「フリーターと契約社員の違いって何？」
「フリーターから契約社員になるって難しいの？」
などなど、フリーターとして働きながら、契約社員について疑問も出てきますよね。
フリーターと契約社員には、どのような違いがあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、フリーターと契約社員の大きな違いは、待遇面と収入です。
そこで本記事では、フリーターと契約社員との違いついて詳しく解説していきます。
また契約社員のメリット・デメリットについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
契約社員とフリーターの違い3選
フリーターと契約社員の違いについて、まだ詳しく知らない人も多いですよね。
雇用形態は両者共に非正規雇用ですが、3つの大きな違いがあります。
それぞれの特徴をしっかりと把握し、フリーターと契約社員のどちらの働き方が自分に合っているのか考えてみましょう。
1. 給与形態が異なる
2. 社会的信用度が変わってくる
3. 就業時間が違う
①給与形態が異なる
1番わかりやすい違いと挙げられるのが、給与形態の違いです。
たとえば、フリーターの給与形態は時間給であり、アルバイトやパートと変わりません。
契約社員だと正社員と同様に、固定給で給与が支払われます。
まとまった収入が入ってくるので、計画的な家計管理がしやすいです。
またフリーターは欠勤してしまうと、給料が入ってきません。
しかし契約社員なら、月給制や固定給なので支給額に変わりはありませんね。
さらにフリーターであれば、賞与や退職金は絶対に支給されませんが、契約社員であれば支給される場合があります。
②社会的信用度が変わってくる
フリーターよりも契約社員の方が、社会的信用度は高い傾向にあります。
契約社員は正社員よりも、社会的信用度が低いので注意が必用です。
契約社員は基本的にフルタイムで働くので、収入がある程度安定しますよね。
収入面や立場的に観点から、社会的信用度がフリーターよりも高いのかもしれませんね。
また業務内容や労働条件も、正社員と同じ場合が多いです。
ただ社会的信用度が欲しいのであれば、断然契約社員か正社員がおすすめといえます。
転職する際も、フリーターよりも契約社員の方が求人の選択が増えるでしょう。
③就業時間が違う
フリーターと契約社員の就業時間は大きく異なります。
たとえば、契約社員はフルタイムでの勤務がメインですが、フリーターは完全シフト制が多いです。
フリーターの就業時間のほうが、圧倒的に時間の融通が利きやすいといえます。
なぜならフリーターであれば、自分のライフスタイルに合わせてシフトを調節できるためです。
多く出勤したいときは、シフトを多くできますし、逆に休みも気軽に取得できる環境が整っています。
しかし就業時間の融通が利く代わりに、仕事の専門度が低いです。
フリーターはスキルを磨く環境しては、あまり期待できません。
そもそも契約社員ってどんな雇用形態？
雇用主と契約期間を予め決定して、雇用契約を結んでいる社員のことを契約社員と呼びます。
契約社員はフリーターや正社員とは違い、契約期間が定められているのが特徴です。
契約社員は、契約満了時に解雇されるか契約更新をするかの二択を選べます。
また実績や仕事ぶりを評価されて、正社員登用する人も多いです。
契約社員は有期雇用ではありますが、業務内容はほぼ正社員と同じ傾向にあります。
自由度の高い働き方ができるのが、契約社員の魅力と言えます。
同一労働同一賃金の制度を理解する
今まではフリーターと契約社員の待遇の違いが明確でしたが、その差が少しずつ埋まってきているのをご存じでしょうか。
これは2020年4月に、「同一労働同一賃金」が施行されたことが関係しています。
同一労働同一賃金の目的は、正規雇用と非正規雇用の不合理な待遇差を無くすことです。
同じ業務内容なら、労働者の賃金を統一しようという制度ですね。
フリーターや契約社員は雇用期間が定まっているので、雇止めをされてしまう可能性と常に隣合わせです。
フリーターから契約社員に転職するメリット3選
フリーターと契約社員の違いについては、大まかに把握できましたよね。
それでは、フリーターが契約社員に転職するメリットは、何があるのでしょうか。
フリーターから契約社員の場合は、しっかりメリットを把握しておくことが大事です。
もし契約社員になったときに、積極的に契約社員の恩恵を活用しましょう。
1. 収入が高くなる
2. 有給休暇が使用できる
3. 社会保険に加入できる
①収入が高くなる
フリーターから契約社員に転職すると、収入が高くなる場合があります。
というのも、企業によっては賞与や退職金が完備されているからです。
また契約社員であっても、福利厚生が適用される可能性もあります。
福利厚生が適用されれば、住宅手当や交通費も出るので生活が安定しますよね。
だからといって、確実に収入が上がる訳ではないのです。
収入を上げるためには、スキルと経験を磨くのはもちろんですが、資格取得も効果的ですので、1つずつ積み重ねていきましょう。
②有給休暇が取得できる
有給休暇が取得できると聞いて、フリーターでも取得できると思った方もいますよね。
労働基準法で定められている通り、全ての従業員は有給休暇を取得できます。
ただフリーターは実働時間が短い場合があるので、有給休暇を取得するのは難しいときもありますよね。
しかし契約社員であれば、フルタイム勤務なので確実に有給休暇を取得できます。
働いていなくても収入が減らないのは、かなりお得です。
またフリーターよりも、契約社員の収入の方が高くなる傾向があります。
稼いだ給料で休日をさらに満喫できるので、毎日を充実させやすいです。
積極的に有給休暇を活用して、ワークライフバランスを整えましょう。
（年次有給休暇）
第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
（引用元：e-GOV法令検索）
③社会保険に加入できる
社会保険は、正社員だけが加入できると誤解していませんか？
契約社員であっても、一定の条件を満たせば社会保険に加入しなければなりません。
また労働保険にも加入する義務があります。
一方、フリーターは勤務時間が満たさない場合が多いので、加入しにくいです。
契約社員であっても、正社員と同じ労働条件で働けるのは安心ですよね。
さらに社会保険に加入していれば、万が一失業したい場合に失業保険を受け取れる可能性があります。
フリーターから契約社員に転職するデメリット3選
フリーターから契約社員に、転職する際のメリットについては確認できましたね。
ただフリーターにもデメリットがあるのと同じように、契約社員にもデメリットがあります。
正社員と比べると、待遇が劣っていたり雇用期間が定まっていたりといくつかデメリットがあるのも事実です。
「フリーターや正社員の方がよかった…」
なんてことにならないように、契約社員のデメリットにもしっかりと目を通しておきましょう。
1. 昇給や昇格のチャンスが少ない
2. 有期雇用である
3. 正社員よりも社会的信用度が低い
①昇給や昇格のチャンスが少ない
契約社員は正社員とは違って、昇給や昇格のチャンスが非常に少なくなってしまいます。
というのも、契約社員の給料は契約ごとに決定されるからです。
フリーターよりも収入は増えはしますが、頑張りが評価に反映されづらいので、仕事へのモチベーションが低下してしまう恐れがあります。
実績や頑張りを評価されるためには、日々の業務態度が非常に重要です。
給料の交渉ができえるように、しっかりと実績と人脈を築いておきましょう。
②有期雇用である
契約社員はフリーター同じく、有期雇用です。
正社員であれば、契約期間に関係なく長期間働くことができるので、生活が安定します。
しかし契約社員は、契約社更新されないケースもあい、雇用が不安定ですよね。
雇用主と契約社員のお互いが、契約更新に賛同した場合は契約更新ができます。
雇止めをされた場合は、転職をしなくてはならないので労力が必要です。
ただ契約社員は、同じ雇用主のもとで5年以上継続して働くことで、無期雇用に転換に申請できます。
しかし雇用主側が承諾してくれなければ、無期雇用に転換できません。
③正社員よりも社会的信用度が低い
フリーターよりも契約社員は、社会的信頼度が高いというのは事実です。
契約社員は正社員よりも、社会的信用度が高い訳ではありません。
たとえばローンの審査は、フリーターや契約社員はローンの審査に通過しにくいです。
ただ不労所得がある無職の方や、非正規雇用労働者であれば、安定した収入と見なされる場合があります。
住宅や車の購入を考えている人は、契約社員よりも正社員がおすすめかもしれませんね。
ライフプランに合わせた働き方を選択しましょう。
フリーターから契約社員になれる？
「フリーターから契約社員になるのは難しい？」と考えている人もいますよね。
結論からいうと、フリーターから契約社員になれますが、簡単ではありません。
なかには契約社員の面接は、正社員よりも難易度が低いと思われていますが、それは間違いです。
契約社員の面接であっても、事前に対策をしないと普通に落ちます。
フリーターの方が契約社員になりやすい方法は、フリーター時代に学んできたスキルや経験を活かせる職場を選択することです。
フリーターよりも契約社員に向いている人の特徴2選
なかには契約社員は、自分には合っていないと考えているフリーターの方もいますよね。
契約社員はフリーターよりも、収入を上げたりスキルを磨いたりしやすいのが特徴です。
また正社員よりも時間の融通が利きやすいので、プライベートを充実させることができます。
それでは具体的に、どのような人が契約社員に向いているのでしょうか。
フリーターよりも、契約社員に向いている人の特徴は以下の通りです。
1. 複数の職場で専門的なスキルを磨きたい人
2. いずれは正社員としてキャリアアップしたい人
①複数の職場で専門的なスキルを磨きたい人
契約社員として働けば、フリーターよりも専門性のある仕事に携われます。
フリーター時代にはできなかった作業や業務を経験しやすいです。
また雇用期間が定まっているので、メリハリをもって仕事に打ち込めます。
1つのスキルを徹底的に身につけた後に、転職できるので退職後の選択肢が広がります。
さらに専門的なジャンルであれば、企業によっては特別採用枠もあるので、調べてみましょう。
きっとあなたの興味のある業務を見つけることができます。
②いずれは正社員としてキャリアアップしたい人
フリーターから正社員になるには、求人数が少なく確率的にも難しいです。
しかし契約社員からの転職であれば、求人数を広げることができます。
契約社員として働く人で、まずは就業経験を積んでみたいという人もいますよね。
また契約社員として働くことで、実績次第ではありますが、正社員に登用される可能性もゼロではありません。
最終的に安定した働き方をしたいのであれば、フリーターではなく契約社員がおすすめです。
フリーターから契約社員になるときの注意点
フリーターから契約社員になる場合の注意点があります。
フリーターであればシフトを自由に組めたりするので、契約社員よりも融通が利きやすいですよね。
しかし契約社員であれば、最長で3年までしか雇用契約を更新してもらえない契約社員が多いです。
万が一、契約満了となった場合、無収入になってしまいます。
次の職場を見つけることは簡単なことではないです。
もし契約社員として働くのであれば、常に契約満了時の行動も考えておきましょう。
（契約期間等）
第十四条 労働契約は、期間の定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、三年（次の各号のいずれかに該当する労働契約にあつては、五年）を超える期間について締結してはならない。
（引用元：e-GOV法令検索）
なぜフリーターから契約社員になりたいかを考える
あなたはなぜ、フリーターから契約社員になりたいのでしょうか。
フリーターと契約社員には多くの違いがありましたよね。
フリーターから契約社員への転職は簡単ではありませんが、自分の理想のキャリアプランの実現に向けて行動していくことが大事です。
単に今よりも楽をしたいだけなら、面接で必ず落とされます。
しっかりと将来のビジョンを思い描いておきましょう。
フリーターから契約社員だけでなく正社員もアリ
フリーターから契約社員になることを目指す前に、正社員にも目を向けてみましょう。
契約社員と正社員の面接の難易度は同じです。
転職に同じ労力をかけるなら、契約社員ではなく正社員を目指してみてはどうでしょうか。
正社員として働ければ、フリーターや契約社員よりも生活が安定します。
また正社員はフリーターや契約社員と比べると、収入と社会的信用度が高いです。
生活の基盤をしっかりと固めたい人に、正社員がおすすめの働き方ではないでしょうか。
まとめ～フリーターから契約社員になるとメリットが増える！自分に適した働き方を見つけよう！～
本記事を通して、フリーターと契約社員の違いについて理解が深まったと思います。
契約社員として働くことで、収入を上げることができますし待遇面もより良くできるでしょう。
ただ年々とフリーターと契約社員の違いが、少なくなってきているのも事実です。
契約社員を目指したい方は、今回の内容を参考に納得のいくキャリアを歩んでください。
あなたの理想に適した最良の働き方が見つかると良いですね。
