。
「マージン率は低いが福利厚生が充実していない」「会社の営業力が弱く仕方なくマージン率を下げている」という事も考えられます。
ここからは派遣会社を選ぶ際に重視すべきポイントを紹介します。
求人数の多さ
まず見た方が良いポイントは求人数の多さです!
求人数が多いという事は、それだけ自分の希望に合った求人を抱えている可能性が高くなります。
大手の派遣会社に登録すれば求人の保有数はかなり多いので、あなたの希望に合う派遣会社が見つかる可能性は高いです。
迷ったら大手の派遣会社に2、3社は登録するようにしましょう!
担当者は信頼できるか
派遣会社を選ぶうえでは、「担当者が信頼できるか」を重視してみるのがポイントです。
担当者がいい加減な人だと、何かトラブルが発生した時になかなか対応してもらえなかったり、連絡が返ってこなくてストレスになってしまったりすることがあります。
派遣会社の担当とは長い付き合いになるので、なるべく親身になって相談に乗ってくれる担当者を見つけましょう!
なので、派遣会社は一つだけでなく複数登録して比較検討するのがおすすめです。
優良派遣事業者に認定されているか
有料派遣事業者に認定されているかは、派遣社員が安心して働けるかを測る一つの目安です。
現在、有料派遣事業者の認定を受けている派遣会社の数は約150社です。
登録されている派遣会社は有料派遣事業者認定制度HPの認定事業者一覧で確認することができます。
こちらに載っている派遣会社であれば安心して登録することが可能です。

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口コミの評価はいいか
現在、インターネット上で派遣会社の口コミは簡単に閲覧できるようになりました。
ネット上に載っている口コミなどの情報は、あくまで個人の意見なので確実性はないです。
しかし、明らかに悪い口コミが多すぎる派遣会社は何かしらの問題がある可能性が高いので、避けた方が良いです。
比較的大手の派遣会社であれば社員の教育がしっかりしているので、悪い口コミは少なくなる傾向にあります。
特化型の派遣会社を選ぶ
働きたい業界、職種が決まっている場合は、特化型の派遣会社を選ぶことをおすすめします。
特化型派遣会社であれば、希望と違う求人が紹介されることも少なく、効率的に仕事を探すことが可能となります。
ただし、経験やスキルがないと仕事の紹介を受ける事ができないケースが多いです。
その場合は総合型の大手派遣会社に相談をしてみましょう!
まとめ~派遣会社の利益の仕組みを知ったうえで働こう!~
今回の記事では、派遣会社の利益の仕組みやマージン率について紹介しました。
皆さんが気になるであろう派遣会社の利益の仕組み、マージン、利益率について深く知ることができたのではないでしょうか?
派遣会社の利益構造はかなりシンプルで、マージンを取ることによって利益を出しています。
注意したいのが、マージン率が高いからと言って悪い派遣会社ではないという事です。
マージン率が高い会社はその分福利厚生が充実している場合があり、快適に働く事ができる工夫をされている可能性があります。
福利厚生、口コミ、実際の求人を参考に比較し、あなたに合った派遣会社をみつけてみてください!