派遣社員が外資系企業で働くメリット

テレビドラマやニュースでのインタビューなどメディアを通して派遣社員の待遇・給料が低いことが度々我々の耳に届きます。そのなかで、外資系派遣を考慮する方も多くいるのではないでしょうか。日本でのグローバル化が進んでおり、外資系企業での勤務の機会が増えてきています。そんな中で、外資系派遣の形態がどのようになっているのか、時給がどの程度なのかなどの情報をここでご紹介します。

派遣社員の時給とは

まず、派遣社員の方々が多く気にする時給についてご説明します。外資系企業の多くでは日系企業とは異なった時給の決定要因があり、それは外資系派遣の方々にも共通します。多くの日系企業での派遣社員の方々の給料は契約時に一律で決まっている場合が多いです。しかし、外資系派遣では、年齢、性別などに関係なく自分のアウトプットに見合った給料が支給されることが多いです。また、日経と外資で大きく2つに分けると外資系派遣が相対的に時給は高いです。

過去の経歴などに関係なく、その時に自分が持っている能力・スキルに自信がある方にとっては、これまでよりも高い時給を稼ぐチャンスになるかもしれません。1時間働いていくら稼ぐかが決定されている派遣社員の方々にとっては少量の金額でも長期に渡って積もれば大きな差になることが多いです。契約時・契約直後には実感しにくいですが、外資系で働くことによる高時給が得られるメリットは多くの方々の生活に直結する場合が多いです。

外資系企業での契約

いまご説明したとおり、外資系企業での契約形態は、日系企業のものとは大きく異なります。派遣先が外資系になると、先ほど説明したとおり時給が高いというメリットがありますが、人によっては長期的に働く場として日系企業を選ぶ方もいます。外資系派遣として契約する際に、どんな職種であってもそれは終身雇用などの長期間契約を保証するものはきわめて少ないです。外資系企業で働くときには、成果主義で時給などが決定されるからです。事務作業などを担当する契約社員の方々に対しても効率や生産性などが求められ、日系企業のようなルーティンワークは少ないです。業務内容が流動的で、その時に必要とされるアウトプットに沿った業務をこなせる方々が高く評価されることがほとんどです。

このような環境で働くことは、常に向上するために自発的に働く習慣を身につけられるかもしれませんが、逆に業務に追いついていないと派遣先が判断してしまうと、契約期間中でも切られることが大いにありえます。日系企業とは労働法の特に解雇に関する内容に対する規制が極めて甘く、派遣社員の方々の契約に関しても容赦なく打ち切ります。また、そのような労働法を侵さないためにも外資系派遣の方の契約期間が非常に短いことが多いです。このように、時給が高い反面、実力にそぐわないとすぐ契約を切られるなど外資系派遣だからこそ直面するリスクも存在します。

また、高い給与に惹かれて転職する方も多く、外資系企業には派遣社員の方のなかでも優秀な方が集まりやすいようです。従業員に対する評価は、外資系派遣でも正社員でも差別があまりなく、正社員よりも優れたアウトプットを継続的に出している派遣社員については、正社員への雇用転換の可能性も大いにあります。実力をアウトプットで示すことができる人材が光る外資系企業で、常に結果を出し続けると、日系企業よりも早い流度感で昇進もありえます。契約時の時給だけでなく、能力に合わせて将来の時給の期待値も高いのは外資系派遣社員として務める大きな魅力です。

語学力は必要？

外資系企業に務める場合、語学力が必要か懸念される派遣社員の方々が多くいらっしゃいます。その点についてここでご説明します。結論から言うと、多くの日本に進出している外資系企業はグローバル企業であり、語学が必須になるケースが多いです。派遣社員に対してもある程度のTOEICの点数が求められることもあり、この要件をクリアしなければそもそも応募できないこともあります。国内の外資系企業の業務の中には日本人にしか関わらないような業務も存在し、もちろんそういった業務に就くことは可能なこともありますが、務める会社が各国に支店・事業所などを持つ場合、やり取りは当然英語となります。例えば、電話やメールなどのコミュニケーションに最低限必要な会話力を身に着けていなければ必要以上に会話・やり取りに時間がかかる場合もあり、成果主義な外資系企業の中で、業務の成果を出しにくくなることも大いにありえます。契約期間が短い外資系企業のなかでアウトプットを阻害するような要因は最低限にしておきたいですね。