皆さんは契約社員にどのような印象をお持ちでしょうか。
いざ就活をしてみると、希望する企業が契約社員でしか募集していなかったなんてことも。
「正社員じゃなくて契約社員になるのは不安…」
「契約社員は立場が弱いって噂が…」
上記のように契約社員について、不安に思っている方も多いですよね。
結論からお伝えすると、新卒で契約社員として働くのはありです!!
しかし新卒で契約社員として働くのに気を付ける点があります。
本記事では、新卒で契約社員を選ぶべきか迷っている方のために、契約社員のメリット・デメリットをご紹介します。
新卒で契約社員として就職するのはあり?
自由な勤務時間で働ける契約社員は魅力的だと言えます。
プライベートを充実させたい方にとっては、一つの選択肢として有効ではないでしょうか。
契約社員は有期雇用なので、収入が安定しないなどの様々なデメリットも存在します。
そのため自分に合った働き方を見つけることが重要です。
事前に正社員と契約社員の雇用形態に目を通しておきましょう。
新卒の契約社員枠はどのくらい?
新卒の契約社員枠は、どのくらいあるのか気になる方も多いですよね。
新卒者の契約社員の採用枠は年々減少中です。
というのも平成25年に労働契約法が改正され、契約社員は5年以上の勤務で正社員登用に申し出ることが可能になったためです。
少しずつ正社員と契約社員の境目がなくなってきているといえます。
また新卒で契約社員として働かれる人は、大手企業よりも中小企業に多い傾向があります。
新卒で契約社員としての働き方は人気なのか?
それでは、どのような新卒者に契約社員は人気なのでしょうか。
女性は出産などライフイベントが多いことから、より自由な働き方が選択しやすい契約社員としての働き方を選ぶ人が多いです。
計画的に出産をしたい方も多くいらっしゃいますよね。
さらに契約社員は正社員と同様に、健康保険や厚生年金も完備されているので安心して働けます。
プライベートを充実させたい人
正社員として働く場合は、拘束時間が長くなりがちですよね。
勤務時間がもっと選べたらな…と考える人も多いですよね。
そのような新卒者は、契約社員としての就職を視野に入れてみてはどうでしようか。
時間の融通が利きやすい契約社員は、プライベートを充実させていきたい方におすすめです。
特定のスキルを伸ばしたい人
契約社員に向いている人の特徴として、スキルアップを目指したい人が当てはまります。
例えば、ITエンジニアとしてキャリアを積んでいきたい人にとって、契約社員はおすすめです!
というのも、一つの職場で専門的なスキルを磨くよりも、複数の職場で実務経験を積むことで市場価値が高くなる傾向があります。
新卒で契約社員として働く3つのメリット
具体的に、新卒で契約社員になった場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
いざ契約社員として働きたいと思ってもイメージが湧きにくいですよね。
そこで契約社員として働くことで、得られるメリットを理解しておくことが大事です。
<新卒で契約社員として働くメリット3選>
- 契約期間が決まっているので融通が利きやすい
- やりがいのある仕事を任せてもらえる
- 正社員と比べると残業が少ない
①契約期間が決まっているので融通が利きやすい
新卒者の中にも、留学や結婚の予定が既に決まっている方も多くいますよね。
もし正社員として入社し、早期退職をしてしまえば印象はよくありません。
一方契約社員であれば、計画的に結婚や留学などができます。
ライフイベントを既にあらかじめ決定しているのであれば、なおおすすめです。
②やりがいのある仕事を任せてもらえる
一般的に契約社員は、人事や経営方針に左右されにくく、自分のやりたい仕事に就くことができます。
なぜかというと、契約社員は契約ごとに業務内容が決まっているからです。
特に個人的に極めたいスキルがある方は、契約社員として専門的により多くの経験値を得ることができます。
③正社員と比べると残業が少ない
契約社員の勤務時間は契約ごとに決まっているので、残業がほぼありません。
正社員とは違い出張もなく、プライベートの時間を多く確保できます。
また空いた時間を活用し、趣味を満喫することもできるので魅力的です。
仕事とプライベートを両立することも、契約社員ならできます。
新卒で契約社員として働く3つのデメリット
契約社員として働く中で多くのメリットがお伝えしました。
しかし反対にデメリットもしっかりと把握することが大事です。
一度就職してしまえば、新卒採用枠はもう使えません。
こんなはずじゃなかった…とならないためにも、最後までご覧ください。
<新卒で契約社員として働くデメリット3選>
- 長期雇用がされにくい
- 契約更新時まで昇給がない場合がある
- 退職員やボーナスがない
①長期雇用がされにくい
契約社員は正社員とは違って有期雇用であり、契約期間は半年から最大で3年間と決して長くないのが特徴です。
もちろん契約満了時に、契約更新されないケースがあります。
契約が終了すると、「退職」扱いになります。
再度働き口を探さないといけないため、契約社員として働く際は、計画的に行動する必要があります。
②契約更新時まで昇給がない場合がある
一概には言えませんが、メイン業務は正社員に割り振られることが多いです。
そのため契約社員は、結果を残しにくいサポート業務が中心となります。
次回の契約更新まで、昇給が期待しづらいのが現状です。
事前に就職希望先の業務内容を徹底的にリサーチしておきましょう。
③退職金やボーナスがない
契約社員は決まった範囲の責任で業務を行うことができる反面、退職金が出ないケースがほとんどです。
総合的に契約社員は、正社員よりも給料が少ない印象がありますが、実は基本給が正社員よりも高く設定されているなんてことも。
また仕事ぶりを評価されれば、ボーナスも会社によってはもらえる場合があります。
正社員と契約社員の違い
正社員と契約社員の最大の違いは、待遇面の良さの違いではないでしょうか。
ほとんどの企業が福利厚生を完備していますが、契約社員だとその恩恵を受けづらいです。
しかし契約社員は時間に融通が利くので、ワークライフバランスが充実します。
自分の理想の働き方をいち早く見つけることが大事です。
契約社員から正社員登用は難しい?
契約社員として働く人で、将来性を求めて正社員を目指したい人もいますよね。
条件はありますが、契約社員から正社員になれるチャンスがあります。
それは、10年間の継続勤務で無期雇用に変更できる制度です。
契約社員ではもったいないと、会社に認識させることが重要です。
日々の業務で結果を出していけば、自ずと正社員登用のお話をいただけるのではないでしょうか。
また正社員になるまでの間、一時的に契約社員として雇用する会社もあります。
そういった点も踏まえて、自身のキャリアプランに合った会社選びしましょう。
契約社員の扱いは悪いって聞くけど本当?
契約社員は正社員よりも扱いが悪い印象がありますが、本当にそうでしょうか。
例えば、正社員であれば、無理な転勤を命じられることが多々ありますよね。
もし断るとその後の人事評価に影響するので、断れない人も多いです。
「生活環境も変わるので、大変です…」
一方契約社員であれば、勤務場所は契約ごとに決定するので、転勤の心配はなくなります。
無理な残業もないので、正社員よりも働きやすいです。
まとめ~新卒で契約社員になるのはあり!自分にあった雇用形態を見つけよう!~
新卒で契約社員として働いていくことは、正社員で働くよりも苦労する面もあります。
しかし契約社員は、有期雇用である分自身のライフスタイルに合わせて働くことができるので、おすすめの選択肢ではないでしょうか。
ただ正社員も雇用が安定しているのは事実です。
本記事を参考に、契約社員と正社員それぞれのメリット・デメリットを把握し、そのうえで就職先を決定していくことが大事ですね。