どうしても仕事が欲しくて、大学中退を大学卒業って書いてしまいました…。
バレるか心配…。
学歴詐称ですね…!?
それは犯罪とされてしまう可能性があります…。
派遣会社に登録するとき、どうしても仕事が欲しかったり、派遣会社の担当者にいい印象を与えたいですよね。
そんなとき、つい学歴に嘘の内容を入れてしまうのはしばしば見られることのようです。
この記事では、派遣会社に学歴詐称がバレるのはどんなときなのか、バレてしまった場合どうなってしまうのかについてご紹介していきます。
3分ほどで簡単に読める記事となっているので、是非ご一読ください。
学歴詐称とは?
そもそも学歴詐称とはどのようなものなのでしょうか。
確認していきましょう。
学歴詐称とは、自身の学歴を偽ることを指します。
これは、私文書偽造罪や詐欺罪に問われる場合があります。
第百五十九条(私文書偽造等)
行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。
第二百四十六条(詐欺)
人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
派遣会社は派遣社員の経歴を調査しない!?
先に学歴詐称の罪についてお話をしましたが、実際には派遣会社が派遣社員の学歴を調査することはありません。
理由としては、派遣スタッフの数が非常に多いことにあります。
ひとりひとりの学歴を調査するのは時間もコストも掛かることになってしまいます。
また、学歴などの調査のためには卒業証書などの書類が必要となってきます。
そうすると、派遣会社への登録時にこれらの書類を提出しなければならないことになります。
登録する側の身としては、ちょっと面倒ですよね。
これによって、登録者が減ってしまう可能性も懸念されているのです。
派遣先企業は派遣社員の学歴を調査できない!?
派遣先企業は派遣社員の、学歴を含めた個人情報を調査できないことになっています。
それは派遣法により、定められているんです。
また、派遣会社からスタッフを紹介してもらうときにも学歴や経歴を教えてもらうことができません。
(引用元:社団法人 日本人材派遣協会「紹介予定派遣を除きいわゆる事前面接等(派遣労働者を特定することを目的とする行為)は禁止されております」 )
どんなときに学歴詐称がバレるの?
派遣社員の学歴について、派遣会社・派遣先企業は一切調査しないということをご紹介しました。
では、どんなときに学歴詐称はバレてしまうのでしょうか。
2つにまとめました。
- 派遣先企業に直接雇用されるとき
- 自身の不注意
①派遣会社・派遣先企業に直接雇用されるとき
学歴詐称がバレるタイミングとして挙げられるのは、派遣会社もしくは派遣先企業に直接雇用されるときです。
直接雇用される際、派遣登録時とは別に改めて履歴書や経歴書を出します。
そのときに卒業証書の提出、雇用保険・社会保険加入の状況を確認されることになります。
そこで企業が学歴詐称に気がつくというパターンです。
学歴以外にも職歴や年齢などの詐称もバレてしまうこととなります。
②自身の不注意
派遣社員から直接雇用にならなくとも、学歴詐称がバレてしまう可能性はあります。
それは、自身の不注意によるものです。
派遣会社の担当者と話しているときについ不注意で自身の本当の学歴を晒してしまうなどというパターンになります。
学歴詐称がバレてしまったときはどうなっちゃうの!?
学歴詐称がバレてしまった場合、どのような対応がなされるのでしょうか。
2つ順にご紹介します。
- 契約の終了
- 悪質なものであれば訴えられる
1.契約の終了
先ほど紹介したように直接雇用への切替時に詐称が発覚した場合、派遣会社との契約は即終了、もちろん直接雇用の話も白紙となります。
ただ、企業が派遣社員を直接雇用に切り替えるのは、実績が伴っている場合が多いです。
バレる前に派遣先企業の上司に相談してみてください。
もしかしたら新たに学歴・経歴を設定して選考を進めることができるかもしれません。
また、派遣先企業が非常に人手不足だった場合は、そのまま働き続けることもできるかもしれません。
ですが、基本的には契約の終了が一般的となります。
2.悪質なものであれば訴えられる
学校名を偽るなどの悪質な詐称が認められた場合は、派遣会社・派遣先企業から訴えられることもあります。
損害賠償金が発生したり、最悪の場合は逮捕されたり…なんてこともあります。
まとめ~学歴詐称を考える~
この記事では、学歴詐称が派遣会社にバレるのはどんなときなのか、バレてしまった場合どうなってしまうのかについてご紹介してきました。
内容を簡単にまとめてみました。
学歴詐称とは
- 自身の学歴を偽ることを指す
- 私文書偽造罪や詐欺罪に問われる場合がある
派遣会社は派遣社員の経歴を調査しない
- 時間とコストがかかるため
- 登録者の減少が懸念されるため
派遣先企業は派遣社員の学歴を調査できない
- 派遣法によって定められているため
学歴詐称がバレるのはこんなとき
- 派遣先企業に直接雇用されるとき
- 自身の不注意
学歴詐称がバレたときこうなる
- 契約の終了
- 悪質なものであれば訴えられる
仕事がどうしても欲しくて、学歴を偽ってしまうことは気持ち的にとてもよく分かります。
ですが、学歴詐称をしてしまえば今後の人生に影響が及ぶほどのリスクがつきまとうということを頭に入れておいてください!
それに、「いつバレるのか」と思いながら働くのはストレスが溜まる原因となってしまいます。
場合によっては長い間溜まったストレスが、身体に悪影響を及ぼすこともありましょう。
秘密ごとはせず、気持ちよく働いていきましょう!