どうしよう…。体調がすぐれないなと思ったらインフルエンザにかかってた…。でも派遣先に迷惑かけたくないし行かないといけないのかな…。
「インフルエンザで体調が悪くても出勤しないといけない」と使命感を持っている派遣社員もいますが、派遣先も診断書を出せば理解してくれますので、まずは休みましょう。
インフルエンザには潜伏期間があるので、最低でも1週間は休まないといけません。
無理して仕事しても他の社員に菌をばらまいて迷惑がかかるだけですので、まずは体を休ませることに専念しましょう。
派遣社員がインフルエンザで休む時にすべきこと
厚生労働省によると、インフルエンザにかかった際の対応について以下のように述べています。
Q.17: インフルエンザにかかったら、どのくらいの期間外出を控えればよいのでしょうか?
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
(引用元ページ:厚生労働省-インフルエンザQ&A)
インフルエンザにかかったらまず1週間は休まないといけませんね。
1週間休むとなると土日も挟み、少なくとも平日5日間は仕事をを休まなければなりません。この5日間は時給で働く派遣社員にとってかなり痛いです。
もしも時給1,500円の派遣求人(実働8時間勤務、週5日勤務)に登録していた場合、休んだ分の給料(1,500円×8時間×5日分=計60,000円)がもらえないのです。
有給が残っている方はこのタイミングで使うのも良いですね。
病院で受け取った診断書を派遣会社に提出する
インフルエンザにかかったら治療に専念するのはもちろんですが、派遣会社にその旨を伝えなければなりません。
派遣先によっては必要ないケースもありますが、基本的にこの診断書が無いと欠勤扱いされますので、必ず受け取りましょう。
なお、診断書がある場合は「病気休暇」の扱いとなり、無い場合は「自己欠勤」の扱いとみなされます。
診断書発行にはお金がかかる!記載内容は?
日本最大級の医療専門サイトの「m3.com」の意識調査によると、インフルエンザの診断書発行における対応および費用は、医師または所属施設の判断でさまざまです。
「500円いただいています」や「診断書は2200円、治癒証明書は1080円」とするケースもあれば、「無料で発行すべき」という声もあります。
口頭で「インフルエンザにかかりました」と伝えても、診断書がなければ派遣会社や派遣先企業に証明できません。
多少お金がかかるかもしれませんが、証明のために病院から必ず受け取りましょう!
傷病手当金を派遣会社に申請する
「傷病手当金」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、改めて押さえましょう。
傷病手当金を申請することで平均賃金(支給開始日の以前12か月分の各標準月額を平均した金額)の6割が支給されますので、使うべきです。
申請先は雇用元の派遣会社ですので、間違えないようにしましょう。
傷病手当金とは?
病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
傷病手当金の支給条件は以下の4つで、すべて満たしたときに支給されます。
・業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
・仕事に就くことができないこと
・連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
・休業した期間について給与の支払いがないこと
(引用元ページ:全国健康保険協会 協会けんぽ-病気やケガで会社を休んだとき)
傷病手当金の精度は大変ありがたいものですが、申請書提出~口座入金までの平均期間は1~2か月後ですので気を付けましょう。
これは給与や支払金額に不正が無いか、書類不備や記入漏れの有無のチェックのためです。
書類不備や記入漏れがあった場合は再提出となり、その分受給は遅れます。
インフルエンザが治りそうなら連絡をいれる
インフルエンザにかかったら長期間休むのは想定できますので、派遣会社側も「職場復帰の際に周りの雰囲気を気にして辞めてしまうかもしれない」と判断しがちです。
派遣会社も派遣先企業のスタッフもその点は心配しています。
体調が回復して復帰できそうだと思ったら、前もって派遣会社に復帰日を伝えましょう。
休んでいるときはなるべく頻繁に連絡を取り、回復の度合いを報告できるとさらに親切ですね!
病欠も認めないブラック企業なら派遣先を変えよう!
悪質なブラック派遣会社のなかには「インフルエンザを理由に突如契約を切る」ケースがあります。
しかし、派遣法では仕事を休んだだけで派遣社員を契約期間中に切り捨てる行為、いわゆる派遣切りは禁止されています。
もしもインフルエンザのせいで契約を切られそうになったら、診断書と就業条件明示書をもとに労働基準監督署へ不当解雇の申告をしましょう。
申告された派遣会社には、解雇予告手当を支払うか不当解雇を取り消す義務があります。
派遣会社が解雇予告手当を支払う場合
派遣会社が解雇予告手当を支払うとなった場合、派遣社員には契約期間の定めがあるため「残りの契約期間の給与すべて」をもらえます。
インフルエンザにかかったらまずは体調回復に努めよう!
インフルエンザにかかったら無理に働こうとせず、まずは体を休ませてスムーズに職場復帰できるよう努めましょう!
体調不良を理由に連続して休んでも、ブラック企業・ブラック派遣会社でない限り基本的に契約を切られることはないです。
また、派遣社員がインフルエンザにかかったら以下3点を忘れないようにしましょう。
- 病院で受け取った診断書を派遣会社に提出する
- 傷病手当金を派遣会社に申請する
- インフルエンザが治りそうなら連絡をいれる
インフルエンザが完治したら、休んでいた分を取り返すつもりで業務に励みましょう!