
コロナの影響でホームレスが増えているってホント!?

そうなんですよ…。恐れていた派遣切りや雇い止めが始まっていて、すでに失業者が続々と増えているんです…。
新型コロナウイルスの影響はとどまることを知りません。コロナや緊急事態宣言の影響で、企業は派遣社員をどんどん切り捨てているんです。
仕事を失えば稼ぎがなくなりますので、まともに暮らすのはかなり難しくなります。
特に工場や製造業で勤務していた人では寮を突然追い出されたりもしますし、ネットカフェで長期間生活していた人も「3密」になるからといって住めなくなるんです。
そうすれば自ずとホームレスの人が増えるワケで、今大きな問題へと発展していってます。
今回はコロナの影響で増えていくホームレスに関して、詳しく掘り下げていきます。

コロナの影響でホームレスが増える現状
新型コロナウイルスによる感染拡大によって景気はどんどん悪化しています。その結果大都市圏を中心としてホームレス(路上生活者)の増加も懸念されています。
特に宮城県仙台市でホームレスが増えており、仕事はもちろん住まいまでも失っているんです。
仙台市内の支援団体には若年層からの相談が頻繁に来ていて、ゆとりのない状況に陥っています。
もちろんこのようなケースは仙台市以外でも起きているんです…。
【ホームレス増 仙台で相談続々】https://t.co/vp4PPqcYeL
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化の影響で、仙台市内で路上生活者(ホームレス)が増えつつある。低所得者が職や住まいを失うケースが目立ち、市内の支援団体には若年層からの相談が相次ぐ。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 27, 2020
ネットカフェには住めない…
すでに「3密」を避けて「ソーシャルディスタンス」を開けて行動するように、などとさまざまな取り組みが始まっています。
ネットカフェは3密にも該当してしまいますし、ソーシャルディスタンスはなかなか開けられません。
普通に賃貸に住むよりも安上がりですみますので、ネットカフェで暮らして行きたいとお考えの方も多いですが、衛生面からそれはなかなか難しいんです。
現にほとんどのネットカフェは休業していますので、一体どこで暮らせばいいのかと路頭に迷ってしまいます。

年越し派遣村の開催も厳しい…
2008年のリーマンショックの影響でも派遣切りや雇い止めが横行され、派遣社員も含めた多くの非正規労働者が浮浪していた時期もありました。
そんな時に東京都千代田区にある日比谷公園で「年越し派遣村」を開催していたため、一時的ではありますが宿泊施設が提供されていたんです。
2020年の今も派遣村のような空間が用意されるべきなのでは、との声も上がっていますが、やはり感染拡大防止の観点から見ると年越し派遣村の実施はかなり難しそうです。

ホームレスが増えていくと懸念される問題
今後コロナの影響で企業がバタバタ倒産していき、失業者が急増するとの懸念があります。失業者が増えれば路頭に迷う人が溢れて、ホームレスが増えます。
ホームレスが増えていくことで懸念される問題もいくつかあります。詳しく見ていきましょう。
具体的には以下の3つです。
- 犯罪被害に繋がる恐れがある
- 衛生上にも大きな問題がある
- 市民権の問題
- 日常生活をまともに営めない
一つずつ見ていきましょう。
①犯罪被害に繋がる恐れがある
ホームレスを襲撃する事件も少なくありません。2020年4月には岐阜県岐阜市のホームレスの男性(81歳)が殺害された事例もあるんです。
大変残念な話ですが、こうした犯行に及ぶケースも今後想定していかなければいけません。
人権のことなど気にせずこんなことをするなんて許せないですよね…。
ホームレスを襲撃目的で殺害した例↓
②衛生上にも大きな問題がある
基本的には路上で生活している以上、やはり衛生での問題も大きいです。
特に今は新型コロナが蔓延していますので、本来であれば外出しないで自粛すべきところ、ホームレスの方は行き場がないため外にいるしかないんです…。
例えばアメリカのニューヨークだと、結核患者の3割がホームレスと言われています。病気にもかかりやすいんですよね…。
③市民権の問題
ホームレスは「住所不定」の扱いとなりますので、住民票が削除されたり選挙権の行使もできなくなるケースもあります。
また運転免許の取得や生活保護の受給、これら行政の手続きが関わることもほぼ受けられないんです…。
④日常生活をまともに営めない
もともと余裕のある生活でなかったのに、ホームレスになってさらに生活が困窮している方も多く見られます。
国によっては寒さをしのぐために飲酒を続け、その結果アルコール依存症になって死亡した例もあります…。
今後はホームレスがどんどん増える可能性が高い
コロナが蔓延する前までは景気が回復していたため、ホームレスも減少傾向にありました。2013年には25,000人程度でしたが2019年になると約4,500人まで減少していたんです。
「今後も減少傾向にいけばいいのに…」なんて時にコロナがやってきました。仕事は一気になくなって派遣切りやら雇い止めやらで、かなり無残な状況です。
大手派遣会社でも求人数を多く減らしているところが多く、仕事を探すにしても未経験から始められる仕事が減っていますし、全体的に就業のハードルが格段に上がっているんですよね…。
特に事務系、工場系など主婦さんや派遣が未経験の方に人気だった仕事はどんどんなくなっています。
ちなみにコロナが蔓延するまで約10,000件も求人を持っていたリクルートスタッフィングでは、2020年4月27日現在で2,777件しかありません。
大手派遣会社でさえこれだけのダメージを負っていますので、中小の派遣会社であればなおさらの話です…。
この記事をお読みになっている正社員の方も、決して他人事とはいえませんので、気をつけないといけませんね。

まとめ~ホームレスの今後について考える~
これからは失業者が増えて、突然の派遣切りは雇止めが横行し、労働者にはかなり苦しい状況となってきます。
そしてこのことは正社員だろうと、派遣社員だろうと他人事にはできません。
今の時間を無駄にしないよう、今何ができるかを考えてこの苦難を乗り越えていきましょう。