
今の派遣先、今月いっぱいでやめることになっちゃった!
次の仕事もらえるまで、失業保険って受け取れるのかな…。

それは大変!
失業保険は派遣でも受け取ることができますよ!
「派遣社員は失業保険を受け取れるの?」
そう不安に思う方、結構たくさんいるんじゃないでしょうか。
もし失業保険を受け取れないなかったら、その期間の給料はないわけですから、「生活が苦しくなるのでは…。」と不安になるのも当然のことです。
そこでこの記事では、派遣社員の失業保険についてご紹介していきます。
「派遣でも失業保険を受け取れるのか」
「失業保険に加入するためにはどうしたらいいのか」など!
皆さんの不安や疑問を徹底解消していきます!
5分ほどで読めるようになているので、ぜひご一読ください!
派遣でも失業保険は受け取れるの?
派遣社員でも失業保険は受け取れる!
皆さんが一番最初に気になる疑問ですが、結論からいいますと、派遣でも失業保険は受け取ることは可能です!
ただし、申請をするにはある基準を満たしている必要があります。
基準内容についてもしっかり解説していくので、安心してくださいね。
ですがその前に、失業保険とはいったい何なのか簡単におさらいしていきましょう!
失業保険ってなに?
失業保険とは、働けなくなってしまった労働者の生活を守り、再就職を支援するために国から支給されるお金のことです。
正式名称を「雇用保険」といいます。
失業保険の管理は主に厚生労働省が、申請などの手続きや保険の給付はハローワークがおこなっています。
派遣が失業保険の受給資格を得るには?
先ほど少し触れたように、失業保険に申請するにはいくつかの条件を満たす必要があります。
その条件とは、一体どのようなものなのでしょうか?
- 雇用保険に加入している
- 離職の前の2年間に雇用保険被保険者期間が通算1年以上あること
①失業保険(雇用保険)に加入している
失業保険を受けるためには、雇用保険すなわち失業保険自体に、まず加入することが必要です。
失業保険に加入するための条件としては、以下の2点を満たす必要があります。
- 31日以上の雇用見込みがある
- 1週間の所定労働時間が20時間以上ある
これらを満たせば、派遣社員でも正社員でも誰でも加入することができます。

給与明細に「雇用保険料」の天引きがあれば、あなたも失業保険に加入している証拠です!
気になる方は確認してみましょう!
②離職の前の2年間に雇用保険被保険者期間が通算1年以上あること
この条件を見て、「私雇用保険に入ってたの1年未満だ!」っと思った方も少なくないと思います。
ですが安心してください。
派遣社員の場合、離職内容によって受給条件が優しくなることがあります。
以下の内容に当てはまる人はぜひ確認してみください。
- 特定受給資格者
- 特定理由離職者
- 特定受給資格者
倒産・解雇等の理由により再就職の準備をする時間的余裕なく離職を余儀なくされた者のこと。
- 特定理由離職者
特定受給資格者以外の者であって、期間の定めのある労働契約が更新されなかったこと、その他やむを得ない理由により離職した者のこと。
(引用元:厚生労働省・都道府県労働局・公共職業安定所(ハローワーク) 「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」 )
これらに該当する人は、「離職の前の1年間に雇用保険被保険者期間が通算で半年以上あること」と、受給条件の内容がある程度優しくなります。
先ほどもご紹介したように、最後に受給をするかどうか決めるのはハローワークです。
自身の状況が気になる方は、ハローワークの方に直接確認してみましょう。

「就職したい意思とスキルのもと、求職活動をしているのに就職できない!」というのも大事な条件の一つです。
押さえておきましょう!
退職理由によって失業保険の受給期間が変わる!?
失業保険の受給期間は、退職の理由が「①自己都合」だったのか「②会社都合」だったのかで変わっていきます。
順に説明していきますね。
①失業理由が自己都合の場合
「契約満了後に、次の仕事先を派遣会社から紹介されたけど断った」などの場合は、自己都合の失業理由とみなされます。
自分の都合で離職するとなると、失業保険は退職から待期期間7日間ののち、3か月後からの受給になります。
自己都合の失業理由の例をいくつか挙げておきますね。
- 引っ越しのため現在の職場への通勤が困難になった
- 身内の介護が必要になった
- 自身の病気のために働くのが困難になった
最後の「自身の病気のために働くのが困難になった」などの理由の場合ハローワークの判断によっては、会社都合の失業扱いになったり、特定受給資格者となったりすることもあります。
②失業理由が会社都合の場合
「契約満了後もそのまま仕事をするつもりだったけど、派遣会社から1か月以上求人紹介されていない」などの場合、会社都合の失業理由とみなされます。
派遣会社の都合で離職するとなると、失業保険は退職から待期期間7日間ののち、1か月後からの受給になります。
会社都合の失業理由の例もいくつか挙げておきます。
- 会社の倒産
- 派遣会社から給与が振り込まれない、給与が低下した
「派遣会社から給与が振り込まれない」「給与の低下」などのために、生活に支障が出てしまう場合は会社都合になります。
ですが、派遣先の上司からのパワハラ・セクハラなどによる退職・失業は、会社都合の失業とならない可能性があります。
雇用保険は派遣会社と結んでいるので、このような場合は会社都合になりにくいんです…。
そうするともう派遣先を普通に変えるしかありませんね…。

どんな場合も失業保険の受給期間を決めるのもハローワークです!
気になった方はハローワークに確認してみましょう。
失業保険って給付金どのくらいもらえるの?
失業保険の給付金は、各々の「基本手当日額」によって決まられます。
詳しい計算内容は「離職した直前の6か月に毎月支払われた賃金の合計を180で割った金額の約50~80%」です。
失業給付金の計算ツールを貼っておくので、参考にしてみてくださいね!

失業保険を受け取るのに必要なもの一覧
失業保険受け取るのに必要なものの一覧を作ってみました。
必要なもの | 備考 |
---|---|
雇用保険被保険者離職票 | 退職後に派遣会社から受け取ることができます。 |
写真付きの身分証明書 | 運転免許証、パスポートなど。 |
写真2枚 | 縦3㎝×横2.5㎝の正面上半身のもの、かつ3か月以内のもの。 |
印鑑 | - |
本人名義の普通預金通帳(またはキャッシュカード) | - |
個人番号確認書類 | マイナンバーカード、住民票など。 |
失業保険を受け取るまでの簡単な流れ
最後に、派遣社員が失業保険を受け取るまでのカンタンな流れをご紹介します。
- 契約満了で派遣先企業を退社
- 派遣会社からの離職票を受け取る
- 住民票が置かれている地域を管轄するハローワークで求職の申し込みをする
(このときに退職理由、受給資格の確定があります。) - 7日間の待機期間
- 雇用保険受給説明会に出席する
- 失業認定
- (各々の受給条件に則って)受給開始
まとめ~派遣社員の失業保険を考える~
この記事では、派遣社員が失業保険を受け取ることができるか、またその受け取りにあたりどんな条件があるのかなどをご紹介してきました。
これまでの内容をまとめておきます。
派遣社員は失業保険を受け取れる?
- 派遣社員が失業保険を受け取ることは可能
- ただし条件を満たす必要がある
派遣が失業保険を受給するには?
- 雇用保険に加入している
(加入のために「31日以上の雇用見込みがある」「1週間の所定労働時間が20時間以上ある」の条件が必要) - 離職の前の2年間に雇用保険被保険者期間が通算1年以上あること
(「特定受給資格者」「特定理由離職者」に該当する人は「離職の前の1年間に雇用保険被保険者期間が通算半年以上あること」に条件が変わる可能性がある)
退職理由によって変わる失業保険の受給期間
- 自己都合による退職
(退職から待期期間7日間ののち、3か月後からの受給)
- 会社都合による退職
(退職から待期期間7日間ののち、1か月後からの受給)
失業保険の給付金はどのくらい?
- 各々の「基本手当日額」によって決まる
- 詳しい計算内容は「離職した直前の6か月に毎月支払われた賃金の合計を180で割った金額の約50~80%」
派遣社員でも失業保険は受けることができます!

皆さんの失業中の不安が、この記事を読んだことで緩和されていたら幸いです。