派遣薬剤師ってきついの?業務内容や給料事情とあわせて解説

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薬剤師の派遣

「派遣の薬剤師って給料高いけど、その分やっぱりきついの?」

こういった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

確かに、派遣の薬剤師の時給相場は3000円。

時給の高い求人では4000円以上することもあります。

正社員の薬剤師よりも、時給が高いので、そう思うのも無理はないですね。

今回は派遣薬剤師の業務内容や給料、きつい点について解説します。

派遣薬剤師として、働いてみたい方必見の内容です。

派遣薬剤師の業務内容

派遣薬剤師の業務内容は、投薬や監査、調剤等です。

その中でも、投薬や監査が多いでしょう。

調剤は、派遣先でのルールや薬の配置を覚えるのに、時間を要するので派遣先によってはない会社もあります。

監査や投薬は、勤務場所によって変わることがないので、派遣薬剤師が即戦力として働けるでしょう。

監査や投薬の中でも投薬がメインとなることが多いです。

派遣求人を見てもらったら分かりますが、「投薬メイン」と表記のあるものが多く見られると思います。

派遣薬剤師の勤務先は?

派遣薬剤師の勤務先は主に3つあります。

薬局やドラックストア、製薬会社のいずれかが多いでしょう。

病院やクリニックなどは医療関連業務となるため、派遣法により派遣されることは一部の例外を除いてありません。

派遣の薬剤師はきつい点3選

派遣の薬剤師として働くとストレスを感じることも多いです。

確かに、派遣先が定期的に変わり、業務内容や人間関係が一から再スタートとなると、辛い人もいますよね?

「思ったよりきつかった」という状態にならないように、派遣薬剤師がきついと感じている点を確認しておきましょう。

今回は、派遣薬剤師のきつい点について3つ紹介します。

以下の3点がきついと感じることが多いです。

  • 派遣先での孤立
  • 仕事内容が単純で飽きてしまう
  • 正社員と同じ業務量

それでは一つずつ見ていきましょう。

きつい点1:派遣先での孤立

きつい点の1点目は派遣先で孤立することです。

派遣先の職場で、正社員との壁があり、派遣社員は孤立しがち。

派遣先の社員も、一定期間しかいないことを分かっているため、あまり親しくなろうとしないからです。

内向的な人にとっては、派遣先の人との付き合い方に悩む人も多いでしょう。

派遣で独身の方であれば、職場でも家でも話すことがなく、孤独を感じてしまう人もいます。

正社員に比べて業務量が少ないのに、時給が高いので、正社員の方の中には妬む人もいるでしょう。

正社員にしか分からない話になると、派遣は肩身の狭い思いをします。

派遣先によっては、派遣も正社員も分け隔てなく、接してくれる職場もありますので、一概には言えません。

きつい点2:仕事内容が単純で飽きてしまう

きつい点の2つ目は仕事内容が単純作業で飽きてしまうことです。

派遣薬剤師の仕事は投薬や監査がメイン。

派遣先によっては、ずっと投薬をすることもあります。

毎日、同じ業務を繰り返すことになる場合もあるでしょう。

単純作業が苦手な方にとっては、同じ作業をすることに退屈さを覚える人もいます。

派遣では、一定期間しか在籍しないため、新しい仕事を任されることも少ないです。

責任の高い役割を任されないため、正社員と違い、スキルアップがしづらいのも難点。

きつい点3:正社員と同じ業務量

きつい点の3つ目は正社員と同じ業務量を求められることです。

派遣を必要としている職場は、人手が不足している職場でしょう。

人手が足りていたら、派遣を要請しません。

また、育休や介護等で長期的に休んでいる正社員の穴埋めの場合もあるでしょう。

正社員の穴埋めである場合、派遣薬剤師は即戦力としての働きを求められるので、正社員と同様の仕事をこなすことを求められます。

業務に慣れないうちは、正社員と同じ業務量をこなすことはきついと感じますよね?

派遣先によっては楽な職場もありますので、業務量が同じであるとは一概には言えません。

忙しい職場に派遣されることもありうることを念頭に置いておきましょう。

派遣先の人間関係を良くする方法

派遣先で人間関係を良好に保つには、積極的に自分から関わるようにしましょう。

まず、相手から「気が利く」イメージを持たれるように行動すると良いです。

例えば、「机を掃除しておく」や「お土産を買っていく」などそういったところで気づかいを見せましょう。

また、「手がふさがっている人がいれば、扉を開けてあげる」など相手に「親切な人だな」と思われるような気づかいを心がけましょう。

また、相手の名字を覚え、相手に話しかける時は名字で話しかけると良いです。

こういった気づかいや相手への関心を伝えることができれば、おのずと相手も心を開いてくれるでしょう。

派遣薬剤師のメリット

派遣薬剤師のメリットをいくつか紹介します。

派遣薬剤師のメリットは以下の6点です。

  • 時給が高い
  • 紹介予定派遣としての採用なら正社員になれる
  • 労働条件の希望を叶えやすい
  • 有休を取得できる
  • 職場環境を変えやすい
  • 社会保険に入れる

以上の6点について詳しく紹介します。

メリット1:時給が高い

派遣薬剤師のメリット1つ目は時給が高いところです。

派遣求人の多くは、時給が3000円~4000円程度。

また、地方部でも薬剤師が足りていない場所では、都市部以上の時給が出る場所もあります。

地域 時給
都市部 3000円~3500円
地方都市部 2800円~3700円
地方 3000円~4000円

時給相場は上記の表のとおりです。

パート薬剤師の場合の、時給は2200円程度が相場なので、派遣の方がかなり稼げることが分かるでしょう。

嫌なことがあっても、これだけ時給が高ければ、多少の不満は我慢できますね。

時給が高い要因

派遣薬剤師の時給が高い要因は短期的に人員確保をするためです。

会社側は正社員の人手が足りない時に、派遣会社に頼むことで、素早く人を集めることができます。

正社員を雇うと長期的なスパンで採用活動を行わなければならないので、人手不足を補えません。

また、正社員として雇った場合、人員が足りていても簡単に解雇もできませんよね?

派遣の場合は、必要な時に入ってもらい、必要でない時は契約を更新しなければよいので、負担が少ないです。

緊急で人員不足を解消でき、必要でない時に契約を解除できるから、時給が高くなります。

メリット2:紹介予定派遣としての採用なら正社員になれる

派遣薬剤師のメリット2つ目は紹介予定派遣としての採用なら正社員になれることです。

紹介予定派遣という制度で、派遣からでも正社員になれる場合があります。

紹介予定派遣制度は直接雇用を前提とした働き方のことです。

最長で6か月の派遣期間終了後に、本人と派遣先の会社の合意で社員として採用されます。

紹介予定派遣は事前に労働契約を交わす場合と派遣期間中に制度を切り替える場合の2通りがあります。

メリットは、正社員となる前に、業務内容や社内の雰囲気を知れる点です。

事前に派遣として働くことで、正社員採用後もミスマッチなく、働くことができるでしょう。

また、雇用者側にとっても、ミスマッチが少ないので、双方にメリットがあります。

メリット3:労働条件の希望を叶えやすい

派遣薬剤師のメリット3つ目は労働条件の希望を叶えやすいことです。

派遣の場合は、複数の派遣先を紹介してもらえ、その中から自分の希望に近いものを選ぶことができます。

また、残業も必ずしも少ないとは言えませんが、少ない会社が多いようです。

派遣社員は時給が高いので、なるべく残業をさせたくない会社が多いので、少ない傾向にあります。

残業がある場合は、残業代が満額支給されるので、給料が増えるでしょう。

また、正社員の場合はサービス残業を断りづらいですが、派遣ならば派遣会社に相談して、残業を断ることもできます。

メリット4:有休を取得できる

派遣薬剤師のメリット4つ目は有休を取得できることです。

派遣でも一定の要件を満たせば、派遣会社から有休がもらえます。

有休なので、申請して休んだら、当然給与が出ます。

有給取得の条件は以下のとおりです。

【有給取得の条件】

  • 雇い入れの日から6か月以上経過していること
  • 算定期間内で8割以上出勤していること

上記を満たすことで、有給休暇が付与されます。

メリット5:職場環境を変えやすい

派遣薬剤師のメリット5つ目は職場環境を変えやすいことです。

職場環境が悪い場合でも、派遣薬剤師であれば、短期的な我慢で済ませられます。

我慢できない時は、派遣会社を通じて、契約更新しない旨を伝えましょう。

更新のタイミングで契約を終了できます。

自分に合わない職場で無理して、働く必要がないので、心理的負担も小さくて済むでしょう。

また、更新しないことを事前に派遣会社に伝えておけば、次の派遣先を紹介してくれ、更新後もブランクなく働くことができます。

「労働環境が悪すぎる」

「スキルの上がる職場で働きたい」

といった場合に、職場を変えられることはとてもメリットになりますね。

メリット6:社会保険に入れる

メリットの6つ目は社会保険に入れることです。

派遣の場合でも、一定の条件を満たすことで、社会保険に入れます。

社会保険制度とは疾病、高齢化、失業、介護、労働災害などの事故に備えた公的な保険のことです。

社会保険は5つからなっています。

「介護保険」「労災保険」「厚生年金保険」「健康保険」「雇用保険」の5つです。

労働者個人を守るための保障で、社会保険は会社規模や事業形態で加入が義務となっています。

加入条件については、派遣会社に直接確認すると良いでしょう。

派遣薬剤師のデメリット

派遣薬剤師として働くことはメリットだけではありません。

当然デメリットもあります。

派遣薬剤師の働き方は人によっては、ストレスに感じる人もいれば、とても良いと感じる人もいます。

デメリットを把握したうえで、自分に合うようであれば、派遣薬剤師になってみると良いでしょう。

主なデメリットは以下の3点です。

  • 安定的に働くことが難しい
  • ボーナスがない
  • スキルを習得できない

以上のデメリットについて、これから詳しく見ていきましょう。

デメリット1:安定的に働くことが難しい

デメリットの1つ目は安定的に働くことが難しいことです。

派遣の契約期間は最大でも3年。

派遣求人のほとんどは「一時的な人員補充」のような短期の求人です。

職場環境や業務に慣れても、すぐ変わってしまいます

せっかく、良い人間関係を築けたとしても、すぐに契約終了となることもあるでしょう。

そうなると、また新しい環境で一から人間関係作りをする必要があります。

また、雇用期間の更新が終了しても、次の職場がすぐに見つかるとは限りません。

次の派遣先が見つかるまでに期間が空いてしまうことも考えられます。

これらのことを考慮すると、「派遣では落ち着かない」と感じる人もいるでしょう。

デメリット2:ボーナスがない

デメリットの2つ目はボーナスがないことです。

派遣薬剤にはボーナスの支給はありません。

正社員であれば、年に2回のボーナスを支給される会社がほとんどです。

しかし、派遣でもボーナスはなくとも、報奨金を支給されるケースがあります。

報奨金とは、勤労をたたえ、奨励する意味で送られる金品のことです。

あくまで、派遣先によるので、一概に出ると判断しない方が良いでしょう。

デメリット3:スキルを習得できない

デメリットの3つ目はスキルを習得できないことです。

派遣薬剤師はスキルアップがしづらいです。

派遣薬剤師は短期間で派遣先が変わるので、業務を幅広く経験することができますが、責任の重い仕事を任されません。

正社員であれば、責任の重い仕事を次第に任され、やがては周りを管理する立場にもなれますが、派遣薬剤師の場合は考えづらいです。

しかし、研修制度や勉強会のある派遣会社もあるので、制度を利用することで、ある程度のスキル習得を期待できるでしょう。

派遣会社を選ぶ時のポイント

「派遣薬剤師が自分にあっている」

「育児中だから、出勤日数や労働時間を短くしたい」

と感じて、派遣薬剤師になりたい方はまず、派遣会社に登録しましょう。

派遣会社に登録する際のポイントを2点紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

  • 複数の派遣会社に登録しておこう
  • 派遣先の求人が多い派遣会社に登録する

以上の2点について、詳しく解説していきます。

ポイント1:複数の派遣会社に登録する

ポイントの1つ目は複数の派遣会社に登録することです。

派遣で働く際は、派遣会社に複数社登録しておくと良いです。

1社だけでは、なかなか派遣先が決まらないこともあります。

複数社登録しておけば、応募できる求人数が増えるので、1社だけ利用するよりも早く決まるでしょう。

派遣会社によって、扱っている求人の数や質が違います。

選択肢は多いに越したことはありません。

活用できるものは活用して、自分の理想に近い派遣先を選べるようにしましょう。

また、派遣会社に複数登録することで、複数のエージェントに求人を紹介してもらえます。

エージェントは自分の理想に近い求人を探して、紹介してくれるので、求人を探す手間が省けます。

希望に近い求人をエージェントに紹介してもらえると助かりますよね?

エージェントの中には、自分本位な方やあまり求人を探してくれない方もいます。

そういった時にも、複数の派遣会社に登録しておけば別のエージェントに頼ることができます。

ポイント2:派遣先の求人が多い派遣会社に登録する

ポイントの2つ目は派遣先の求人が多い派遣会社に登録することです。

求人の取り扱いが多いのは、実績や利用者が多い派遣会社です。

基本的に、大手の派遣会社はどこでも多いでしょう。

薬剤師の大手派遣会社は「ファルマスタッフ」「薬キャリ」などです。

一つも登録していない状況であれば、この2社はぜひ登録してみましょう。

上記の2社は求人数が多く、派遣の求人を取り扱っていて、対応エリアも全国なのでお勧めです。

また、大手派遣会社を利用すると、小規模の派遣会社に比べて、福利厚生が充実しています。

地方にも強いので、地方に住まわれている方でも、登録しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は派遣薬剤師の業務内容や給料、きつい点についてお伝えしました。

派遣薬剤師のメリットやデメリットについても分かっていただけたと思います。

こちらが最後のまとめになります。

  • 派遣薬剤師は働く環境が頻繁に変わるので、慣れるのが大変
  • 派遣先で、正社員との壁ができ、孤立してしまう人もいる
  • 正社員よりも、派遣として働く方が時給は高い場合が多い
  • 正社員に比べて、業務内容が単純で楽である反面飽きてしまう人もいる
  • 複数の派遣先から勤務先を選べるので、自分の希望に合った条件で働きやすい
  • 派遣は穴埋め要因として、派遣されるので、一つの職場で長期的に働くことができない
  • 家事や育児と両立したい人は派遣として働くことで、両立しやすい
  • 派遣会社に登録する場合は、大手派遣会社に複数社登録すると良い

派遣社員は環境が変わりやすいので、環境が劣悪な場合でも、少し我慢すれば、他の会社に派遣されることもできます。

自分のキャリア・ライフプランを見直したうえで、派遣薬剤師になるべきかどうかを決めましょう。

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