「契約社員ってボーナスもらえないのかな…」
「ボーナスっていつから、いくらもらえるんだろう…」
などなど、契約社員のなかでボーナスについて気になる方もいますよね。
ボーナスは基本給より大きい金額ですから、もらえるのか否かは気になるところ。
今回はそんな方に向けて、契約社員でボーナスをもらえるのか。いつからどれくらいもらえるのかなど、詳しく解説していきます。
契約社員でボーナスはもらえない!?
結論を言うと、契約社員もボーナスをもらえます。
ただし、すべての契約社員がボーナスをもらえるわけではありません。
現に平成28年の東京都産業労働局での実態調査によると、契約社員の60%ほどはボーナスが支給が少ないorもらえていない状況なんです。
契約社員と正社員とのボーナス格差がある
契約社員と正社員とでは、ボーナス面で格差があります。
現に厚生労働省の調査だとこんな調査結果が出ています。
上記の通り、契約社員のボーナス相場は357,000円ほど。年2回の支給だと1回で約178,500円。
ボーナス額にしては、少々物足りない金額ですよね…。なかには「入社1年未満のボーナスは寸志程度だ…」なんてお思いの方もいます。
このように雇用形態で比較するとかなり差が開いてしまうんですよね…。約95万円/年の差はかなり大きいです。
ボーナスの支給は勤務先との就業規則・契約内容にかかっている
ボーナスの支給について、法律上の定めはありません。
契約社員だろと正社員だろうと、就業規則や契約条件に従って支給額や支給条件が決まるんです。
ボーナスがあるかどうか判断するには、まず契約の記載内容をしっかりすみずみまで確認しましょう。
契約社員だと年齢ごとでボーナス支給額に大差はない
正社員の場合、年齢が上がるにつれてボーナス支給額は上がっていくのが一般的。
たとえば20~24歳だと356,000円でそこから833,800円、1,034,500円…と少しずつ上がります。50~54歳になると2,087,100円にまで上がるんです。
対して正社員以外(契約社員含む)だと、20~24歳で85,800円、そこから157,400円、165,000円、224,000円と少しずつしか上がらないんです…。
契約社員だと、年を重ねてもボーナス支給額はなかなか上がらないと考えておきましょう。
(参考:厚生労働省-令和2年賃金構造基本統計調査)
契約社員にもボーナスがでるキッカケ「同一労働同一賃金」
契約社員へのボーナス支給については、2020年施行の「同一労働同一賃金」という政策も関係してきます。
「同一労働同一賃金」とは?
「同じ職場で同じ仕事をする、正規雇用従業員と非正規雇用従業員との待遇・格差をなくす」考え方。派遣労働者、パートタイム労働者、有期雇用労働者が対象です。
(引用元ページ:派遣会社カタログ)
ボーナスを含めて雇用形態ごとの不合理な待遇さを解消することで、より納得のいく仕事ができて労働生産性が向上するとされています。
同一の貢献に対して同じものを支給する考え
同一労働同一賃金には、雇用形態の種類に関係なく、ボーナスは同一な貢献に対して同じものを支給される、という考えがあります。
社内業績への貢献度合いに応じてボーナスが支給されるなら、正社員・契約社員の貢献具合が同じなら、両者に同一のボーナスが支給されるんです。
ただし、上記の場合で両者に同一のボーナスが支給されない場合は問題となります。
また、正社員には貢献度合い関係なくボーナスを支給するのに、契約社員にだけ支給されないケースもアウトですね。
契約社員は交渉次第でボーナスを支給するよう交渉できる
ボーナス支給が無いからといって、そこで終了ではありません。状況によっては、交渉次第でボーナス支給も見込めるんです。
契約社員でも企業側が「この人はウチの会社に長くいて欲しいな」と感じてくれた場合、ボーナス支給を検討してくれるケースもあります。
長いこと契約を更新して同一の職場で働いているなら、契約更改のタイミングで、ボーナス支給について打診するのもおすすめです。

会社からの信頼を受け、確かな実績を築くのもボーナス支給への近道ですね!
契約社員でボーナス支給が無い場合はどうやって収入を上げる?
契約社員にはボーナス支給のある人・ない人がいます。ではボーナス支給が無い場合、収入はどうやって上げるべきなのか解説していきます。
副業を始める
契約社員は勤務先で禁じられていない限り、副業はできます。
また契約社員は残業が少ない傾向にあり、プライベートを充実させやすいです。
正社員に比べて時間に融通を利かせやすいですから、そこを利用して副業の時間を増やしてみましょう。
副業が軌道に乗ってきたら、正社員の給料を超える可能性だってありますよ。
スキルアップをする
何か資格を取ったり、英語力を磨いてみたりと、自分自身の市場価値を上げてスキルアップを図るのもおすすめ。
もしスキルアップで大きな成果を上げられれば、給与額の改善も見込めます。
より好条件な職場に転職する
契約社員は正社員に比べると、退職を切り出しやすいのもメリットです。
今の職場よりさらに条件の良いところに転職できれば、年収が改善される可能性があります。
契約社員にボーナス支給のない会社で勤務しているならば、より待遇の良い会社に出会えるかもしれませんよ。
正社員登用への道を選ぶ
契約社員以外の働き方に抵抗が無いならば、正社員登用も検討してみてください。
契約社員から正社員に上がれば基本給アップも見込めますし、ボーナス支給も受けられます。
ただし正社員登用までは時間がかかるのがネックなところです。
契約社員としての勤続年数が5年以上経ったら、正社員登用の可能性もありますよ。
まとめ~契約社員でもボーナスをもらえる可能性はある!~
今回は契約社員のボーナス事情について、詳しく解説してきました。
なかなか現実は厳しいところですが、契約社員だからといって必ずしもボーナスをもらえないわけではありません。
会社にもよりますが、ボーナスを支給してくれるところだってあります。
また法整備もあり、契約社員と正社員との待遇格差は徐々に縮まってきています。
もし確実にボーナスを受け取りたいならば、正社員登用への道も検討してみてくださいね。