派遣保育士が妊娠したら注意すること!妊娠がきっかけで解雇されるのは違法!?

妊婦

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保育士の派遣

派遣保育士が妊娠したら、どうなるのでしょうか。

妊娠は授かりもの。

いつ、どんなタイミングで訪れるかわかりません。

保育士は、日々お子さんのお世話で大忙しです。

忙しい中で、妊娠が発覚すると「周囲に迷惑をかけてしまうのでは…」と不安を抱く人もいますよね。

「妊娠したら仕事辞めなきゃいけないの?」

派遣の場合、仕事は決められた期間内で働くので、「妊娠は契約違反?」と思っちゃいますよね。

妊娠したら、仕事はどうすればいいの?

SNSでは、派遣保育士の妊娠に関してさまざまな意見が見られました。

最近では、「妊娠の順番」という言葉も生まれるなど、人手不足感が強まっています。

人手が足りない中、妊娠したらどうなるのか。

本記事では、派遣保育士に妊娠が発覚した後の流れや気を付けたいことを紹介します。

すでに妊娠が判明した方や、今後予定がある方は参考にしてください!

派遣契約中の妊娠判明後にしたい10点

派遣保育士は、派遣会社との契約のもと、期間を定めて働きます。

契約期間が満了を迎える前に妊娠がわかると、どのようなことが必要になるのでしょうか。

体調面だけでなく、仕事面でも事前にやっておくことがあります。

具体的には次の10点です。

  1. 妊娠がわかれば早期に報告する
  2. 妊娠初期に気を付ける
  3. 独断で保護者に伝えない
  4. 仕事内容を変えてもらう
  5. いつまで仕事を続けられるか考える
  6. 休むか、辞めるか選ぶ
  7. 辞めるなら1か月前に告げる
  8. 派遣会社の担当者に報告
  9. 派遣会社の規則に従う
  10. 引継ぎをする

妊娠がわかれば早期に報告する

報告

まず、妊娠がわかった段階での報告が必要です。

報告先は、保育園と派遣会社。

保育園はスタッフのシフト・仕事を管理する立場にあるので、調整してもらうことになりますよね。

派遣会社とも、妊娠中の対応について決める必要があります。

「妊娠したことを言いづらい」と報告をためらうと、つわりなど体調が悪化したときに問題となることが。

「最近体調悪いこと多いけど、どうしたの?」

連日続くと、心配されますよね。

周囲から聞かれてから妊娠を告げると、シフト管理などやるべきことが突如湧くため、現場を混乱に陥れることになります。

妊娠がわかれば、まずは仕事場に連絡しましょう!

妊娠初期に気を付ける

妊娠初期に気を付けることも大事です。

妊娠初期に挙げられる体調の変化として、つわりがあります。

すでに妊娠をされている方は、苦しみがよくわかるのではないでしょうか。

つわりの症状は人それぞれ。

一般的には、吐き気や体のだるさなどが挙げられ、いずれも日中の活動に支障をきたすものです。

仕事したくても、身体を動かせずにできない日も。

精神的にもつらいため、仕事への意欲がなくなる日もありますよね。

妊娠初期時、無理しないことを徹底した上で、仕事や体調管理に努めましょう!

独断で保護者に伝えない

妊娠がわかっても、むやみやたら保護者に伝えないことも重要です。

妊娠はおめでたいですし、聞いたら祝福するのが一般的。

喜びのあまりつい伝えたくなりますが、保護者がお客様であることを忘れていませんか?

派遣といえ、保護者から見ればわが子を預けている保育園で働くスタッフの一人。

あなたが正職員か、派遣で働いているかわからないこともありますよね。

「見送り時にちゃんと対応してくれるのかな?」

「職員が減って大丈夫かな」

「さびしくなる・・・」

受け止め方は人それぞれ。

人によっては、祝福の気持ちと同時に心配事が生まれる人もいます。

必要以上に言いふらさないようにしましょう!

保護者に話す場合、事前に保育園側に許可をもらってからにしましょう!

仕事内容を変えてもらう

仕事内容を変えてもらう必要もあります。

妊娠すると、つわりなどで吐き気やだるさなど、体調不良に苦しめられることに。

床拭き・机運び・雪かき・・・。

妊娠前は当然のようにおこなっていた仕事ができなくなります。

どういった仕事なら可能でしょうか。

例えば、PCなどを使った事務・デスク上での作業なら、体を動かすのは最低限度にとどめられます。

妊娠中の体でもできる仕事を考えた上で、仕事内容の変更依頼を保育園・派遣会社にお願いしましょう!

いつまで仕事を続けられるか考える

カレンダー

仕事をいつまで続けるかどうかも、考えておくべき点です。

妊娠がわかると、いつ頃出産を迎えるかなど大筋のスケジュールがわかりますよね。

出産間近になると仕事はできないので、休む必要があります。

上記で、どの程度の仕事なら今の体でもできるか考えましょう、とお伝えしました。

変更してもらった仕事も、いつまでできるかわかりません。

いつまで今の仕事を続けて、産休などに入るか日程を決める必要がありますね。

事前にいつまで可能か伝えることで、保育園はシフト管理や、妊娠した派遣保育士も産休・育休を取得した場合の流れを確認できます。

休むか、辞めるか選ぶ

休むか・辞めるかの選択もしておきましょう。

詳述しますが、派遣保育士でも産休・育休は可能です。

妊娠を機に、辞めることを検討する人もいますよね。

時給は良くても、雇用形態は派遣。

長続きできる仕事ではありません。

妊娠を機に、「出産・育児が落ち着いてから正社員として働こう」とキャリアアップも視野に入れている人もいます。

休むか、辞めるか。

どちらの選択をする場合でも、なるべく早めに保育園・派遣会社へ一報を入れましょう!

辞めるなら1か月前に告げる

退職希望

辞める場合、退職日の1か月前に告げるようにしましょう。

「今週で辞めます」と、直前に言うと保育園に迷惑がかかります。

シフト制を導入し、人員配置をしている保育面があるためです。

直前だと、すでに決まっていたシフトを組み直す必要がありますし、休んで不足が生じた日時の穴埋めをどうするかなどの対応に迫られます。

上記で、妊娠が判明した段階で早期に報告しましょう、と説明しました。

対して、退職日は時間に余裕をもって報告しましょう!

派遣会社の担当者に報告

派遣会社の担当者への報告もマストです。

保育園がシフト管理をおこなうのに対し、派遣会社は雇用上のやり取りを進めます。

派遣保育士の雇用主が派遣会社であるためですね。

派遣する人員が妊娠期間中いなくなるため、派遣会社も人員調整をおこなう必要に迫られます。

出産・育児が落ち着いてからまた仕事をする場合も、派遣会社とのやり取りが必要です。

妊娠がわかっても、報告が遅れると派遣会社の心証も悪くなるので、早めの報告を心掛けましょう!

派遣会社の規則に従う

派遣会社の担当者への報告が終われば、あとは会社が決めた規則に従う必要があります。

規則内容は会社それぞれ。

おおむね、妊娠から出産、育児中の流れとルールについての説明を受けます。

休むのか辞めるのか。

仕事を入れるか入れないか。

多岐にわたる話し合いと調整が必要ですね。

派遣会社とよく話し合いましょう!

担当者を信頼し、派遣会社の言う規則や流れに沿って進めましょう!

引継ぎをする

仕事の引継ぎもやっておきたいことです。

あなたがおこなっていた仕事は、妊娠による産休・育休中に誰がおこなうのか。

あなたの後任者が決まった段階で、仕事を任せて教える必要があります。

自分がしていた仕事はなんだったのか、思い出してみましょう。

床拭き・落ち葉拾い・事務作業・・・。

思い出してパッと頭に浮かぶだけでも、何個かありませんでしたか?

後任者が仕事をスムーズに始められるよう、事前共有が大事ですね!

派遣契約中に妊娠したら知りたい法律

上記で、契約期間中に妊娠が判明した派遣保育士がやっておくべきことを説明しました。

報告し、今後どうするかの相談が肝心。

社会人がよく耳にする、「報・連・相」ですね。

妊娠がわかった後、知っておくと安心できる法律があります。

どのようなものがあるのか、具体的に見ていきましょう!

妊娠を理由に解雇はできない

解雇

妊娠が理由でも、会社は被雇用人である派遣保育士を解雇できません。

「事前に契約していたのに辞めたら、契約違反としてクビになるんじゃないの?」と思ったことはありませんか?

男女雇用機会均等法では、妊娠・出産を理由として解雇が不当であると定められています。

派遣だけでなく、正社員でも同様です。

解雇以外にも、妊娠した従業員が不利益を被るようことも禁じています。

例えば、激しい運動など体を無理に使った仕事ですね。

「妊娠したから仕事を辞めなきゃいけない!」と考え、退職願をまっさきに出さないようにしましょう!

産休・育休を取得できる

派遣でも、産休・育休の取得は可能です。

産休の場合、出産予定日から6週間前には請求すれば取得可能。

出産後についても、出産翌日から8週間休まないといけない決まりがあります。

出産し6週間を迎えて働きたいと思った場合、医師の診断で問題がないと判断されれば職場復帰できます。

育休取得には条件があります。

例えば、1年以上の雇用実績があるか。

ほかにも、取得期間は子供が1歳になるまでといった決まりも。

派遣も、取得できるので安心してくださいね!

なお、過去記事でも詳しく解説しています。

ご興味のある方はご覧ください!

派遣契約中に妊娠したときの手当・失業保険

上記で、派遣保育士が知っておきたい産休などに関する法律を説明しました。

法律だけでなく、妊娠した方が対象となり支給対象となる手当があります。

妊娠はお金がかかるもの。

具体的にどういったものがあるのか把握し、いざ出産を迎える時に利用しましょう!

手当

申請書

「妊娠したら手当があるの?」と不思議に思いませんか?

雇用保険・社会保険に加入していた方なら、出産育児一時金・出産手当金の支給対象になります。

出産育児金は、本人に代わり医療機関が健康保険組合に出産にかかった費用を要求する制度です。

出産はお金がかかります。

入院代・分娩料・新生児管理保育料・・・。

多岐にわたりますね。

出産手当金は、出産前後の仕事を休む間に支給されるお金のこと。

仕事中に収入がないと、生活に苦しむ人もいますよね。

注意したいのは、いずれも申請しないともらえないことです。

「出産したからお金がもらえる!」と安易に思わず、事前申請してからもらうことを忘れないようにしましょう!

失業保険

妊娠を機に、育休等を使わず辞める人もいますよね。

失業保険を利用できる場合がありますが、同保険は注意したいことがあります。

失業保険の申請条件は、すぐ求職活動がおこなえ、就業可能な状況であること。

妊娠中の体では、求職活動・就業いずれもできません。

「では、無理なのか」と思うのは時期尚早です。

受給期間を先延ばしにできます。

例えば、出産・育児が落ち着くとみられる頃を見越して申請すれば、将来の求職活動への備えが可能になりますよね。

将来に蓄えるつもりで、申請しておきましょう!

仕事を辞めても、安心できますからね!

妊娠後の仕事への影響

妊娠したら申請しておきたい手当について説明しました。

申請が必要ですし、役所に行くなどの手間がかかりますが、もらっておいて損はないもの。

申請条件を満たせる状況なら、積極的に利用しましょう!

お金もわかったところで、仕事中に気を付けたいことをお伝えします!

「つわり」などの体調面

体調不良

ひとつは、体調面を常に気遣うこと。

妊娠初期は、上記で目にしたように吐き気・だるさといった「つわり」が体を激しく襲います。

心身ともに疲弊するので、当日朝になって突如として仕事を休まざるを得なくなる時も。

周囲に妊娠への理解が足りていないと、復帰後などに文句を言ってくる人もいます。

自分が出勤しなかったことで、業務が追い寄せられる人も出てきます。

周囲へ妊娠の身であることをわかってもらった上で、仕事に取り組んでいることを伝えましょう!

自分も相手も、気持ちよく対応できますね!

病院などへの定期検診

病院への定期検診も大事です。

妊娠をすると、病院などから定期検診を勧められます。

妊娠中はデリケートさが求められます。

どのタイミングでつわりが起きるかわかりませんし、おなかの中の赤ちゃんが育っているか把握することも大事。

相談したいことがある場合、医者への相談もできますよね。

検診の頻度は、妊娠の段階により異なります。

厚生労働省は「妊婦健診Q&A」の中で、頻度について次のようなペースを推奨しています。

「妊娠初期から23週までは4週間に1回、24週から35週までは2週に1回、36週目から出産までは週1回」

上記を目安に、いつ検診を受けるのか決めた上で仕事と調整しましょう!

産後の仕事環境を変えることも検討する

妊娠中に気を付けたい、仕事のことをご紹介しました。

大前提は、無理をしないこと。

体調の悪化が進むと、おなかの赤ちゃんだけでなく妊婦にも影響が生じることが。

出産をしてから、仕事環境を変えたいと思う方もいますよね。

環境を変えるため、なにができるのでしょうか。

パート職員

派遣保育士から、パート職員になることも一つの手。

パート保育士も、時短勤務であることから「派遣とどう違うの?」と思いますよね。

雇用主が保育園か、派遣会社かどうかの違いがあります。

派遣の場合、雇用主は派遣会社。

派遣会社に登録してから各保育園に派遣されて働きます。

対して、パートの雇用主は保育園です。

保育園と直接、雇用契約を結んでいます。

仕事内容も変わらず、雇用期間も派遣と同様に有期雇用。

更新する場合、保育園と直接話し合って更新が可能かどうか決まります。

雇用主の違いがありますね!

雇用主の違いをもとに、どちらがいいか考えてみましょう!

ほかの園に転職する

ほかの保育園への転職も選択肢の一つ。

保育業界は、人の流動が激しい業界です。

「誰かが辞めては、新しい人が来る」状態が慢性化しています。

有効求人倍率をご存知でしょうか。

求職者1人に対し、仕事がどれくらいあるかを示した倍率です。

厚生労働省の「保育の動向と保育士養成課程」の資料によると、2019年4月時点における、保育士の同倍率は2.52。

1人雇っても、もう1人雇う必要があるほど人材が足りていない状態ですね。

転職しやすい市場にあるため、時給や人間関係などの理由で今の職場が嫌になったら、転職するのも検討しましょう!

職場に残るのもあり

転職せず、今の職場に残るのも一つの手。

転職すれば、条件面は改善されますが、履歴書に傷を残すリスクもあります。

「転職回数が多くない?」

「産休・育休を取って、辞める必要はなかったんじゃないの?」

「またすぐに辞めちゃうんじゃないかな」

転職回数が多いと、応募先の企業からの印象が良くない場合があります。

転職も大変ですしね・・・。

今の職場で慣れた仕事や、人間関係もなくなりイチから構築する大変さも。

転職することに抵抗がある人は、産休・育休取得で転職せず今の職場で働き続けることもありですね!

妊娠した派遣保育士のまとめ

本記事では、契約期間中に妊娠が発覚した派遣保育士が注意したいことや、事前にしておくべきことを解説しました。

大事なのは、早めの行動です。

妊娠がわかれば報告。

いつ出産を迎えるのか視野に入れた上で、仕事を続けるのかどうかも考える必要があります。

妊娠しても、自分を責めないでください。

妊婦・生まれてくる子供・保育園・派遣会社の人達・・・。

全ての人が幸せと思える選択をするよう、心掛けて行動しましょう!

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