「派遣契約を更新しない時ってどうすれば…」
「なんて伝えれば円満に話が進むかな…」
「初回更新しないのはさすがに気まずい…」
などなど、派遣の契約更新をしないことについて、こうお思いの方もいますよね。
場合によっては担当者からの印象が悪くなり、求人を紹介してもらいにくくなるかもしれませんし、スムーズに済ませたいところ。
今回はそんな方に向けて、派遣の契約更新しない時のポイント、円満に更新ストップする方法を中心に解説します。
後半では引き止めに遭った時の対処法、その他注意点も解説しますので、ぜひ最後までお読みください!
<今回の記事でわかること>
- 派遣で更新しない時のポイント5つ
- 円満に更新ストップをするポイント3つ
- 引き止めに遭った時の対処法4つ
- 更新をしない時のその他注意点3つ
派遣で更新しない時はどうする!?
では派遣で契約更新をしない時どうすればいいか、詳しく見ていきましょう。
まずここで押さえるべきポイントは以下の通りです。
- まずは派遣会社の担当者に相談
- 契約終了1ヶ月前までには伝えよう
- 更新しない旨は会って伝えよう
- 初回に更新しない旨を伝えても大丈夫
- 担当者が連絡を忘れる可能性も
まずは派遣会社の担当者に相談
ご自身と派遣先企業の間で、更新しない旨をいきなり話すのはマナー違反です。
まずは登録した派遣会社の担当者に、更新しない旨の相談をしましょう。
うっかり相談をし忘れると信頼を損ねかねないため、間違えないよう注意してくださいね。
また更新しないことを”撤回”したい場合も、同じく担当者へ相談してください。
ただすでに契約満了の手続きが進んでいたり、後任が決まっていると難しいので注意です。
契約終了1ヶ月前までには伝えよう
契約期間中でもルールを守れば辞められます。ですがゆとりを持って、遅くても契約終了1ヶ月前までには伝えましょう。
「2週間前でいいのでは?」と思う方もいますが、それでは遅いんです。
正社員の場合は、労働基準法で退職意思を示して2週間後に退職できるのですが、派遣ではそれ通用しません。
また派遣の契約書には大方「契約途中で辞める場合は1ヶ月前に伝えること」と記載されていますから、その内容に従うのがセオリーです。
更新しない旨は会って伝えよう
可能ならば、更新しない旨は担当者と会って伝えるのがベスト。
電話・メールでも良いのですが、信頼関係を崩さないためにも会って誠意ある態度で臨むのがおすすめです。
担当者に嫌われると、再び求人紹介を受けるときに支障をきたしかねないんですよね…。
初回に更新しない旨を伝えても大丈夫
「初回の更新をしないのって良くないのかな…」とお思いの方もいますよね。
結論を言うと、初回に更新しない旨を伝えても問題はありません。
1ヶ月・2ヶ月という短期間でも、更新する・しないは派遣社員の自由ですし、そこまで気にしなくてもOKなんです。
初回更新は、ご自身の試用期間も兼ねているため断りやすいのもポイント。職場に合わない、馴染めないなどの理由を伝えると、すんなり受け入れてくれることが多いんです。
なお初回契約が1ヶ月間のとき、あるいは初回更新日の1ヶ月以上前までに、担当者へ更新しない旨を伝えてくださいね!
担当者が連絡を忘れる可能性も
普通なら契約期間終了1ヶ月以上前くらいに、派遣会社の担当者から「更新はどうしますか?」と聞かれます。
「更新はしません」と伝えたいところですが、担当者が忙しすぎて、忘れられていたりするケースがあります。
面倒ですが、忘れられている場合はご自身から更新しない旨を伝えましょう。
円満に更新ストップの話を進めるには?
派遣会社側もビジネスですから、できるだけご自身には長く働いて欲しいところ。
そこで適当なやり方で更新しない旨を伝えても、反感を買って円満に更新ストップができないかもしれません。
そうならないよう、ここでは円満に更新ストップの話を進める方法を解説していきます。具体的には以下の通りです。
- 正直に話そう
- トラブルになりにくい伝え方を知ろう
- 派遣先企業に問題があるなら冷静に
正直に話そう
スムーズに契約満了したいなら、中途半端なウソを言わず正直に話しましょう。
ウソをついたところで、後々メンドくさくなるだけですから控えるべきです…。
ちなみに更新しない理由は伝えなくてもいいです。
担当者から具体的な理由を求められたら言いましょう。
トラブルになりにくい伝え方を知ろう
更新しない旨の伝え方によっては、担当者とトラブルになりかねません。
もし担当者から更新しない理由を求められた場合、次の伝え方を実践してみましょう。
理由の種類 | 内容 |
---|---|
「違う職種・業種に挑戦したい」 |
|
「今の仕事を活かしてスキルアップしたい」 |
|
その他 | 引っ越し、正社員として働くと決まった、親の介護 |
担当者も思わずご自身のことを応援したくなる、ポジティブな理由を伝えるのがポイントですね。
派遣先企業に問題があるなら冷静に
人によってはパワハラ・セクハラなど、派遣先でのトラブル・問題が引き金となって更新しないと考える方もいますよね。
この場合つい感情的になってしまい、担当者からの印象を損ねるケースがあります。
気持ちを荒げすぎるとクレーマーとしてみられ、ご自身にとって不利になってしまうんです。場合によっては、次の仕事と紹介されないかもしれません。
感情的になってもメリットは少ないですから、派遣先が原因でも冷静に対応しましょう。
派遣先での問題点を正直に話し、更新しない旨とともに「同じ思いをする人を増やさないように…」と伝えてみるのも手です。
更新しなくても次の仕事を紹介してくれます
「更新しなかったけど次の仕事紹介してくれるかな…」と不安な人もいますよね。
ですが安心してください。更新しない場合でもしっかりお仕事は紹介してもらえます。
ですがご自身がスキル不足、不満が多い、長く続かない、印象良くないなんて場合は紹介されにくくなります。
派遣会社・派遣先間の信頼関係を崩さないためにも、担当者はトラブルを起こさない派遣社員を派遣先に送らないといけませんからね。
更新しないことを「気まずい」と思う必要はない!
結論、更新しないことに対して「気まずい」と思う必要なんてありません。
担当者だって派遣社員から「更新しません」と言われるのは実際慣れていますし、そこまで気にしていません。
ここは割り切って、次のステップに進みましょう。
更新しない旨を伝えて引きとめにあったら?
更新しない旨を伝えたくても、引き止めに遭うのでは…と懸念される方もいます。
現に派遣社員が長期間働けば、派遣会社は売上を安定させられますし、ビジネス上で引き止めたくなるわけです。
ですがこの場合も対処法があるんです。まずは次の4点を実践してみましょう。
- きっぱり断る
- 無理な条件を提示する
- 身体の限界を訴える
- 担当者の上司に相談する
①きっぱり断る
思い切って毅然とした態度で、きっぱり断るのが早いです。
なお派遣会社・派遣先はいずれも、ご自身が更新しない旨を拒否できません。
ただ現に一部では起きていますが、その前提を知っておくときっぱり伝えやすいですよ。
明確に主張が伝えれば、担当者も「この人を引き止めるのは無理だな…」と引き下がることでしょう。
希望しないのについ言いくるめられて、期間を伸ばさないことが重要ですよ。
②無理な条件を提示する
もし今のお給料・待遇に不満がある場合は、更新のタイミングであえて無理な条件を提示してみてください。
担当者は無理なお願いを飲み込めませんから、対応できず引いてくれやすくなるんです。
たとえばこんな感じで伝えてみましょう↓
- 「時給600円上げていただきたいのですが…」
- 「仕事量を半分以下に抑えてほしいのですが…」
- 「これから給料を年俸制にしてほしいのですが…」
もし上記が通ればそれはそれで良いですし、すんなり諦めてくれるケースもありますよ。
③身体の限界を訴える
更新しない理由を通すのに、疲労による体調不良も納得してもらいやすいです。
病気が理由ではないため診断書の提出は不要ですし、担当者も諦めやすいんですよ。
④担当者の上司に相談する
担当者に更新しない旨を話しても、なかなか話がまとまらないこともあります。
この場合は担当者の上司(営業所所長・支店長など)を呼び、その上司に更新しない旨を伝えてみてください。
担当者がヒートアップしていると話が進まないこともありますから、第三者の目線から冷静に対応してもらいましょう。
また相談窓口で相談してみるのも手です。派遣会社本社で設けている場合は、ぜひ利用してみてくださいね。
更新をしない時のその他注意点3つ
ここまで派遣の更新をしない時のポイントについて解説しました。
以上の内容に加えて、さらに押さえておきたい注意点をもう少し掘り下げていきましょう。
①今の仕事は最後までやりきる
更新せず次のステップに進むなら、現在与えられている仕事は最後まで手を抜かずにこなしましょう。
たとえ更新しなくて周囲が冷たい反応だったとしてもです。
ご自身の仕事の姿勢・態度で、後任の派遣社員にも影響が出ます。
給料をもらっている以上は、最後まで仕事をまっとうしていきましょう。
②引き継ぎはきちんと済ませよう
後任の方がつく場合、引き継ぎの段取りもしましょう。
現場知識に乏しい方でも、誰でもわかる資料を用意して、スムーズに働けるよう整えるのがポイントです。
マニュアルとかをExcel・Wordなどにまとめておき、いつでも開けるのが良いですね。
「立つ鳥跡を濁さず」なんてことわざの通り、引き際も丁寧でありたいですよね。
③場合によっては失業保険の給付で不利に…
更新しないことが決まって次の派遣先紹介を受けて、その紹介を断ると「自己都合退職」とみなされます。
正当な理由のない「自己都合退職」(または自己の重責解雇)だと失業保険給付に制限かかり、3か月は不支給状態になってしまうんです…。
もし正当な理由(傷病や介護など)があるならば、給付制限はつきません。
なお次の理由満たすと、「会社都合退職」扱いとなり制限はありません。
- 契約期間満了前に派遣先での指示がない
- 契約期間満了で同派遣会社からの就業を希望するが次の仕事を紹介してこない
「失業保険はすぐもらえるのでは」と思うかもしれませんが、自己都合か会社都合かによって異なるため注意してくださいね。
まとめ~余裕を持って更新しない旨を伝えよう~
今回は派遣の更新をしないことについて、詳しく解説してきました。
改めて内容をまとめると、以下の通りです。
<更新しない時にまず押さえること5つ>
- まずは派遣会社の担当者に相談
- 契約終了1ヶ月前までには伝える
- 更新しない旨は会って伝える
- 初回に更新しない旨を伝えても大丈夫
- 担当者が連絡を忘れる可能性もある
<円満に更新ストップの話を進めるには>
- 正直に話す
- トラブルになりにくい伝え方を知る
- 派遣先企業に問題があるなら冷静に対処
<更新したくないのに引き止めに遭ったら>
- きっぱり断る
- 無理な条件を提示する
- 身体の限界を訴える
- 担当者の上司に相談する
<更新をしない時のその他注意点3つ>
- 今の仕事は最後までやりきる
- 引き継ぎはきちんと済ませる
- 場合によっては失業保険の給付で不利に
特に重要なのが「更新しない」と伝えるタイミングと伝えるその相手。遅くても契約終了1ヶ月前に、ご自身の担当者に伝えましょう。
また派遣会社の担当者は他の派遣社員の担当もしていますから、忙しくなることが多いです。
2週間などギリギリに伝えるのではなく、まずは1ヶ月以上前から時間に余裕をもって伝えましょう!