派遣として働く薬剤師の将来はどうなる?仕事を奪いかねない要因とは

薬剤師

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薬剤師の派遣

「薬剤師の派遣の仕事って、将来どうなるんだろう?」

派遣として薬剤師で働いていると、漠然と将来への不安を抱いたことはありませんか?

薬剤師の仕事って今後も必要なのかな?

AI化が進んで、薬剤師の仕事がなくならない?

薬剤師が増えすぎて、もう供給過多になっているのでは…

多くの不安を抱きますよね。

実際、SNSでも下記のような声があがっていました。

リアルな声が上がっていますね。

本記事では、派遣として働く薬剤師の需要や現状を中心に解説。

派遣薬剤師のメリット・デメリットも含め、今後生き残るためにどうしたらいいのかもお伝えします!

現在、派遣薬剤師として働いている方は参考にしてください!

薬剤師の派遣需要は将来どうなる?

まずは、薬剤師の派遣需要の将来について説明します。

下記項目に沿ってお伝えします。

  1. 派遣薬剤師の仕事はなくならない
  2. 募集範囲が狭まる可能性はある
  3. 自由な働き方は続く
  4. 派遣薬剤師の働き方が定着していく

一つずつ見ていきましょう!

派遣薬剤師の仕事はなくならない

薬剤師

派遣も含め、薬剤師の仕事がなくなる可能性は低いです。

理由としては、地域格差が生じているため。

厚生労働省が発表している「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」資料で、人口10万人に対し、どのくらいの薬剤師がいるかが明らかになっています。

最多は、徳島県で233.8人。

次いで東京都で226.3人、兵庫県で223.2人です。

最少は沖縄県で139.4人。

次いで福井県152.2人、青森県153.0人でした。

<最大>

①徳島県233.8人
②東京都226.3人
③兵庫県223.2人

<最小>

①沖縄県139.4人
②福井県152.2人
③青森県153.0人

最多と最小で、約100人近い薬剤師の差が出ていますね。

地域格差の是正に向け、今後も薬剤師の仕事の需要はありますね。

募集範囲が狭まる可能性はある

将来的に、派遣薬剤師の募集範囲が狭まる可能性はあります。

上記で見たように、薬剤師の数は都道府県により格差が生じているためです。

都内で働きたくても、「もう薬剤師はいらないです」と断られたり、そもそも求人がないこともありえます。

地方で働く可能性を考慮する必要がありますね。

「ずっと都内で働きたい」

「地方に行きたくない」

「引っ越しをしたくない」

都内をはじめとした首都圏へのこだわりが強い人は、将来仕事探しに苦戦する可能性があります。

自由な働き方は続く

時計

派遣薬剤師の自由な働き方は続きます。

薬剤師に限らず、派遣は時短勤務や週に何日働くかなど、自由に働いている方が一般的。

薬剤師も同様です。

朝も遅く出勤でき、帰りも早い傾向があります。

実際、ドラッグストアの営業時間からも傾向がわかりますね。

例えば、関東を中心に出店しているクリエイトの八王子万町店。

同店のドラッグストア部門は、営業時間は10~22時ですが、処方箋受付をする調剤は10時~13時半と、14時半~18時半です。

店の閉店時間より、3時間半も早いですよね。

同店は日曜・祝日はお休み。

同店で派遣として働くなら、「平日1日+日曜・祝日」で週休2日のパターンがあります。

無理なく働けますね!

派遣薬剤師の働き方が定着していく

今後、派遣薬剤師の働き方が定着していく可能性があります。

薬剤師が派遣として働くようになったのは、ほんの20年前です。

派遣薬剤師の仕事が世の中に出回ってから、まだ歴史は浅め。

20年間の間に法改正が進み、薬剤師が派遣として働く環境が整ってきました

派遣が始まった当時、薬学部の大学等を卒業して派遣で現在働く方も、まだ40代前後。

現在薬学部で学ぶ学生さんの世代から、派遣として働く道が当たり前になる可能性がありますね。

派遣薬剤師の現状

上記で、派遣薬剤師の今後についてお伝えしました。

地域格差が進んでおり、派遣薬剤師の需要は地方で今後増加する可能性があります。

将来がわかったところで、派遣薬剤師の現状はどうなのでしょうか。

下記項目に沿って、一つずつ説明します!

  1. 常時募集中
  2. 薬剤師一人当たりの処方箋枚数は減少傾向にある
  3. 有効求人倍率が年々下がっている
  4. ドラッグストア・調剤薬局が積極的に出店している

人材は常に募集中

履歴書

薬剤師の仕事は、現在も求人が掲載されています。

例えば、都営浅草線・新橋駅から徒歩3分の場所にあるお店を見ましょう。

仕事内容は、調剤業務や患者への服薬説明が中心。

週に4~5日程度・週40時間の勤務で、時給は3,000円です。

仮に一日8時間・5日働けば月額48万円になります。

交通費も支給されるので、福利厚生もある程度整っていますね。

薬剤師資格を持っているか、薬学性など資格取得見込みである方が対象です。

ほかにも、同じくらいの時給で求人を出している店舗がありました。

現在でも、上記のような高時給・高待遇求人がありますね!

薬剤師一人当たりの処方箋枚数は減少傾向にある

求人は現在もありますが、薬剤師一人当たりの処方箋の枚数は減少傾向にあります。

上記で見た、厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」で、処方箋枚数も判明しています。

2012年度は一人当たり年間で5,162枚だったのが、2018年度は4,675枚に。

6年間で約500枚減少していますね。

人々の健康意識の高まりは年々強まっています。

「薬に頼らなくてもいい体」を目指し、食生活や運動など健康づくりが進んでいる結果、薬をもらう人も少なくなっている可能性がありますね。

有効求人倍率が年々下がっている

データ

有効求人倍率は年々下がっています。

有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対し、どのくらいの求人があるかを示した指標。

厚生労働省が2017年7月に発表した「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、医師・歯科医師・獣医師・薬剤師の倍率は5.15倍。

1人に対し、5個の仕事がある状態を指しています。

引く手あまたの状態で、資格さえあれば仕事がある状態でした。

17年以降、有効求人倍率は減少傾向にあります。

2018年9月には5倍を切って4.4倍。

2020年9月には3倍を下回り、2.01でした。

わずか3年余りで、3倍以上も有効求人倍率が下がっていますね。

人手不足が解消されているのはいいことですが、働く側・求職者にとって喜ばしい状況ではありません。

ドラッグストア・調剤薬局が積極的に出店している

有効求人倍率が下がっていても、ドラッグストア・調剤薬局は積極的に出店しています。

街中を見ると、さまざまなドラッグストアを目にしませんか?

マツモトキヨシ・スギ薬局・くすりの福太郎・サンドラッグ・クリエイト・クスリのナカヤマ…。

地域により出店している店は異なりますが、どの地域でも一つくらいはありますよね。

ドラッグストアは薬だけの受け渡しをしていません。

化粧品・トイレットペーパー・シャンプーなどの日用品をはじめ、最近ではクリエイトのように食品を扱う店まで出てきました。

ドラッグストアとしての機能だけでなく、スーパーとしての機能も兼ね備えるように。

消費者からすれば買い物の選択肢が増え、アクセス面などを考慮しスーパーではなくドラッグストアで買い物を済ませる人もいますよね。

調剤薬局は医療機関からもらった処方箋をもとに薬を受け渡す場所。

病院に行くと寄ることになるので、病院の設立があれば調剤薬局の開店準備も始まることから、需要がなくなる可能性は低いですね。

派遣薬剤師の各職場で求められてくること

派遣薬剤師の将来と現況についてお伝えしました。

薬剤師が派遣で働く場合、どこで働き、今後どのような働きが求められるのでしょうか。

各職場をご紹介します!

ドラッグストア

ドラッグストア

まずはドラッグストア。

マツモトキヨシに代表されるように、ドラッグストアは現在どの地域にも一つはあります。

患者が病院で受診し、薬をもらうため処方箋をもらっても、調剤薬局・病院ではなくドラッグストアで薬をもらう人がいます。

ドラッグストアなら、日用品・食品の買い物などの用事も済ませられ、消費者にとって利便性が高いためです。

支払い時にクレジットカード等のキャッシュレス支払いをし、少しでもポイントに還元したい患者もいますよね。

「受診が終わったらさっさと帰る」

「ドラッグストアで買いたいものがある」

「調剤薬局で待たずに、家の近くのドラッグストアで薬をもらってさっさと帰りたい」

上記のようなニーズから、今後もドラッグストアで働く薬剤師は忙しくなりますね!

調剤薬局

調剤薬局も、薬剤師が働く職場の一つ。

患者が病院で受診すると、支払いの際、明細表とともに処方箋をもらいます。

処方箋をもとに患者は薬をもらえますが、病院内ではなく付近の調剤薬局で薬をもらうのが一般的です。

調剤薬局もさまざまありますが、日本調剤を例に挙げます。

日本調剤は、全国の医療機関から出された処方箋を受け付けています。

自宅にいながらでも、薬の相談・受け取りも可能であり、患者にとっては利便性が高いですね。

処方箋をもっていない患者に対し、薬剤師が薬の飲み方・健康相談をすることも。

薬を渡すだけでなく、患者と寄り添う姿勢も今後必要になりますね!

病院

病院

薬剤師はドラッグストア・調剤薬局で働くのが一般的ですが、病院で働く場合も。

病院で派遣として働く場合、派遣法や関連法で認められている業務内に基づいて働きます。

仕事内容は多種多様。

調剤業務だけでなく、服薬指導・抗がん剤調製・医薬品管理業務や、病棟業務…。

多様な業務をおこなうので、経験業務・スキルが広がりますね。

少子高齢化に伴い、病院通いの人が増えれば薬剤師のニーズも高まります。

ドラッグストア・調剤薬局で身につけられないスキル・経験もあるので、「できる仕事を増やしたい!」と思う方は病院勤務も検討してください!

薬剤師が派遣として働くメリット5選

上記で、薬剤師が働く職場についてお伝えしました。

薬剤師が派遣として働くメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的には下記5点あります。

  1. 給料面で正社員を上回る
  2. 正社員雇用が見つかるまでのつなぎとして利用できる
  3. 自由な勤務時間
  4. サービス残業がない
  5. 職場の変更ができる

一つずつ見ていきましょう!

給料面で正社員を上回る

給料

給料面で正社員を上回るときがあります。

上記の新橋駅の求人で見たように、時給3,000円で一日8時間・週5日働くと月額48万円に。

正社員の求人を例に見てみます。

例えば、新橋にあるバンビ―薬局の正社員求人。

月給29万~34万円となっており、年収だと450万~530万円です。

月額48万円だと、年収576万円に。

派遣でも、年収ベースで正社員を上回る可能性があります。

正社員より責任が軽くても、高年収を目指せるのは派遣で働く良さですね!

正社員雇用が見つかるまでのつなぎとして利用できる

正社員雇用を見つけるまでのつなぎとして、派遣で働けるのがメリットです。

薬剤師に限らず、就業していない状態で就活をしていると、生活に行き詰まりますよね。

バイトなど日給でお金を稼ぐことになりますが、大した金額にならず、スキルも身につきません。

薬剤師なら、上記のように時給3,000円の求人があります。

面接の参加や書類記入など、就活の都合に合わせて働けますね。

収入を確保しつつ、正社員の求人を探せるので、精神・経済的にゆとりが生まれます。

派遣薬剤師ならではの良さですね!

自由な勤務時間

置き時計

自由な時間で働けるのも、派遣薬剤師のメリットです。

一日6~7時間・週3日など、希望する労働時間や日数に沿って働けます。

希望通りにいかない場合があるので、注意は必要です。

上記で見たように、正社員への応募などの就活や、お子さんをお持ちであれば家庭と両立できますね!

自分の都合に合わせながらも、3,000円など高時給で働けるのでコスパは最高。

家庭・仕事だけでなく、仕事帰りに趣味の活動に出かけるなど、プライベートを充実させることもできます!

サービス残業がない

サービス残業が発生しないことも、よさの一つ。

派遣の場合、残業は少なめですが、患者が多いと残業をする日も。

正社員だと、数十時間の残業時間を込みした給与体系となっている会社があります。

例えば、40時間込みだった場合、40時間働いても残業代として給与に加算されません。

「40時間も働いたのになあ…」と損した気分になります。

派遣の場合、残業代込みの給与体系となっていません

残業した分の残業代は発生し、給与に上乗せされる形に。

サービス残業がないのも、派遣薬剤師のメリットですね!

職場の変更ができる

相談

職場の変更ができる点も、メリットです。

派遣であるため、正社員としての縛りがありません。

派遣薬剤師の場合、薬剤師の派遣をおこなう派遣会社と雇用契約を結びます。

雇用主は、各派遣会社。

勤務時間・時給など希望条件を伝えた上で、派遣会社から紹介された求人に薬剤師が応募します。

働き始めてから、嫌なことが見えてきますよね。

人間関係・患者の多さ・通勤が想像以上に疲れる…。

嫌なことがあり、どうしても今の職場で働くのが難しい場合は勤務地変更もできます。

派遣会社に相談した上で、変更してもらいましょう

薬剤師が派遣として働くデメリット

上記で、派遣として薬剤師が働くメリットをお伝えしました。

給与面や柔軟な働き方から、派遣で働くメリットがありましたね。

対して、デメリットはなにがあるのでしょうか。

具体的には、下記9点です。

  1. 正社員と福利厚生で差が出る
  2. 即戦力としての働きが求められる
  3. 仕事が途切れる場合がある
  4. ボーナスがない
  5. 勤務地が選べない場合がある
  6. スキルが身につかない
  7. スキルレベルがパートと同程度
  8. キャリアアップを目指す際に苦戦
  9. 世間体が良くない

一つずつ見ていきましょう!

正社員と福利厚生で差が出る

派遣だと、正社員と福利厚生面で差が生じる場合があります。

産休・育休は派遣でも取得できます。

産休なら健康保険に加入していること、育休は雇用期間が1年以上であることが条件。

差が生じるのは、家族手当がある企業の場合です。

扶養家族が一人いれば、「毎月○○円支給します」と家族手当を出している企業がありますよね。

子供の年齢によって、時短勤務を認めている企業も。

派遣の雇用期間は原則3年で、雇用期間に縛りがあります。

制約があるので、家族手当がなかったり、支給額に正社員と差が出る場合が。

家族手当があると大きいですよね…。

福利厚生面で、正社員と違いがないか事前に確認しておきましょう!

即戦力としての働きが求められる

派遣薬剤師は、即戦力として働くことが期待されます。

時給3,000円など、高時給の派遣薬剤師に対し正社員以上の給与を支払っている企業もありますよね。

「時給3,000円なんだから、簡単にできてもらわないと困る」

「もっと効率的に働いてほしい」

「正社員以上に仕事ができてほしい」

派遣先から求められるハードルの高さに驚き、プレッシャーとなることも。

派遣薬剤師は高時給である分、初日から派遣先に貢献できる行動と姿勢が必要ですね!

仕事が途切れる場合がある

無職

派遣で働いていると、仕事が途切れる場合があります。

派遣は事前に雇用契約を結び、雇用期間が定められています。

契約期間の満了を迎えると、次の職場を探そうと派遣会社に頼みますよね。

都市部だと飽和状態であることから、次の職場が見つかるまで時間がかかり、仕事がない状態となるおそれがあります。

契約終了が近くなったら、派遣会社に次の職場を探してもらい確保しておきましょう!

契約終了後、スムーズに次の職場で働けますよね!

ボーナスがない

ボーナスがないこともデメリット。

高時給であることから、月額・年収で見ても正社員の薬剤師の年収を上回ることがあります。

給与面で、派遣・正社員で大きく異なるのはボーナスの有無です。

ボーナスは一般的に、夏と冬の年2回。

支給額は企業それぞれですが、数か月分が相場ですね。

一度に数十万円が給与と別にもらえるので、気持ちは高まります。

職場がボーナスの話で盛り上がっている中、会話に入れないので疎外感を抱くことも。

ボーナスがほしいと思う場合は、正社員にこだわりましょう。

勤務地が選べない場合がある

勤務地が選べない場合があるのも、デメリットの一つです。

派遣会社に対し、勤務時間や日数・勤務地など希望条件を伝えた上で派遣先が決まりますが、勤務先については注意が必要です。

上記で見たように、首都圏を中心に薬剤師は飽和状態であり、地方との格差が進んでいます。

都内23区内で働きたくても、求人がなかったり狭き門であることが。

23区外で、埼玉・山梨付近の市町村など郊外エリアを紹介される場合があります。

自宅から遠くなることが…。

需要と供給・人員配置の問題から、勤務地が希望通りにいかないことを忘れないようにしましょう。

スキルアップが難しい

派遣だと、スキルが身につかず、キャリアアップにつながらないことがあります。

薬剤師は営業などと違い、仕事の成果を評価するのが難しい職業。

正社員だと、仕事内容に加えて勤続年数をもとに評価されます。

派遣の場合、雇用期間が定められており、雇用期間は最長3年間。

勤続年数では正社員に敵いませんね。

管理職など、役職に就きたくても派遣から昇格するのが難しい現状があります。

キャリアアップを目指す場合、派遣ではなく正社員になって頑張りましょう!

長期間同じ職場で働けない

長期間、一つの現場で働きたくてもできないのも、派遣薬剤師のデメリットの一つです。

派遣の場合、雇用期間が定められており、期間は最長で3年間。

3年以上働きたくても、できません。

企業によっては、3年未満の期間と、さらに短くなることもあります。

周囲で正社員として働く同僚や、よく来る患者と打ち解けても、雇用期間の終了が訪れれば別れを告げることに。

患者から相談を受けるまでは、信頼が必要です。

信頼してもらうには、時間がかかりますよね。

「相談してくれるようになった!」と思った頃には、すでに契約期間が終了することもありえます。

仲良くなった頃だったのに…。

人間関係を重視したり、一つの職場で働き続けたい人は正社員で働きましょう!

世間体が良くない

世間体が良くないのもデメリットです。

一般的に、「働くなら正社員」と考えている方が多いですよね。

正社員への信頼が絶大だからです。

「正社員だと、安定している」

「定年まで働ける」

「退職金ももらえる」

上記の考え方が長く固定化されてきただけに、「正社員が当たり前」という方も。

派遣の場合、イメージはよくありません。

「すぐに派遣切りに遭うんじゃないの?」

「転職を繰り返すことになるのでは」

「ちゃんと働いた方がいいよ」

正社員への信頼が厚いあまり、派遣で働いていると周囲から心配されることがあります。

薬剤師の需要に悪影響を与える要因

上記で、薬剤師が派遣として働くデメリットをお伝えしました。

年収では正社員並みでも、ボーナスがないため一度に収入が入らないこと・世間体などがありましたね。

デメリット以外にも、今後薬剤師の需要に影響を与えかねない要素があります。

具体的に見ていきましょう!

調剤助手に仕事が取られつつある

調剤助手の増加が一つ挙げられます。

調剤助手は、ピッキングや薬剤の調製といった作業を代行する人達です。

薬剤師が不足している事態打破に向けて導入された配置方法ですが、上記でお伝えしたように薬剤師は都市部を中心に飽和状態。

不足が解消されつつある中、調剤助手の重要性が増してきました

調剤助手に負けるかも?

国内では、2019年4月から、一定の条件を満たせば薬剤師以外の職員がピッキングなど一部作業を代行できるようになりました。

今後も調剤助手の仕事の幅が広がれば、薬剤師の求人・採用に影響を及ぼす恐れがあります。

一部仕事でAI化が進む

一部仕事で機械化が進んでいることも要素の一つ。

「AI(人工知能)が人間の仕事を奪う」と言われていますよね。

タクシードライバー・配達員・工場員…。

AIが発展すれば、上記のように今まで人間がおこなっていた仕事が機械化され、人手がいらなくなる可能性があります。

薬剤師においても、AI化の波が押し寄せています。

一部薬局では、薬剤師の指示のもと自動でピッキングする機械が導入済み。

例えば、さくら薬局では日本IBMと提携し、薬剤師をAIで支援するプロジェクトを2020年に開始しました。

調剤と患者のデータを活用することで、薬剤師がかかりつけとして患者に対応し、薬剤師の仕事を効率化・最適化する取り組みです。

現在はデータ活用の段階ですが、データ活用が進めば薬剤師ではなくAIが担う仕事が増える可能性はありますね。

コロナでオンライン服薬指導

新型コロナウイルスでオンライン服薬指導が進んでいることもあります。

2020年初頭から世界中を巻き込んだ新型コロナウイルス。

人同士の接触を減らすため、非対面が日常となりつつありますね。

非対面の文化は、薬剤業界にも波及しています。

病院に行って感染したら怖い」と考える患者の心情があり、受診を自粛する人が。

実際、SNSでも下記のような声が上がっていました。

受診を控える人がいると、比例して患者の数が減り、薬をもらう人も少なくなります。

派遣薬剤師が生き残るために

派遣薬剤師に影響をおよぼす可能性のある要因についてお伝えしました。

AI化とコロナによる受診自粛でしたね。

コロナの感染者数が減れば、病院への受診を再開しようとする流れが出てきます。

時間とともにワクチン接種が進み、少しずつではありますが人々の生活が戻りつつあるので、待つしかありませんね。

今後、「いらない人材」と思われないために、どのような行動が必要になるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう!

スキル・能力を身につける

キャリアアップ

スキル・能力を身につけることが一つあります。

派遣だと、一つの職場で働ける限度は3年です。

「石の上にも三年」の言葉のように、国内では「3年働くのは当たり前」の風潮があります。

派遣として働いている間に、正社員の道を目指し転職活動を進めましょう。

派遣だと、役職には就けずキャリアアップできません。

派遣から正社員になれるように、日ごろの調剤・調製以外にも患者一人一人に寄り添う必要があります。

相談されるほどの関係性になれば、ヒアリング力も向上しますよね。

ヒアリングのスキルも身につくよう、毎日の患者対応を丁寧におこないましょう!

かかりつけ・在宅薬剤師として働く

かかりつけ・在宅薬剤師として働くのもありです。

首都圏では人材が飽和状態となっていますが、店頭ではなく個人宅を訪問する手段があります。

今後、国内は少子高齢化社会が進み、高齢者がますます増加していく傾向に。

公共交通機関を使って薬をもらいに行きたくても、足腰が悪くて行けない方もいますよね。

交通手段を失った患者のため、薬剤師が患者の自宅を訪問するやり方があります。

住宅は店舗より多く、患者一人一人に寄り添えます

ヒアリング力も向上しますね。

在宅だけでなく、店内や薬局内でもかかりつけ薬剤師になれれば、淘汰される可能性が低まります。

かかりつけか、在宅薬剤師を目指しましょう!

まとめ

本記事では、派遣として働く薬剤師の将来についてお伝えしました。

薬剤師業界の現在から未来を見ると、有効求人倍率の低下などの不安要素はありますが、地域格差や在宅薬剤師から需要が続く可能性があります。

薬剤師として生き残れるよう、常に行動し続けましょう!

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