派遣薬剤師が妊娠したら?妊娠中でもできる・注意したい仕事を解説!

妊婦

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薬剤師の派遣

派遣薬剤師だけど、妊娠したらどうすればいいの?

派遣薬剤師として働いている最中、妊娠が発覚。

妊娠したら、仕事はどうすればいいのでしょうか。

「産休・育休を取得して続ける」「退職する」などの選択肢があります。

本記事では、派遣薬剤師に妊娠がわかった後、どのような行動を取るべきかを解説。

妊娠中でもできる派遣薬剤師の仕事や、注意したい仕事内容も紹介します。

仕事をするにしても、無理ない範囲でおこなうことがカギです。

現在、妊娠中の方や、将来妊娠を予定している方は参考にしてください!

妊娠したらすること

妊娠がわかったら、なにをすればいいのでしょうか。

具体的には下記の5点あります。

  1. 早めに派遣会社と職場に報告する
  2. 自分で言いづらいなら派遣会社の担当者を通す
  3. 産休・育休を取得するか考える
  4. いつまで働くか考える
  5. 仕事内容を変えてもらう

具体的に見ていきましょう!

早めに派遣会社と職場に報告する

電話

妊娠がわかったら、早めの段階で派遣会社と職場に報告しましょう。

雇用主に妊娠の報告をするのは当然ですね。

派遣薬剤師の場合、雇用主は派遣会社。

今後仕事をどうするか、どれくらいの頻度で働くかを話し合う必要があります。

職場は、派遣先のこと。

派遣先の薬局は、正社員・派遣のシフト体制を管理しています。

早めに言わないと、問題となるおそれが。

妊娠が進んだ段階で「入れる日がなく、休ませてほしい」と相談しても「シフト組んだ後なのに…」と良い顔をされない可能性があります。

妊娠がわかれば、早めに報告しましょう

自分で言いづらいなら派遣会社の担当者を通す

妊娠の報告を、職場に言いづらいなら派遣会社の担当者から伝えてもらう手段もあります。

派遣契約中に妊娠したから怒られそう…

人手が足りていない職場だから、妊娠のことは伝えづらい

怖い人が派遣の担当者だから、なんて言われるかわからない…

妊娠したことを、職場に直接言いづらい場合もありますよね。

いつまでも言わないと、破水など妊娠が進んだ段階まで働くことになり、しんどい思いをするだけです。

派遣会社の担当者に、「自分からは職場に言えないので、伝えてほしい」と話しましょう。

派遣会社の担当者が、あなたに代わって派遣先に話してくれます

産休・育休を取得するか考える

産休・育休を取得するかどうかも考えましょう。

後ほど詳述しますが、派遣でもいずれも取得可能です。

「取得して、休んだのちに働くのか」「取得せず、退職して育児に献身するか」の選択肢があります。

前者であれば、育児と仕事を両立できますが、後者だと仕事を捨てることに。

仕事をいったん辞めると、収入はなくなりますが、わが子の成長を目の前で見られます。

共働きを続けるか、専業主婦になるか、夫と話し合って決めましょう!

いつまで働くか考える

カレンダー

いつまで働くかを考えることも大事です。

産休・育休を取得するにしても、妊娠間近まで働けません。

日常の生活に支障をきたす場合もありますよね。

「産休・育休を取得する」と決めたら、取得日も確定させましょう。

取得日が、事実上「仕事をいったん止める日」となります。

いつまで働くかを決めておけば、入院や復帰後の流れも作れます。

妊娠から復帰までの全体の流れがわかれば、安心して仕事に取り組めますよね。

派遣会社・職場に希望日を伝え、話し合って決めましょう!

仕事内容を変えてもらう

仕事内容を変えてもらうのも一つの手です。

派遣薬剤師の場合、調剤・投薬・服薬指導・薬歴管理などが主な仕事。

動き回る仕事ではありませんが、立ち作業です。

妊娠中の身で、一日中立ったまま仕事をするのは難しいですよね。

「お腹が重くて、動けない」

「つわりがあるので、体調悪化時に対応できる仕事がいい」

「ときには休める仕事がいい」

妊娠中でも、無理なくできる仕事がないか、派遣会社と職場に聞いてみましょう。

具体的な仕事内容は、後ほど詳述します!

妊娠中でもできる薬剤師の仕事

上記で、妊娠がわかった後に派遣薬剤師がするべき行動をお伝えしました。

「早めに妊娠を報告し、産休・育休を取得するかどうかを決める」などでしたね。

どの行動も、早めに決定することが大事。

仕事を続ける場合、妊娠中でもできる仕事を勧めましたが、例えばどのような仕事があるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう!

在宅の監査

処方箋

在宅の監査は、妊娠した派遣薬剤師でもできる仕事の一つです。

妊娠前、患者の対応となる外来・調剤をおこなっていましたよね。

妊娠中はいずれの仕事も、正社員に任せてもらいます。

妊娠した場合、自宅から薬の監査・セットをできる仕事があります。

受付に来た患者に手渡すのではなく、受診予定がある患者に向けて、薬の錠剤数・飲み方の説明文を入力するなどです。

自宅からおこなえるのであれば、いずれも無理なく取り組めますよね。

自宅からの監査ができないか、派遣会社・職場に聞いてみましょう!

座って投薬

座って投薬もできます。

投薬は通常、立って手渡すのが一般的。

カウンターを通じて、患者に薬を渡してきましたよね。

妊娠中の身だと、立って投薬は難しくなります。

いつ患者が来るかわからないのに、いつまでも立つわけにはいきません。

カウンターではなく、投薬台が座席となっていれば座った状態で投薬・薬歴記入ができます。

座席がない場合、周囲に伝えた上で椅子を用意してもらうのも一つの手。

つわりの期間は、座っていてもつらくなる場合がありますが、安定期に入れば座ってでも投薬はできます!

今の店舗で仕事を継続する

薬局

仕事内容を変えず、今の職場で仕事を続ける手もあります。

例えば、つわりがひどくない方が挙げられますね。

つわりがひどいと、座っていても苦しく仕事ができません。

つわりが起きないよう、対策を練ることが可能な人もいます。

例えば、空腹状態が続くとつわりが起きやすい場合。

おやつなどの軽食を仕事中に認めてもらうよう頼んでみましょう。

「つわりが起きると周囲にご迷惑おかけするので、軽食してもいいでしょうか」といった内容です。

「お菓子を食べることをいうのは気が引ける」方は、派遣会社を通じて報告を!

妊娠中の仕事で気を付けるべきこと

上記で、妊娠中でもできる仕事内容をお伝えしました。

在宅や座りながらの投薬など、身体を動かすのを最低限度にしたやり方でしたね。

もし上記の形で仕事をするにしても、気を付けたいことがあります。

具体的に見ていきましょう!

体調に考慮しながら働く

体調に考慮しながら働く必要があります。

妊娠の場合、一番つらいのはつわり。

動くのはおろか、座っていてもきついときが。

体調が悪化したら、すぐ休憩に入るようにしましょう。

上記の体制となるには、なにより周囲への信頼関係がマスト。

信頼がないと、「なんであなただけ仕事を休むの?」「普段は話しかけてこないのに妊娠の時だけ…」と言われる可能性があります。

周囲との関係性を維持しつつ、体調を見ながら働きましょう!

粉薬・散剤・粉砕調剤をしない

粉薬

粉薬・散剤・粉砕調剤をしないことも大事です。

特に、精神科・小児科の病院に勤めている方が主な対象となります。

小児科の場合、粉薬と散剤の仕事がありますよね。

粉薬の調剤中に、口・鼻から吸収するおそれが。

マスクをしても、吸収をゼロにするのは難しいです。

精神科でも、同様に粉薬・調剤の仕事をする場合があります。

知らずに仕事を続けていると、将来的に子供に悪影響を与えているおそれも。

妊娠中は、上記の仕事を避けましょう!

妊娠しても派遣薬剤師が仕事を続けた方がいい理由

上記で、派遣薬剤師が仕事中に気を付けたい内容や心がけをお伝えしました。

派遣薬剤師は、妊娠しても働きやすい環境が整っています。

どういった理由からか、説明します!

勤務時間・日数を自分で調整できるから

派遣薬剤師は、勤務日数・日数を自分で調整できるのがメリットです。

一日8時間でなくとも、「~6時間」など時短勤務を認めている企業もあります。

時短勤務なら、朝は無理なく出勤し、夕方も早めに帰れますね。

日数も「週5日」がマストではない薬局の場合、週に数日体を休められます。

赤ちゃんの状況や妊娠の具合を知るため、定期健診に行きたい人もいますよね。

就労時間・日数を相談すれば、少なくしてくれるので、妊娠中の方は相談しましょう!

高時給を維持したまま働ける

高時給

高時給を維持したまま働けるのも、派遣薬剤師の良さです。

派遣薬剤師の場合、時給は3,000円台が一般的

時短勤務となり、一日6時間勤務でも、一日1万8,000円の収入を得られます。

薬剤師以外の、派遣の職種を見ても時給3,000円台は皆無です。

人手不足から確保に躍起している保育業界も、時給1,800円程度が限界。

2,000円台に到達しません。

対して、上記で見たように派遣薬剤師の時給は3,000円台。

同じ派遣契約でも、大きな差があります。

職種時給額
派遣薬剤師3,000円
派遣保育士~1,800円

派遣薬剤師なら、時短でも生活に行き詰まることなく収入を確保できますね!

派遣薬剤師でも産休・育休は取得できる

上記で、派遣薬剤師が仕事を続けた方がいい理由をお伝えしました。

時給の高さ・柔軟に働ける派遣薬剤師ならではのメリットからでしたね。

「派遣は産休・育休を取得できるの?」と不安はありますか?

派遣でも、産休・育休は取得可能です。

具体的に解説します!

産休は産前も含めると14週間

産休は「子供が生まれた後に利用できる制度」と考えるのが一般的。

じつは、産休には「産前休暇」と「産後休暇」の2種類あります。

出産前から休暇を利用できる「産前休暇」をご存知でしたか?

産前休暇は、出産予定日からさかのぼって6週間の休暇が与えられるものです。

本人の申請のもと、取得できる休暇。

希望すれば出産直前まで働き続けるのも可能です。

出産日が予定日より早まると、産前休暇は短くなります。

予定日より遅くなっても、出産日までは産前休暇として扱われるので嬉しいですね!

産後休暇は、子供が生まれてから8週間。

条件は、次の通りです。

「1年以上にわたり、雇用されていること」

「子供が1歳6か月に達するまでに、雇用契約の満了を迎えないこと」

取得できるか、派遣会社に確認しておきましょう!

育休は子供が1歳になるまで

育児

派遣薬剤師は、育休も取得可能です。

育休期間は、子供が1歳を迎えるまで。

育休の条件は、下記のとおりです。

「同一の派遣会社に、1年以上雇用されている」

「育休終了後も、派遣契約が続く予定がある」

「週の所定労働日数が3日以上」

特に、二つ目の項目は忘れてしまいがち。

「雇用契約がいつまでだったか」「子供が1歳を迎える時も契約期間が続くか」確認しておきましょう!

転職などで派遣会社を変更したことがある場合、育休を取得できないので気を付ける必要がありますね!

妊娠した派遣薬剤師が使っておきたい給付金

妊娠したら、利用したい給付金があるのをご存知でしょうか?

具体的には、下記4点あります。

一つずつ見ていきましょう!

  1. 出産育児一時金
  2. 出産手当金
  3. 育児休業給付金
  4. 産休育休中の社会保険料の免除

出産育児一時金

「出産育児一時金」と呼ばれる給付金があります。

子供一人につき、42万円が支給される給付金です。

保険に加入している方・扶養に入っている方が出産したとき、協会けんぽに申請するともらえます。

支給条件は、被保険者か家族である扶養者が、4か月以上にわたる妊娠後に出産したこと。

出産はお金がかかります。

例えば、出産費用に該当する「分娩費用」が100万円近くなることも。

全額自己負担だと、家計を圧迫しますよね。

同給付金を利用すれば、支払い額は58万円にまで下がりますが、高額であることに変わりありません。

少しでも負担を減らせるよう、利用できるものは使いましょう!

出産手当金

出産

出産手当金もあります。

出産手当金は、保険に加入している人が、出産を理由に会社を休んだときに適用される給付金

出産で仕事を休むと、数日間分の給与を受け取れないことになりますよね。

出産日からさかのぼって42日、出産翌日から56日目まで、会社を休んだ期間を対象に同給付金が支給されます。

支給開始日までに、12か月加入していたかどうかで、支給額が異なる点に注意しましょう。

具体的には、12か月未満だと支給額が低くなり、12か月加入していれば金額は増えます。

保険に加入していた期間を、給付金の申請前に確認しておきましょう!

育児休業給付金

育児休業給付金をご存知でしょうか。

育児休業給付金は、従業員が育児で休んでる間に申請すればもらえる給付金を指します。

支給額は、育休を開始したときの一日当たりの賃金×支給日数の67%で決まります。

支給日数は一般的に30日です。

同給付金を受けるためにも、条件があります。

具体的には、

「1歳未満の子供がいる」

「雇用保険に加入している」

「育休前の2年間のうち、1か月で11日以上働いた月が12か月以上」

「育休中に休暇前の賃金の8割をもらっていないこと」

が条件となります。

特に最後の項目は、育休取得でどれくらいのお金が支払われているか、確認しないとわからないことですね。

育休中の社会保険料の免除

社会保険料

産休・育休中に社会保険料を免除してくれる制度もあります。

会社が、年金事務所・保険組合に申請をすることで、産休などで休んでいる間の社会保険料が免除されます。

派遣薬剤師が従業員に申し出をするのが第一歩となります。

期間は、3歳未満の子供を育てている期間。

免除された期間は、将来の年金受取時に納付した期間として扱われるので嬉しいですね。

注意したいのは、加入していた保険が健康保険・厚生年金だけに適用される点です。

派遣会社に、自分がなんの保険に加入しているか確認が必要ですね!

まとめ~派遣薬剤師の妊娠~

本記事では、派遣薬剤師に妊娠が分かった後に取るべき行動や対応のほか、妊娠でもできる仕事をお伝えしました。

「妊娠がわかれば早めに派遣会社・職場に報告」「在宅や座りながらできる仕事に切り替える」でしたね。

大事なのは、無理をしないことです。

妊娠した身だと、つわりなどで吐き気に襲われ、仕事以外の日常の活動が困難になることが。

周囲に理解してもらうためにも、日頃から信頼関係の構築に努めておきましょう!

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