正社員として働くつもりがない人や、事情があり正社員として働くことが難しい人もいるでしょう。
そのような人が、雇用されながら働くことを考えた場合に、20代ならパートと派遣のどちらがいいでしょうか?
本記事ではこのテーマについて、パートと派遣のメリット・デメリットも踏まえながら、分かりやすく解説します。
20代の悩みを解決すべく、役立つ情報をご紹介しますので、早速チェックしていきましょう!
パートと派遣の違いとは?
まずは「パート」と「派遣」の違いについて、簡単に説明します。
どちらも雇用されながら働きますし、同じような仕事を行うこともありますが、明確に異なるのは「雇用形態」「雇用期間」「給与の支給ルート」の3つです。
以下に3つの特徴を、パートと派遣に分けて解説します。
パートについて
パートの雇用形態・雇用期間・給与の支給ルートは、下記の通りです。
雇用形態
パート先から、直接雇用をされます。
業務内容の指示も、雇用に対するさまざま手続きも、すべてパート先がおこなってくれます。
雇用期間
雇用期間の定めはないことが多く、パート先から解雇をされることや、勤務先が廃業しない限りは、基本的にはずっと働くことができます。
ただし特定の季節に限定した仕事や、一時的な人員の確保のための募集においては、最初から雇用期間が定められていることがあります。
この場合には、あらかじめ「雇用期間が決められている」との説明があります。
給与の支給ルート
パートの場合、パート先から、直接給与が支払われます。
派遣社員について
派遣社員の雇用形態・雇用期間・給与の支給ルートは、下記の通りです。
雇用形態
実際に勤務をする派遣先ではなく、派遣社員として所属する派遣会社から雇用をされます。
業務内容の指示については派遣先が行いますが、雇用に対するさまざまな手続きは、派遣会社が行います。
また各種の相談については、基本的に派遣会社の担当者を通します。
雇用期間
派遣先との契約時に、数カ月~1年程度の雇用期間が定められます。
期間満了時には、双方の合意があれば更新が実施されるので、引き続き同じ派遣先で働くことができます。
どちらかが更新を希望しなければ、そこで契約は終了します。
ただし、同じ現場で何度か更新をした際には、合計で3年までしか働けません。
例えば派遣先A社で、更新をしながら2年11カ月にわたって勤務をし、次に派遣先B社で1カ月勤務をした後に、再び派遣先Aで1年間働くことはOKです。
給与の支給ルート
働いている派遣先ではなく、所属している派遣会社から、給与が支払われます。
このことから「給与明細に関する質問」や「時給の交渉」をしたい時には、派遣会社に相談をします。
パートと派遣で働く際の「メリット」と「デメリット」について
20代でパートと派遣で働く際に、どちらがいいかを考える場合に、それぞれの「メリット」と「デメリット」が気になるところです。
まずは、2つの特徴を比較してみましょう。
表にまとめると、下記の通りです。
派遣 | パート | |
---|---|---|
時給 | 高めである | 仕事内容によるが、低めの傾向にある |
残業 | あらかじめ「有り」「なし」を選択できる | 応じるかは自由 |
休日 | 派遣先の規定による | 自分で休日を設定できる |
ボーナス | なし | ないケースが多い |
交通費 | なし | 支給されるが、上限があることが多い |
有給休暇 | 取りやすい | 法律上は認められているが、取りにくいのが現状 |
教育体制 | 即戦力を求めるので、最低限である | 一からきっちりと教えてくれるケースが多い |
契約期間 | 決まっており、都度更新を行う | 決まっていない |
社会保険 | 福利厚生がある派遣会社を選べば、加入できる | 勤務日数などの条件によっては、加入できる |
退職時 | 契約満了までは、基本的に退職できない | 自分のタイミングで退職交渉ができる |
これを踏まえて、以下にパートと派遣の「メリット」と「デメリット」について、詳しく解説します。
パートとして働く「メリット」「デメリット」とは?
パートとして働くメリットとデメリットは、下記の通りです。
【パートとして働くメリット6つ】
- 残業が発生しても、応じるか否かは自由
- 休日を自分のペースで決められる
- 交通費が支給される
- 少額ではあるが、ボーナスが支給されることもある
- 仕事を一からきっちりと教えてもらえるケースが多い
- 契約期間がないので、自分のタイミングで辞められる
残業が発生しても、応じるか否かは自由
残業は発生することがありますが、依頼された際に、応じるか否かは自由です。
「今日は用事があるので、残業はできません」と断っても問題はありません。
時間の調整がつく人や、今月はもう少し稼ぎたいなどと考える人は、残業に応じると良いでしょう。
ただし自分の行ったミスによって、残業が発生したケースに至っては、断らずに作業を行うことがマナーだと言えます。
休日を自分のペースで決められる
多くのパート先では、休日を自分のペースで決めることができます。
例えば、月曜・水曜・金曜のみの出勤にすることや、土日だけの出勤を希望することも可能なので、好きなタイミングで休日を設定しやすいと言えます。
交通費が支給される
パートとして働くと、給料とは別に、交通費が支給されます。
ただし金額に上限を設けているケースが多いので、遠方から来ている場合には、はみ出した分が自腹になることもあります。
このことから、交通費の上限内におさまるようなパート先を選ぶと良いでしょう。
少額ではあるが、ボーナスが支給されることもある
派遣の場合にはボーナスが支給されませんが、パートの場合には、少額ですがボーナスが支給されることもあります。
そうは言っても、ボーナスが支給されるケースの方が少ないので、支給の「可能性がある」と考えると良いでしょう。
仕事を一からきっちりと教えてもらえるケースが多い
パートの場合には、マニュアルが用意されているところもあり、仕事を一からきっちりと教えてもらえるケースが多いです。
仮にマニュアルが用意されていなくても、実務経験を行いながら、じっくりと教える体制を整えているところが多いです。
このことからパートは、未経験の人でも働きやすいと言えます。
契約期間がないので、自分のタイミングで辞められる
パートには基本的に契約期間が設定されていないので、解雇などをされない限りは働けますし、退職したい時には自分のタイミングで辞められます。
そうはいっても「今週で辞めます」などと言い、一方的な都合で急に辞める方法は、望ましくありません。
勤務先と話し合いながら、お互いの落としどころを見つけて、退職する日を決めることが望ましいです。
【パートとして働くデメリット4つ】
- 時給が低めである
- 有給休暇は取得が可能だが、取りにくいのが現状
- 業務内容がマニュアル化されているので、単調である
- 社会保険に入れない可能性が大きい
時給が低めである
パートは派遣社員よりも自由がある反面、時給は低めに設定されています。
金額でいうと、時給1,000円前後のことが多いでしょう。
そのため、しっかりと稼ぎたいという人にとっては、デメリットだと言えます。
有給休暇は取得が可能だが、取りにくいのが現状
法律上は、パートであっても有給休暇の取得が認められています。
しかし現状においては、取りにくいと言えます。
業務内容がマニュアル化されているので、単調である
パートの業務内容は、誰でも同じように作業が行えることを想定しているので、マニュアル化されているケースが多いです。
これはメリットだとも言えますが、自分で創意工夫をしながら、業務内容の変更や提案を行いたい「チャレンジ精神が旺盛」な人にとっては、単調で面白みがないと言えます。
社会保険に入れない可能性が大きい
パートも条件が合えば社会保険に入れますが、下記の要件を満たす必要があるので、社会保険に入れない可能性の方が大きいと言えます。
- 条件1:勤務時間と勤務日数が、正社員の4/3以上である
- 条件2:以下の5条件を満たす必要がある
①所定の労働時間が週20時間以上である
②賃金の月額が毎月8万8千円をこえる(年間だと106万円以上)
③1年以上にわたり使用される見込みがある
④従業員が501名以上の勤務先である
⑤学生ではない
(※上記に対して、さらに細かい条件が別途で設けられています。)
また社会保険に入れないということは、自分で健康保険や年金に対して、加入の手続きを行うことを意味します
さらに、パートの給料から健康保険や年金が控除されないので、自分で健康保険や年金にかかる費用を捻出し、支払いを行う必要があります。
派遣として働く「メリット」「デメリット」とは?
派遣として働くメリットとデメリットは、下記の通りです。
【派遣として働くメリット5つ】
- 時給が高めである
- 残業の「有り」「なし」をあらかじめ選べる
- 契約更新があるので、さまざまな職場で働けるチャンスがある
- 有給休暇が取りやすい
- 派遣会社を選べば、社会保険に加入できる
時給が高めである
派遣社員は、下記の理由によって、時給が高めに設定されています。
- 理由1:契約期間があるので、常に「契約終了」のリスクを抱えており、不安定である
- 理由2:ボーナスや交通費が支給されないので、その分をあらかじめ上乗せしている
パートより自由度は減りますが、きちんと稼ぎたい人にとっては、メリットだと言えます。
また同じ金額を得ることを想定すると、時給が高い分、パートよりも少ない時間数で稼ぐことが可能なので、効率性が良いと言えます。
残業の「あり」「なし」をあらかじめ選べる
所属の派遣会社から派遣先を紹介してもらう際に、残業の「あり」「なし」について、希望を伝えることができます。
つまり、残業の「有り」「なし」をあらかじめ選べるのです。
できるだけ多く稼ぎたい人は、残業がある派遣先を紹介してもらうと良いでしょう。
逆にプライベートの時間を大切にしたい人は、残業がない派遣先を紹介してもらいましょう。
契約更新があるので、さまざまな職場で働けるチャンスがある
契約社員が働く際には、必ず「契約期間」が生じます。
基本的には数カ月程度の契約期間が多いですが、その現場が気に入り、契約先も更新に合意すれば、引き続き同じ派遣先での勤務が可能です。
別の現場で働いてみたいと思えば、その派遣先での契約期間が終了した際には、更新は行わず、新たな派遣先で契約を結ぶことが可能です。
このことから、さまざまな現場で働けるチャンスがあるので、多くの経験を積むことが可能だと言えます。
たくさんの人とも関われるので、人とのつながりも増えます。
有給休暇が取りやすい
パートと違って、有給休暇が取りやすいことが、派遣社員のメリットの1つだと言えます。
取得したい日が決まったら、まずは派遣先の上司に相談をし、了承を得ます。
その後、所属の派遣会社に取得する日程を連絡し、有給申請を行います。
きちんと業務を行い、派遣先の繁忙期の時期などを避ければ、付与されている有給休暇を最大限において取得することも可能です。
派遣会社を選べば、社会保険に加入できる
福利厚生が充実した派遣会社を選べば、社会保険に加入することも可能です。
また所属した派遣会社が、健康保険や年金の手続きを代行してくれるので、面倒な手続きからも解放されます。
支払いに関しても、毎月の給与から控除されるので安心です。
このような社会保険に加入できる派遣会社を選びたい人は、後ほどご紹介する「20代におすすめの派遣会社3社を紹介」の項目も、ぜひ参考にしてください。
【派遣として働くデメリット】
- ボーナスが支給されない
- 交通費が支給されないので、自腹である
- 休日は派遣先によるので、日程に対する自由度は低い
- 即戦力が求められるので、教育体制は最低限である
- 契約期間が終わるまでは、基本的に退職をすることができない
ボーナスが支給されない
派遣社員にはボーナスが支給されないので、毎月の給料のみで、収入をまかないます。
ただし派遣社員の時給には、あらかじめボーナス分が上乗せされているので、業績に関係なく一定の金額をもらえていると考えれば、完全にデメリットだとは言えないかもしれません。
正社員の場合には、業績の悪化や本人の評価によっては、ボーナスの減額や完全カットなども考えられるからです。
交通費が支給されないので、自腹である
交通費は支給されないので、全額が自腹です。
このことから、遠方の派遣先を選ぶほど交通費が高くなるので、負担が増えると言えます。
なるべく自宅から近く、交通費が少ない派遣先を選ぶ方が、損がないと言えるでしょう。
自宅から遠い派遣先を、選ばざるを得ない場合には、できるだけ時給の高い案件を選ぶことをおすすめします。
休日は派遣先によるので、日程に対する自由度は低い
休日は派遣先の営業カレンダーによるので、日程に対する自由度は低いと言えます。
ただし時短勤務が可能な派遣先もありますし、子供がいる場合には、突発的なことが発生した際に、柔軟に対応してくれる現場も多く存在します。
休日に希望がある場合には、あらかじめ自分の希望と合うような派遣先を、選ぶという選択肢もアリでしょう。
即戦力が求められるので、教育体制は最低限である
派遣社員を採用する理由で多い内容は、下記の通りです。
- 急な退職者が出たので穴埋めをしたい
- 業務拡大のために、正社員のサポートをする人がほしい
- 繁忙期などの期間限定で、サポートをしてほしい
このことから、派遣社員には即戦力が求められることが多く、一から教育をしてもらえることはほぼないと言えます。
教育体制は最低限であるので、手取り足取り教えてもらいたい人にとっては、デメリットだと言えます。
派遣会社によっては、研修や講座を用意しているので、そういったものを利用することもおすすめです。
契約期間が終わるまでは、基本的に退職をすることができない
派遣社員には、数カ月から1年程度の契約期間が決められており、その期間が終わるまでは基本的に退職できません。
今後の予定が不透明で、いつでも退職できるような状態にしたい人や、様子を見ながら派遣社員を始めたいという人は、契約期間が1カ月~3カ月程度の派遣先を選ぶと良いでしょう。
ただし短い派遣期間を選ぶということは、短い期間で契約が終わる可能性も秘めているので、その点には注意が必要です。
20代でパートに向く人と、派遣に向く人の特徴
20代でパートに向く人と、派遣に向く人の特徴を、以下に解説します。
パートに向く人とは?
20代でパートという働き方が向く人の特徴は、下記の通りです。
- ある程度、収入を得られれば良い人
- 自由なタイミングで辞めたい人
- 縛られずに働きたい人
ある程度、収入を得られれば良い人
パートは時給が低めに設定されているので、しっかりと稼ぐという点で考えれば、弱い部分があります。
このことから、1人で生活できるほど稼ぐ必要はないけれど、ある程度は収入がほしいという人に向きます。
例えば20代で結婚をしていて、夫の扶養内で働きたい主婦の人や、実家暮らしなので生活費がそこまでかからない人などが該当します。
また副業を行っており、そこで収入があるので、ある程度稼げれば良いという人などにも向くと言えます。
自由なタイミングで辞めたい人
パートには契約期間がないので、長く働くことも可能ですし、短い期間で辞めることもできます。
最初から短い期間で辞めることを前提にし、仕事を探すことはおすすめしませんが、なんらかの背景があり、自由なタイミングで仕事を辞めたい人もいるでしょう。
このような人には、パートという働き方が合っています。
例えば、夢や本業があるので「夢がかなったら辞めたい」ですとか「本業が軌道に乗って忙しくなったら辞めたい」などと考える人にも、向いているでしょう。
他にも「夫の転勤の可能性があるので、その時にはすぐに辞めなければいけない」といった事情を抱えている人にとっても、パートが向きます。
縛られずに働きたい人
20代は大きな可能性を秘めているので、社員という肩書に縛られずに、今後の生き方を見つけたい人もいるでしょう。
派遣社員は「社員」に分類されるので、ある程度の責任は必ずふりかかってきます。
場合によっては、取引先との打ち合わせに参加することや、社員と同等の仕事を部分的に任されることもあるでしょう。
派遣先に派遣されている身ではありますが、派遣先の正社員と同じ立場での振る舞いが求められることもあり、縛られる部分も発生します。
一方でパートの場合には、責任の範囲は限定的ですし、正社員と同等の仕事を任されることは少ないです。
そのため、縛られずに働くことが可能です。
そうは言っても仕事を行うからには、プロ意識を持って遂行することが大切なので、適当な対応はNGです。
派遣に向く人とは?
20代で派遣という働き方が向く人の特徴は、下記の通りです。
- 正社員になれない事情があるが、しっかりと収入を稼ぐ必要がある人
- ゆくゆくは、正社員の可能性も視野に入れたい人
- 「自由」でいたいが、ある程度の安定も手に入れたい人
正社員になれない事情があるが、しっかりと収入を稼ぐ必要がある人
正社員になれない事情があるけれど、しっかりと収入を稼ぐ必要がある人は、派遣という働き方が向きます。
例として、シングルマザーが挙げられます。
子どもに時間を割く必要があるため、正社員のように残業・休日出勤には対応ができませんが、自分が大黒柱となって収入をしっかりと得る必要があるからです。
このように、なんらかの事情を抱えているけれど、パート以上の収入をしっかりと稼ぐ必要がある人には、派遣社員という働き方が合います。
ゆくゆくは、正社員の可能性も視野に入れたい人
現状では正社員になれないけれど、将来的には正社員になりたい人にとって、派遣社員という働き方は向きます。
例えばスキルや経験が足りなくて、正社員の面接には通らなかった人は、派遣社員で経験を積み、水面下で正社員へのチャンスを狙うというやり方があります。
他にも、現状では正社員のように「フルタイム勤務」や「残業への対応」は難しいけれど、時期が過ぎれば対応が可能になる人は、ゆくゆくは正社員への可能性を視野に入れたい人だと言えます。
このような人が、将来的に正社員になる方法は、主に3通りあります。
- 派遣社員として「紹介予定派遣(※1)」の案件を選び、そこで正社員として雇用してもらう
- 派遣先に気に入ってもらうことが大前提ですが、3年ルール(※2)を適用し、正社員として雇用してもらう
- 派遣社員として経験を積み重ねた後に、正社員の求人に直接応募をする
(※1)紹介予定派遣…この制度を導入している派遣先で、一定期間(数カ月程度)働き、働いている人と派遣先の双方の合意があれば、その派遣先で正社員や契約社員として雇用してもらえます。
(※2)3年ルール…同じ派遣先では、3年までしか働けないという決まりがあります。
3年をこえて働く場合には、その派遣先から直接「正社員」や「契約社員」として、雇用してもらう必要があります。
「自由」でいたいが、ある程度の安定も手に入れたい人
自由がほしいけれど、ある程度の安定は手にいれたいという人には、派遣社員が向きます。
「ある程度の安定」の例を挙げると、下記の通りです。
- 少なくても、パート以上の収入は得たい
- 最低限の福利厚生は希望したい
(※福利厚生がある派遣会社を選んだ場合に限り、待遇を受けられます。) - 産休・育休などの手当を受けたい
20代であれば、待遇面で手厚い派遣社員がおすすめ!
ここまでの話で、パートと派遣の特徴やメリット・デメリットなどをご紹介しました。
バートが向く人や、派遣が向く人についても解説しましたが、結論としては「20代であれば、待遇面で手厚い派遣社員がおすすめ」だといえます。
もちろん確固たる信念があり、パートを選ぶ人もいると思うので、その場合にはパートという働き方を選択するのもアリでしょう。
しかし20代で、どちらの働き方が良いかと悩んでいる状態であれば、絶対的にパートよりも「待遇面が良い派遣社員」がおすすめです。
ここで言う待遇面とは、下記などを指します。
- 給与
- 福利厚生
- 勤務時間
20代であれば、まだ先のことに対するイメージがつかない人もいるでしょう。
そういった人のために「待遇面の良さ」が今後に与える影響を詳しく解説します。
影響①:生涯年収が上がる
生涯年収とは、人生でトータルとして得ることができるお金を指します。
人生はお金が全てではありませんが、やはり得るお金が多い方が、さまざまな希望をかねえやすくなりますし、精神的な余裕も増えると言えます。
まず時給面に関してですが、派遣社員の方がパートよりも高時給なので、派遣という働き方の方が、トータル年収が増えます。
また新たな仕事を探した場合に、先方が採用時の給与額を決める時には、応募者の前職の年収を参考にすることが多いです。
つまりスタート時の給料が高い派遣社員の方が、パートよりも高い給与額で採用がされやすいと言えます。
このことからも、パートと比較すると、派遣社員の方が「生涯年収が上がる」傾向にあると言えます
影響②:万が一の時に備えることができる
人生には何が起こるか分かりません。
例えば急な病気やケガで、働けなくなることもあるでしょうし、妊娠・出産を経験する人もいるでしょう。
派遣社員の場合には、福利厚生が充実した派遣会社を選べば、社会保険に加入できるので、ケガや病気で働けなくなった際には「傷病手当金(※)」が支給されます。
また妊娠・出産時には「産前産後休暇(※)」や「育児休暇(※)」を取得することが可能です。
このことから待遇面の良い派遣社員の方が、さまざなま「万が一」に備えることができると言えます。
(※傷病手当金・産前産後休暇・育児休暇は、誰でも受給ができるわけではなく、勤続年数などの条件が設けられています。)
影響③:将来を通して、希望がかないやすい
一般的には、パートよりも派遣社員の収入の方が高いので、前項の影響①でも解説したとおり、金銭面で希望をかなえやすいです。
その他にも、社員という肩書があるので、パートよりも信用度が高くなる傾向にあり、各種ローンやクレジットカード作成にも対応しやすくなります。
また現在は独身の人も、将来的に結婚をすることもあるでしょう。
そうすると、いずれ「住宅ローン」や「教育ローン」を組む必要に迫られることがあります。
またどうしても海外に行く必要があり、クレジットカードを用意せざるを得ないこともあるでしょう。
パートだとローンを組むことや、クレジットカードの作成が難しいケースも多く、対応できたとしてもかなり制約がかかることがあります。
派遣社員も正社員よりは制約がかかることがありますが、パートよりも信用度があるので、ローンを組む時やクレジットカードを作る時に、対応しやすいといえます。
こういった面からも、パートよりも待遇面の良い「派遣社員」を選ぶ方が、将来を通して希望がかないやすいことが分かります。
20代におすすめの派遣会社3社を紹介!
ここでは、20代におすすめの派遣会社を、厳選して3社ご紹介します。
①スタッフサービス
<スタッフサービスのおすすめポイント>
- 業界トップ級の求人数!
- 福利厚生が充実している!
- スピード感を持った仕事探しができる!
運営会社 | 株式会社スタッフサービス・ホールディングス |
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求人数 | 約83,000件 |
募集職種 | オフィスワーク、介護・看護・医療事務、製造・物流・軽作業、IT・システム系、ものづくり系エンジニアなど |
スタッフサービスは、人気の派遣会社の1つであり、大手人材会社リクルートの連結子会社でもあります。
まずスタッフサービスの特徴として、業界トップ級の求人数を誇る点が、挙げられます。
さらにさまざまな職種にも対応しているので、希望に合った求人が見つかる可能性が高いでしょう。
また福利厚生が充実しており、社会保険や有給休暇はもちろんですが、リクルートグループの「団体保険への加入」や「定期健康診断の受診」も可能です。
登録から仕事紹介までのスピードが早い点も特徴的で、3日後には現場で働いていたという事例もあることから、スピード感を持った仕事探しができます。
②テンプスタッフ
<テンプスタッフのおすすめポイント>
- バリエーションが豊かな求人を用意!
- フォロー体制が整っている!
- 充実した福利厚生制度を導入!
運営会社 | パーソルテンプスタッフ株式会社 |
---|---|
求人数 | 約25,000件 |
募集職種 | オフィスワーク、翻訳・通訳、金融・証券、マーケティング、営業、販売、接客、IT・CAD・クリエイティブなど |
テンプスタッフは40年以上の歴史を持つ老舗企業であり、派遣会社のトップを今も走り続けています。
多くの職種を扱っており、経験者向けの求人はもちろんですが、未経験者も可能な求人も取りそろえています。
20代の人にもピッタリの求人が、きっと見つかることでしょう。
また充実した福利厚生制度を導入しており、安心して働くことができます。
どこの派遣会社にしようかと迷っている方は、登録して損はない派遣会社だといえます。
テンプスタッフのサービス特徴・口コミ評判はこちら▶︎▶︎▶︎
③アデコ
<アデコのおすすめポイント>
- 働きやすい現場に出会える
- 良質なカウンセリングが受けられる
- プラスアルファの福利厚生が魅力
運営会社 | アデコ株式会社 |
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求人数 | 約8,800件 |
募集職種 | 事務、営業、SE、Web制作、電気・電子設計、建築・土木、研究開発、メディカル・ヘルスケア、製造、物流、軽作業など |
アデコはスイスに本拠地があり、グローバルに展開をしている派遣会社です。
求人数は少なめですが、派遣社員にとって働きやすい現場に出会える確率が高く、1つ1つの案件の質が高いことが特徴です。
この背景には、優秀なコーディネーターが多いことが挙げられます。
派遣社員の希望や特性を的確に見抜くことから、各自に合った派遣先を紹介することが可能であり、マッチング率も高くなっています。
このことからアデコは、未経験や経験の浅い20代にとって、心強い味方となることでしょう。
また一般的な社会保険や健康診断などの「福利厚生」はもちろんですが、育児支援サービスや、エンターテインメントに関する割引もあります。
まとめ
20代ならパートと派遣はどちらが良いかというと、待遇面で勝る「派遣社員」の方がおすすめだということが分かりましたね。
おさらいとしてまとめると、下記に該当する人には派遣がおすすめだといえます。
- 正社員になれない事情があるが、しっかりと収入を稼ぐ必要がある人
- ゆくゆくは、正社員の可能性も視野に入れたい人
- 「自由」でいたいが、ある程度の安定も手に入れたい人
また選ぶ派遣会社も、福利厚生がしっかりとしたところを、厳選することが大切だということも分かりました。
より良い未来を歩くために、本記事を参考にし、多くの人が有意義な仕事生活を送れることを祈っています。