派遣って男性でもやれる?
どんな仕事があるの?
「派遣さんと言われると恥ずかしくなる」という漠然とした不安を持つ男性の方も決して少なくないでしょう。
でもそれは大丈夫です。
ここでは、男性派遣社員のリアルを紹介していきます。
男性でも派遣社員ってやれるの…?
まず結論からいいますと、男性でもどこの派遣会社に登録しても全く問題ありません。
むしろ「男性の方はちょっと…」と言ってくるような派遣会社に問題があります。
しかし、「派遣」と言えば、女性のオフィスワークやコールセンターなどを思い浮かぶでしょう。
一体どれだけの男性が派遣社員として働いてますか?
実は、平成24年度に厚生労働省の統計データによると、派遣で働く労働者の男女比率は「男44.5%、女55.5%」だそうです。なんと男性が半分近くまで占めていますね。
なので、まず男性でも派遣をやれる、さらに非常に多くの男性が派遣仕事をやっていると結論づけましょう。
男性が多く働いている職種とは?
派遣会社のサイトを見ればわかると思いますが、基本的にどこの派遣会社でも、「女性の働きやすさ」がセールスポイントになっています。
中にも、「テンプスタッフ」のような、「女性の活躍」に重きを置いているような派遣会社まで存在しています。
「やっぱり派遣は女性向けですね…」
そうでもありません!実は男性が多く働いている職集もあります。
それは「加工、製造」などの工場系の仕事と、「IT・エンジニア」系の仕事です。
もしどうしても就業先の職場での男女比に気になるなら、この2ジャンルを狙うのが無難でしょう。
ただ、男性専門の派遣会社というようなもの自体は存在しないので、派遣会社選びのときに他のポイントに絞ったほうが良いでしょう。
実は派遣は男性にもおすすめできる理由
日本で「就職活動」といえば、「正社員」になるための活動だと思われてしまいますね。
特に男性の場合は、「正社員になりなさい」というプレッシャーはどうしても避けて通れないものですね。
しかし、派遣スタッフになるということは、実は男性にもオススメできます。
ワークライフバランスが取れる
正社員になると、キャリアアップが望める分、必然的に残業や休日出勤などが求められています。
うまく出世ができたらまだ良いのですが、いくら頑張っても評価してもらえず、出世も見込めないことは悲しい限りですね。
派遣で働く場合は、責任が軽い分、残業や休日出勤に対応しなくてもOKな場合がほとんどです。
さらにそこそこよいお給料(ITの場合は時給2000円前後)ももらえるので、節約した時間とお金は自分の趣味に使ってもいいんじゃないですか。
意外に自分の充電期間に使える
社会人になってから「資格を取りたい」「もっと勉強をしたい」など、そうしたくても正社員のままですと、なかなか時間が取れずに諦めることも多いでしょう。
特に司法試験や公認会計士試験など、集中的な勉強が必要な難関試験はなおさらです。
そのため、正社員をやめて、派遣では働きながら自分の勉強に集中し、資格を取ってからまた転職をする、という方も意外に少なくありません。
派遣としての時間をうまく活用できれば、さらなるキャリアアップも望めるでしょう。
いろんな分野をチャレンジできる
正社員の場合は、基本的にどの企業で働くかによって、仕事の範囲は限られています。
IT会社で働くと、当然金融の仕事ができず、営業なども経験できないでしょう。
しかし、それに対して、派遣ですと、様々なジャンルの仕事にチャレンジできるチャンスがあります。
事務も、営業も、ITエンジニアも、希望があればいくらでも挑戦できます。
そのうちに自分の本当な好みが見つかり、その道の達人になる、というように自分の人生に新しい可能性も開かれてきます。
派遣のデメリット
言うまでもないのですが、派遣で働くことは、様々なリスクが伴っています。
それらのデメリットを覚悟したうえでの行動が望ましいでしょう。
とにかく不安定
派遣の最大のデメリットといえば、それがとても不安定な働き方です。
派遣は有期雇用の契約であるため、契約期間を迎えたら、契約不更新や更新をしても非常に短い時間しか更新できない、というような事態が待ち受けるかもしれません。
万が一不更新になると、収入などももちろんもらえず、さらに自分で次の仕事を探さなければなりません。
キャリアアップが望めない
派遣社員は基本的に契約範囲内のことしか仕事しないので、その範囲以外の仕事が任されることはほぼありません。
単調な仕事、単純作業など、いわゆる「誰でもできる仕事」が任されることが多いので、仕事を楽に終える反面、その職場でのさらなるキャリアアップが基本的に望めないでしょう。
福利厚生の面に差がある
派遣社員の給料は月給に換算すれば、東京の場合ですとだいたい25万円前後が多いでしょう。
年収に換算すれば300万円前後で、新卒正社員の平均年収と言われている250万よりは若干高いです。
しかしその一方、昇給や賞与さらに交通費の支給などは、基本的に「正社員の特権」とされているため、いつまで働いてもそれらの福利厚生がもらうことができないでしょう。
終わりに
男性の派遣社員はあまり見られることはありませんが、実際に世の中に大勢にいます。
派遣という働き方には共通しますが、それぞれのメリット・デメリットをちゃんと見極めてから、自分のキャリアプランを立てるようにしましょう。